認知症のips最新研究と予防運動コグニサイズ
大きな社会問題になりつつある認知症は、2025年には700万人に達すると言われています。
ips細胞を使った認知症研究最前線
ips細胞を使っての研究が始まっています。
この研究は、アルツハイマー病の方の皮膚細胞からips細胞を作り出して、更に神経細胞に誘導します。
アルツハイマー病の神経細胞がシャーレの中に作られるのです。
アルツハイマー病の脳の中の状態をシャーレーの中に再現出来るので、原因の解明や予防薬や治療薬の開発が容易に研究できる環境を作り出すことができるのです。
◎新たな認知症の診断方法
2016年からタブレット端末で脳機能のチェックが出来るようになるそうです。
端末の画面に表示される設問を解いていくと、脳の状態が分かるようなります。
記憶力、情報処理能力、言語機能の働きなどを調べることができます。
従来は、専門家と被験者がマンツーマンで実施されてきました。検査を受ける人も認知症の可能性がある方のみに行われていました。
このタブレットでの検査は45分程度の時間で、誰でも受けられるようになります。
日常生活では、まだ支障がないものの近い将来認知症に移行しやすいことも調べる事が出来ます。
早い段階で知ることで、認知症にならないように予防対策をとることが出来るので、メリットが大きいと言えます。
認知症予防にコグニサイズ
コグニサイズとは、コグニションとエクササイズを合わせた造語です。
コグニション(cognition)は認知を意味して、エクササイズ(exercise)は運動です。
運動しながら頭のトレーニングをすると認知症の予防に効果があります。
ステップ運動複数の動きをミックスすることで、体と脳を同時に使うことで脳神経を活発化させることが出来ます。
心拍数120程度を目安に行えば認知症の予防効果が高いそうです。
コグニサイズの他にも全国各地でユニークな生活習慣病予防体操が考案されて大きな効果をあげています。
青森県の「健康雪かき体操」や「八戸せんべい汁体操」、山形県の「花笠ダンベル体操」、三重県の「忍にん体操」、和歌山県の「龍神温泉美人体操」、長崎県の「アジの開き体操」など全国の地方自治体中心にユニークな名前のご当地体操が考案されています。
これらの運動は、記憶力の改善や体のバランス感覚の調整、明るく前向きになるなどの有効性が報告されています。
認知症予防に2日前の日記を書く習慣
認知症にならない様にするために脳を使うことが重要です。
毎日同じように生活の繰り返しの様でありますが、実際には様々な事を経験しています。
今日の出来事は、すぐに思い出すことが出来るかもしれません。
しかし、昨日や2日前の過去の行動や感じたことをすぐに思い出しますか?
2日前の出来事を思い出しながら、日記を書くことで脳を習慣的に使うことを毎日行うことで認知症の発症を予防することが出来るそうです。
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