楽天主義は感染症の死亡リスクを52％も減少 研究結果
ハーバード公衆衛生大学院が行った2004年から2012年までの約8年にわたる大規模な疫学研究で、楽天主義は感染症の死亡リスクを52％も減少させ、その他の疾患にもかかりにくく、寿命を延ばす効果が期待されることがわりました。
この研究調査期間中に最も楽天主義の女性は重病での死亡率が30％も低いとわかったと報告しています。
具体的には、最も楽天的な女性では、死亡リスクががんで16％、心臓疾患で38％、脳卒中で39％、呼吸器疾患で38％、感染症にいたっては52％も低いことが判明しましたと報告しています。
この結果から研究者達はこれまで世間一般にいわれていたことが事実であり裏付けられたと話しています。
特に感染症にいたってはリスクが52％も減少するという結果が発表されていますが、楽天主義の人は笑う機会も多いと思われます。
笑いが免疫力をアップされるという研究は、幾度となく米国や日本でも報告されています。
楽天主義：「笑い」は免疫力をアップさせる
以前、日本で行われた研究でも知られているように笑うことで免疫力が高まることが知られています。
私たちの体には免疫システムが備わっていて体内に侵入したウイルスや細菌などや体内で発生した異物を排除する働きをしています。
この免疫システムは、不安やうつ、怒りなどの精神的なストレスが大きい時や睡眠不足や肉体的ストレスが高い状態が続くと体内に抗ストレスホルモンの分泌が促進されて免疫に関連するリンパ球の働きを抑制することがわかっています。
つまり、リンパ球の働きが低下することで体内に侵入したウイルスや細菌、そして体内で発生したがん細胞を攻撃する力も低下して様々な病気にかかりやすくなります。
反面で楽しく笑っている状態は脳幹が刺激されてペプチドの分泌が促進されＮＫ細胞が活性化するのとで免疫力が高まる事がわかっています。
楽天主義の人では笑う機会も多いと推測されペプチドの分泌が多く免疫力が高い状態が続いているため、ウイルスや細菌に対しても戦う力が強く感染症にかかりにくく、がん細胞が発生しても殺傷すると考えられます。
ストレスホルモンが免疫力を下げる
アメリカのストレスの研究で、ストレスにより体内にストレスホルモンが増えると免疫細胞ががん細胞を攻撃しなくなり、がん細胞が増殖することが報告されています。
体内にストレスホルモンが多くなると免疫細胞中の「ＡＴＦ3遺伝子」のスイッチがONになってがん細胞を攻撃しなくなるいことが解明されています。
楽天的な人ではストレスホルモンの分泌量が少なく「ＡＴＦ3遺伝子」のスイッチがOFFになっているため免疫細胞が活発に働きがんやウイルス、細菌を攻撃して排除していると考えられています。
楽天主義を獲得するには
◎感謝することで免疫力が上昇
感謝することが免疫力の向上につながる事がわかっています。また、人に対して親切にするとストレスも解消されて免疫力が向上します。
◎失敗しても「くよくよ」しない
失敗をしても、くよくよ考えるのは止めましょう。失敗することで多くの事を学ぶことができます。成功を1とすれば、最低でも失敗は0でマイナスではないと考えましょう。
◎周囲の人と自分を比較しないこと
周囲の人と自分を比較すると、自分が劣っていることを気にして自己嫌悪に陥ったりします。他人と比較せずにマイペースを守りましょう。他の人と同じ土俵で競争する必要はないのです。自分の価値観で行きましょう。
◎いつまでも考え続けない
解決しないことを考え続けても時間の無駄です。答えが出ない事を考えるのはストレスホルモンが多く分泌され免疫力が下がってしまいます。
◎人を許しましょう
人を憎むと自分自身のストレスになります。ストレスホルモンが分泌されて体にダメージにつながります。人を許すことで周囲からの信頼も得られて免疫力が上昇します。
「記事参照元」
http://www.inc.com/jessica-stillman/new-harvard-study-optimism-could-prolong-your-life.html
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