初めて糖尿病予備軍が減少
日本の糖尿病患者数は1010万人で、初めて糖尿病予備軍が減少したことが国民健康・栄養調査で発表されました。
増え続けて来た糖尿病の前段階の予備軍が減少したことは、特定検診や健康指導などの国の健康政策が一定の効果を発揮していると言えます。
世界では、特に中国やインドなどの新興国を中心に糖尿病患者が急増しています。
糖尿病の患者数は中国が9000万人、インドが6130万人、アメリカが2370万人、世界全体では3億4600万人に達しています。
アジア系民族は昔から穀物が主食であり、肉類や乳製品中心の欧米人に比べてインスリンの分泌量が少ない遺伝的要因があります。
この様なアジア民族の体質において、新興国といわれている近年のアジア諸国は生活が豊かになり、食事の欧米化が大きな糖尿病の原因と云われています。
今後の社会の取り組み
今後の社会の取り組みとして学会や産業界そして地方自治体などが連携した取り組みが必要だとしており、
1.産業界と連携してコンビニなどにヘルシーメニュー商品を充実する。
2.企業内でメタボ解消に取り組む社員にインセンティブを与える。
3.個人個人の体質や状態に対応したテーラーメイドの治療体制を構築する。
4.予防を強化し重症化を防止するための先進医療体制へ移行する。
今後、日本の取り組みが海外から注目される可能性もあります。