男性特有の前立腺がんは増加傾向ですが2020年には男性のがんのトップになるといわれています。
前立腺がんに限らず、がんをはじめ生活習慣病の原因は、@食事の欧米化と運動不足、A高齢化などがあげられますが、前立腺がんの特徴は初期では無症状で気づいた時には進行している事が多いようです。
最近では、血液採取による「PSA検査」で前立腺がんの有無や悪性度の高低もある程度判定することが出来るようになりした。
血中にこの「PSA値」が増えると前立腺がんの可能性が高く、高いほど悪性度の可能性が高い傾向があり、最終的には直腸診、経直腸エコー、前立腺針生検などの検査をして悪性度を診断します。
血液検査は、1,000円から3,000円ですので、50歳以上の方は定期的に調べましょう。
スウェーデンと米国のハーバード大学などの研究で、男性は生涯を通して身体活動レベルが高いほど、前立腺がんのリスクが低下すると発表しました。
以前より、運動習慣のある方は前立腺がんのリスクが低く、悪性度の高い前立腺がんのリスクを下げること効果があることが分かっておりました。
10年間にも及ぶ大規模な疫学調査による研究で、30〜50歳代に身体活動レベルが高いほど前立腺がんのリスクが低下することが裏付けされました。
また、イスに座る時間が長くなりと、死亡リスクが高まるとの発表もされましたが、職場などで座って過ごす時間が長い人は、非常に活動的な人に比べ前立腺がんのリスクが3割高まる可能性があることも発表されています。
毎日の運動で前立腺がんリスクを軽減
今回の追跡調査研究では、具体的に運動と前立腺がんリスクの相関性を詳しく数値により発表しています。
ウォーキングやサイクリングの時間を30分間増やすと前立腺がんのリスクが約1割低下させる事が分かりましたが、致死率の高い進行がんでは、運動効果がより高く影響する事が分かりました。
運動を継続的するコツ・方法
適度な運動は、体の免疫力をアップさせることが分かっていますので、運動する時間を別に作るのではなく、日々の生活の中で運動を取り入れると継続することができます。
今まで全く運動していない方が、明日から週に数回スポーツジムに通えれば良いのですが、それは現実的ではありません。
スポーツジムに入会して通い始めたとしても、長続きするかが疑問です。
スポーツジムに通うとなると、仕事が終わった後にジムへ直行し、スポーツウエアに着替えて、周囲の風景も変わらない環境で黙々とトレッドミルで走るか、エアロバイクをこいだ後、マシーントレーニングを30分間行い、最後にシャワーを浴びて着替えをして家路へ向かう、この様な習慣をつくるのはすごく大変です。
トレッドミルは走路のベルトが動いているため、実際に歩き、走っている時に使う筋肉とは違い、運動効果が低いようです。
普段の生活に運動を取り入れましょう
ご提案したいのは長続きしないだろう運動にトライするよりも、普段の生活に体を動かす習慣をつけてみませんか。時間も費用もムダになりません。
ここからは、私の体験からですが、数年前に運動不足で少し歩くだけで疲れてしまい、足元がふらつくほど体力も筋力もありませんでした。
健康診断で血糖値が高いと診断され運動を勧められましたが、スポーツジムに入会する金銭的、時間的余裕もないので、普段の生活の中で運動を取り入れようと決意しました。
お勧めしたい「階段の一段抜かし」
まず翌日から、会社に行く道を少し遠回りして歩く距離を少しずつ伸ばしました。
2か月ほどで、歩くことに自信が付いたので、通勤で使っている駅の階段を「一段抜かし」で上がり始めました。
最初のころは、上に近づくころにはふらついてバランスを崩すことが多く、息も上がっていていましたが、徐々に慣れて、息も乱れずにしっかりと上がれるようになりました。
そして、1年後の健康診断では、血糖値は正常値に戻り、足の大腿四頭筋が鍛えられて太くなり、カウンセリングでは栄養士の方から、健康状態が良好なので、今の生活を継続するようにとアドバイスを頂きました。
現在も、エレベータやエスカレータは一切使用していません。階段が混雑している時は少し間をおいて、人が少なくなってから一段抜かしで上がり、こだわりを持って生活の中での運動を継続しています。
皆様にも、毎日の生活で簡単に出来る、階段の「一段抜かし」をおススメしたいです。
階段の「一段抜かし」は太ももを上げて、自身の体重を片足で持ち上げる筋力トレーニングといえます。
下半身の強化につながります。皆様、今日からトライしましょう。そして続けてください。
きっと、良い結果が得られます。
キラーストレスは人を死に追い込む 対処法
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