軽度認知障害(MCI)を歩く速さで見極める
「NHKスペシャル シリーズ認知症革命第1回 ついにわかった! 予防への道」の放送を記事にしたものです。
認知症患者が増加の一途をたどっています。
東京五輪の5年後の2025年には、認知症患者が700万人に達すると厚生労働省は推定しています。
若年性の認知症患者の数も増えており、将来に向けて予防などの対策が大きな課題になってきました。
これまで、認知症の進行を止めることは現在の医療では不可能とされていました。
そして最新の研究で、軽度認知障害(MCI :Mild cognitive impairment)と呼ばれている認知症の一歩手前で進行を止めることができることがわかってきました。
軽度認知障害は、年相応以上の記憶障害の状態をいいます。
大切なことは、軽度認知障害であることを早く見極めることです。
その見分け方の一つに歩き方、歩行動作にサインがあらわれます。
脳のネットワークに障害が起きると歩く速さに影響があらわれることがわかりました。
歩く速さの目安は秒速80cm以下
軽度認知障害の人では、脳内ネットワークのつながりが弱くなります。
軽度認知障害の人は、脳内ネットワークの損傷の影響で歩くスピードが遅く、歩幅が狭くなります。
具体的な歩くスピードとは、どのくらいの速さでしょうか。
秒速80cm以下であると、注意が必要です。
横断歩道を青信号で渡りきれない場合は、軽度認知障害の可能性があるようです。
以下のことに取り組めば、脳内ネットワークが改善して軽度認知障害の予防と改善が期待できます。
1.週に3回早歩きを30分程度行う。(心拍数120程度を目安)
2.動物性タンパク質を減らして野菜や果物、魚類中心の食事にする。
3.記憶力のゲームをする。
4.血圧管理、健康診断、健康相談をする。
歩幅を少し広くして歩きましょう。
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