老人性認知症の予防進行対策


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アメリカの最新研究 認知症にインスリン投与治療

 

認知症にインスリン投与治療 
 
 
 

糖尿病患者はアルツハイマー病になるリスクが高い

 

糖尿病とアルツハイマー病を完治させる治療薬はまだ見つかっていません。
 
九州大学の研究で糖尿病患者の場合は約2倍アルツハイマー型認知症になるリスクが高い事が分かっています。
 
糖尿病患者は血糖値を下げるためにインスリンが使われます。
 
糖尿病を発症していなくても、脳内だけが糖尿病と同じインスリン不足に陥ることがあります。
 
インスリン不足になると脳に栄養が届かないのでアルツハイマー型認知症を発症します。
 
つまり、インスリンが不足すると脳にブドウ糖取り込めずエネルギー不足になってアルツハイマー型認知症を発症するのです。
 
また、アルツハイマー型認知症では脳内にたんぱく質のアミロイドβが蓄積されていく特徴があります。
 
高血糖になるとインスリンが分泌されますが不要になったインスリンはインスリン分解酵素によって分解されます。
 
実は、このインスリン分解酵素はアルツハイマー型認知症の原因となる脳内のアミロイドβを分解して排泄しています。

 

高血糖が続くと、インスリンが過剰に分泌されるためインスリン分解酵素はインスリンの分解に消費されてしまいます。脳内のアミロイドβの分解排泄が手薄になります。
 
アメリカの最新研究では、血中のブドウ糖を細胞に取り込む働きをするインスリンがアルツハイマー型認知症の予防に効果があることが分かり研究が進んでいます。

 

アルツハイマー型認知症にインスリンが効果

 
すい臓から分泌されるインスリンは、細胞にブドウ糖を取り込む役割を担っています。
 
脳が働くためにはエネルギーが必要ですが、血中のインスリンの量が少なくなったり、効きが悪くなると、脳細胞にブドウ糖を取り込むことが出来なくなります。
 
その結果、脳に栄養が届かなくなり不活発となって、記憶を司る海馬の体積が小さくなり、アルツハイマー型認知症に近づいていきます。

 

鼻からインスリンを脳に届ける最新研究

 
アメリカの最新研究では、インスリン不足になった脳に適量のインスリンを届ける方法が研究されてきました。
 
糖尿病患者は、高血糖になると注射でインスリンを投与しますが、この方法だとインスリンが脳血液関門を突破する事ができません。
 
そこで、脳に近い鼻腔からインスリンを噴射して投与する『経鼻インスリン療法』行うことで、脳内だけを目標にしてインスリン濃度を上げる治療法が研究されています。
 
この治療法は、脳だけに限定することが出来るため低血糖にならないで安全に届けることができます。
 
現在は、単にインスリンを届けるだけではなく過不足なく適切な量のインスリンを届ける研究がなされています。
 
効率よくインスリンを脳に届けることで、脳のエネルギー不足が原因のアルツハイマー型認知症の予防や改善をする研究が注目されています。


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