お酒とエストロゲンとの関係
酒は、百薬の長といわれていますが、少量のお酒にダイエット効果があることがわかりました。
これまでに適度なアルコールの摂取は、血行を良くしストレスの解消にもつながる事は広く知られています。
また、最近の研究では脳卒中や心臓疾患のリスクも低減することが分かってきました。
しかし、飲酒が習慣化すると、つい飲みすぎる事も多くなります。
女性は、女性ホルモンの作用により、男性よりもアルコール性肝炎になる可能性が高いことがわかっています。
日本酒換算で一日一合以上のお酒を飲み続けると健康リスクが高まりますので、特に女性は習慣的な飲酒には注意が必要です。
飲酒とダイエットの研究結果
少量のお酒にダイエット効果があることが報告されています。
少量から中程度の飲酒習慣のある女性は、体重が増加しにくいことが、既に米国内の病院の研究で示されています。
この研究では、一日1〜2杯相当の飲酒をする女性は、全く飲酒をしない女性に比べて体重増加の確率が約30%も低いことがわかりました。
飲酒とダイエット 信頼度の高い研究結果
この研究は、BMIが正常であった39歳以上の女性1万9,220人を平均13年間にわたり追跡した結果ですので、かなり信頼度が高いと言えます。
参加者全体には、時間の経過とともに体重が増加する傾向がみられたが、全く飲酒をしない女性は最も体重増加が大きかったそうです。
さらにアルコール摂取が増えるにつれて、体重の増加幅が減少することが判明し、適度な飲酒とダイエットには関係があるようです。
ダイエットのために飲酒するのは早計かも
ダイエット目的の飲酒は危険が伴います。
時々、男性顔負けの酒豪の女性をお見受けしますが、総じて男性より女性の方がお酒には弱くその害も大きい様です。
女性がアルコール中毒症になるきっかけの一つとして、料理する時の飲酒が習慣化するキッチンドリンカーがあります。
適度のお酒とは、どの程度の量なのでしょうか。
体型や体質、アルコールを分解する酵素の量や酵素の強さなど、計り知れない個人差があります。
この研究結果をうのみにしてダイエットのために、飲酒をしようと考えるのは早計かもしれません。
女性ホルモンのエストロゲンはアルコール代謝を遅らせる
女性は、アルコール代謝が悪いのです。
女性ホルモンのエストロゲンは、肝臓のアルコール代謝を遅くする事が分かっています。
エストロゲンの分泌が多い月経の直前では、お酒に酔いやすいようです。
この事を裏付けるように、ホルモンの分泌が減少してくる30歳過ぎや閉経後にお酒に強くなる人がいます。
また、妊娠中のお酒は「胎児性アルコール症候群」の危険があります。
例え少量の飲酒といえども、赤ちゃんに発達しょう害や行動しょう害、学習しょう害などを起こす可能性がありますので注意が必要です。
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