免疫を活性化させる方法手段


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神戸大学バイオシグナル研究センターの伊藤俊樹教授や辻田和也助教を中心とする研究グループは平成27年5月4日に、英科学誌ネイチャー・セル・バイオロジー電子版に「生物の体内で細胞が動くのに、細胞膜の張力が重要な役割を果たしていることを明らかにし、張力センサーとなるタンパク質を初めて発見した。」と発表しました。
 
体を構成している細胞は通常は、適切な場所に存在するように運動が制御されているが、がん細胞では運動が過剰になって転移が起こるとされています。
 
同研究グループは、運動が活発化するメカニズムを調べるためにサルやヒトのがん細胞を使って実験を行った結果、細胞膜に存在する「FBP17」というタンパク質が正常の細胞に比べて張りが弱いことを感知すると、運動の原動力となる分子を片側に集中させることで、細胞が特定の方向へ進むための推進力を得ることが分かったとしています。
 
正常な細胞には十分な張りがある一方、がん細胞は張りがやや弱まった状態と考えられ、タンパク質の「FBP17」の働きを抑制することが出来れば転移を抑制するなどの新たながんの治療に応用できる可能性もあるそうです。


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