カカオポリフェノールはBDNFを増やし認知症改善
ココアの含有量が多いハイカカオチョコレートやココアに含まれているカカオポリフェノールに認知症の予防と改善効果があることが分かりました。
国の発表では、認知症患者が2025年に700万人、2030年には1000万人に達すると試算しています。
以前よりカカオに含まれているポリフェノールは細胞のDNAを傷つける活性酸素を除去する作用やコレステロール値の低減作用、インスリン抵抗性を減らして糖尿病の予防や改善効果があることが分かっています。
今回は、カカオポリフェノールの大規模な調査が行われて脳由来神経栄養因子である「BDNF」が上昇して、認知症に関係する脳内の炎症や酸化ストレスが低下させることが確認されました。
「BDNF」は、脳神経に必要なたんぱく質であり、うつ病や認知症をはじめとした精神疾患に関与する物質として最近特に注目されています。
この「BDNF」が神経細胞に取り込まれると細胞が活性化して、情報伝達が活発になることが分かっています。
「BDNF」は記憶を司る海馬に多く含まれ、神経細胞を活性化させて記憶や学習などの認知機能を促進させることが報告されています。
愛知学院大学と株式会社明治の共同研究では、約350人に毎日25gを4週間、カカオ成分72%のチョコレートを食べてもらって調査を実施した結果、カカオポリフェノールの摂取によって「BDNF」の濃度が2割りも上昇することが確認されています。
アルツハイマー型認知症では「BDNF」が減少する事が分かっておりますので、カカオポリフェノールを豊富に含んでいるチョコレートやココアを摂取して認知症を予防しましょう。
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