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オメガ脂肪酸の摂取法と効果を知り健康維持増進

 

「オメガ3系脂肪酸」とは、主にイワシやサンマなどの青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)や植物ではシソ科のエゴマの種子や亜麻仁の種子から絞った植物油に含まれているα-リノレン酸など体には不可欠な必須脂肪酸のことです。
 
また、「オメガ6系脂肪酸」には、ARA(アラキドン酸)やリノール酸があり、「オメガ9系脂肪酸」にはオレイン酸があります。
 
一般的に脂質と聞くと脂肪を連想して太るイメージがありますが、脂質には様々に種類があり、細胞膜や血液、ホルモンなど生成の材料になる大切な栄養素です。

 

どの種類の脂質を摂取するかが大切

 
重要な事は、人の体内では生成することが出来ない栄養素として不飽和脂肪酸の中の多価不飽和脂肪酸を食事などできちんと補うことです。
 
「必須脂肪酸」にはオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸があります。
 
オメガ3系脂肪酸の代表的なものにはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、α-リノレン酸などがあり、
 
オメガ6系脂肪酸にはARA(アラキドン酸)やリノール酸があります。
 

大変興味深いアメリカの研究データ

 
乳幼児を3つのグループに分けてオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸を与え精神発達と運動発達について調べたのです。
 
第一グループにはDHAとARA(アラキドン酸)添加したベビーミルク
 
第二グループにはDHAだけを添加したベビーミルク
 
第三グループには両方を添加しないベビーミルク
 
以上の条件で生後5日目から17週目まで与え続けて、その後18ヶ月経過した時に運動神経と知能の検査を実施したところ、両方与えた第一グループの運動神経は全米平均を上回り、知能も他のグループを上回る伸びが確認されました。
 
その後米国では著名な栄養専門家の研究が続き、オメガ6系脂肪酸を摂取することで乳幼児の学習能力や記憶力の向上や精神的な成長が期待できる事がわかってきました。
 
日本の厚生労働省に当たるFDA(米国食品医薬品局)やWHO(世界保健機関)の関連機関もが乳児に対する安全性を認めたことで、オメガ6脂肪酸のARA(アラキドン酸)配合のベビーミルクが先進国を中心に世界的に普及してきました。

 

オメガ3系脂肪酸のDHAとオメガ6系脂肪酸のARAには学習・記憶の中枢である海馬に多く含まれています。
 
ARAとDHAは海馬の機能を支える成分で高齢になると著に減少し始めて認知症との関連が指摘されています。
 
オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸をバランス良く摂取することが、健康維持へのポイントになります。
 
オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の摂取比率は「1:4」が適切だと言われています。
 
この二つの脂肪酸は、お互いに相反する働きをしています。

オメガ3系脂肪酸の特徴

 

オメガ3系脂肪酸の働き

 
アレルギー抑制、炎症抑制、血栓抑制、血管拡張
 

オメガ3系脂肪酸の代表的な油

 
亜麻仁油、えごま油、チアシードオイル、青背の魚の油
 

オメガ6系脂肪酸の特徴

 

オメガ6系脂肪酸の働き

 
アレルギー促進、炎症促進、血栓促進、血液の凝固
 

オメガ6系脂肪酸の代表的な油

 
べにばな油、コーン油、ごま油、サラダ油、マヨネーズ
 
 
 
日本は経済の急速な発展で、食事も欧米化しました。欧米食は、オメガ6脂肪酸の摂取量がとび抜けて多くて「1:10〜40」にも達しています。
 
オメガ6脂肪酸の摂取が多すぎれば、アレルギー症状の発症や血栓の原因になる可能性が高まりますので、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸のバランスを注意を払って食生活を楽しみましょう。


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