糖尿病、グルタミン酸の血糖値を下げる作用が解明される
糖尿病患者の血糖値を下げる薬である「インクレチン関連薬」は、あまり効果がない方も多い様です。
今回、神戸大学の研究グループがラットを使った実験で、血糖値を下げる新たな仕組みを解明しました。
インスリンの分泌の促進に体内ホルモンである「グルタミン酸」が作用している事を突き止めました。
ラットの実験で血糖値を下げる働きをした「グルタミン酸」は、
@血糖値が上昇した時
A食べ物が小腸に達した時
に生成され、すい臓のランゲルハンス島にあるβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を促進させる事が解明されました。
「グルタミン酸」は非必須アミノ酸の一種で、「グルタミン酸」の名称は小麦グルテンが加水分解物されて発見されたことに由来しています。
身近な食べ物では、納豆の専売特許であるネバネバはグルタミン酸が集まったもので、ポリグルタミン酸と呼ばれています。
今後、このグルタミン酸の作用を活用した新薬の開発に期待したいところです。