インフルエンザ予防は医者が進める水分補給と寝起きの歯みがき
インフルエンザのシーズンは電車内でも非常に多くの人がマスクをしています。
免疫学の権威で、東京医科歯科大の藤田紘一郎名誉教授は「インフルエンザウイルスをブロック出来るか否かは免疫力に尽きる」と述べています。
免疫力は日中より夜の方が下がる傾向にありますがインフルエンザを体内から排出するために「水を飲む」、「湿度を70%に保つ」、「寝起きの歯みがき」を徹底しましょう。
「線毛」の活動と「寝起きの歯みがき」がインフルエンザ予防のカギを握っています。
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インフルエンザウイルスを排出する線毛活動とは
気管や気管支の内腔は細く長い突起物の細胞が多数存在しています。
この突起物が「線毛」と呼ばれ線毛を生やしている細胞を「線毛細胞」と呼んでいます。
一つの線毛細胞には約250本の線毛が突起しています。
この線毛細胞は、気管や気管支の内腔表面を被っており、線毛は分泌細胞が分泌した粘液の層の中に埋まっています。
線毛は肺のから咽頭の方向に向かっており肺に吸い込まれた異物は粘液に捕獲され線毛の力で外部へ排出されていきます。
線毛活動を促進させるために水分補給
この線毛体はウイルスや病原菌から体を守る最前線にいるわけですが「線毛」の活動にとって水分が必須なのです。
インフルエンザウイルスは湿度に弱いのです。
夏季に比べると水分摂取が減る冬季は線毛の活動が弱まります。
部屋の湿度でも重要で乾燥した部屋にいると線毛活動が弱まってしまいます。
水を飲むと線毛細胞の下から水分が粘液として分泌されるので気管や気管支の内腔の線毛だけでなく体全体の線毛を潤して活動を活発に促進することができます。
医師がすすめる「小まめな水分補給」
インフルエンザや風邪を診る内科医は患者を診察した直後に水を飲んでいます。
忙しい日中でも、30分おきに口を湿らす程度の水を飲みましょう。
来客の後に必ず水を飲む
外出時もペットボトルの水を飲む
夜にトイレで起きた後も飲む
以上の様に、常に水を飲んで体内の線毛の活動を促進しましょう。
インフルエンザ予防は起きてすぐに歯みがき
「起きてすぐに歯みがきをする」ことで風邪やインフルエンザを予防しましょう。
家族の中では外での活動が多いお父さんがインフルエンザウイルスを持ち込んで家族に感染する可能性が高いといわれています。
家族に感染が広がるタイミングは家族団らんで食事をしている時です。
食事中は家族間の距離が近く会話などが弾むため飛沫感染や唾液による感染の可能性が高くなります。
インフルエンザウイルスに感染予防の手段は「寝起きの歯みがき」です。
寝起きの歯みがきにインフルエンザ予防の効果がある理由
起きている間は唾液分泌が多いので口内の細菌を洗い流し胃の強い酸によって雑菌は死滅しますので雑菌は余り増殖することができません。
しかし、寝ている間は唾液の分泌が少ないため口内に雑菌が増殖します。
起きてすぐは口内に雑菌が多く増殖しているため雑菌は起きているときの約30倍ともいわれています。
起きて歯みがきをせずに食事をすると風邪やインフルエンザのウイルスに感染しやすくなります。
歯磨きでプロテアーゼを除去
その理由は、口内のプロテアーゼと呼ばれる酵素がウイルスの周囲をおおっているたんぱく質の殻(カラ)を破壊するためウイルスがむき出しとなり細胞から侵入しやすくなって感染するのです。
プロテアーゼは本来は食べ物に含まれるたんぱく質を分解する大切な酵素です。
ところが、風邪やインフルエンザのウイルスも表面にたんぱく質の殻をかぶっています。
プロテアーゼはインフルエンザウイルスが覆われている殻も破壊するためウイルスがむき出しになり細胞に侵入しやすくなって感染力が高まるのです。
このプロテアーゼは歯みがきをすることで除去することができます。
口内のプロテアーゼがインフルエンザウイルスの殻を壊す前に歯みがきをして洗い流す事が感染の予防につながります。
高齢者は食事の前に歯みがきを怠ると誤嚥性肺炎を起こすリスクが高くなります。
睡眠から目覚めたら、まず歯みがきをするように習慣化しましょう。
マクロファージを活性化させて免疫を高める食べ物
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