審査が甘い中古車購入「自社ローン」
多くの人が車を購入する際にローンを組んで分割支払いしていますが、ローンの審査を通過しなければ車を手に入れることができません。
そこで審査が甘くて、ゆるい「自社ローン」をご紹介します。
審査が甘いだけにいくつかの制約もありますので、基礎的な知識を持っておきましょう。
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車のローンの種類は大きく分けて3種類
銀行系マイカーローンやディーラーローンの審査に通らない人でも自動車販売会社の自社ローンを使えばローンで車を購入することができます。
車を購入するときのローンをマイカーローンといいますが、大きく分けると「銀行系」「ディーラー」「自社ローン」の3種類があります。
まず、「銀行系のマイカーローン」は貸付金の回収率を高く設定しているため金利が低いメリットがあります。しかし、審査が非常に厳しく簡単には通過しません。
また、「ディーラーローン」は信販会社と提携したローンであるため信販会社の審査に準じて実施されるため銀行系ローンの次に審査は厳しいといえます。
これらのマイカーローンは過去10年以内に自己破産や債務整理の経験がある場合は確実に審査に落ちます。
自己破産や債務整理をした金融機関は独自の信用情報を保有しているため同系列の金融機関からの借り入れは一生できない場合もあります。
マイカーローンの審査では信用調査が行われ過去5年から7年以内にクレジットやローンの返済が滞った履歴があると、いわゆるブラックリストに掲載されていると審査は通りません。
また携帯電話の支払いで機種代金が分割支払いになっているケースでは、この支払いを遅延してもクレジットの返済が遅延していると判定されるため審査を通過できないでしょう。
銀行系や「信販会社の審査内容は「年収」「勤務年数」「年齢」「勤務先や勤務形態」「他の借入金」「保証人の有無」など様々な角度から調べられます。
信用情報の問合せをしない審査が甘い「自社ローン」
こんな厳しい審査では通らない方のために「自動車販売会社の独自の自社ローン」があります。
自社ローンの場合、自動車販売会社は信用情報の問合せをしないため、信用情報に債務整理に関する記載が残っていても中古車を購入できる可能性があります。
つまり、自社ローンは信用情報が影響しないため借入れの返済が可能とみなされれば審査に通ります。
しかし、自社ローンを使った場合のメリットとデメリットがありますので、ご紹介します。
審査が甘い自社ローンの特徴
自社ローンの仕組みとは
自社ローンは、自動車販売店が独自に資金調達をして購入者に分割払いを提供する仕組みのことです。
車の購入者が自社ローンを求めた場合は販売会社はローンを組めるかどうかを購入者の状況を判断して決定します。
自社ローンでは基本的に借入金に対する金利を取ることができませんので、自社ローンでは金利は実質0%と広告しています。
貸付金に対して金利を適用するには「賃金業務取扱主任の資格者」が必要となりますが資格者が在籍している例はほとんどなく自動車販売店が自社で金融商品の取り扱いができないのです。
インターネットの広告では金利0%が強調されていますが、金利がとれないため手数料等の名目で金利に匹敵する費用を設定しているのが普通です。
また、自社ローンでの借入限度額はおおよそ140万円、分割支払いの回数は短く平均で最大24回払いが一般的です。
「自社ローン」のメリットとデメリット
自社ローンのメリット
過去に金融事故を起こしている方でも大丈夫
過去に自己破産や個人民事再生、任意整理をされている方は銀行系や信販会社の審査を通過することは難しく却下されます。
自社ローンでは銀行系や信販会社の審査ではまず通らない方でもローンを組むことが可能です。
この点が自社ローンの一番大きな特徴です。
銀行系や信販会社の厳しい審査では通らない可能性があって銀行のマイカーローンやディーラーローンが組めず、どうしても車が必要な方にとって自社ローンは救いです。
自社ローンは販売会社が独自の審査基準を設けているので過去の金融事故の影響を受けません。
勤務先や勤務年数、年収などのチェックはありますが、書類選考と面談によって決定されます。
審査が早くてスムーズ
ディーラーローンでは信販会社に審査を通すため審査結果が分かるまで数日から1週間程度の日数がかかります。
自社ローンでは自動車販売店の独自審査であるため書類審査に時間がかからず結論が得られます。
自社ローンのデメリット
完済するまで車の所有権は自動車販売会社
自社ローンでは車の名義は自動車販売会社になります。
完済しないと自分の名義に変更することができません。よって、完済するまでは車の下取りや買い取りに出すことができません。
万一、返済が滞ってしまうと最悪の場合は車の所有権がある販売会社が車を売却して現金化して返済に充当され、差額がある場合にはその残額を返済しなければなりません。
高額な車はローンが組めない
貸付の総額が140万円程度と低く抑えられているため好みの車を購入できるとは限りません。車のグレードなどは制限されます。
一般の金融機関では審査が通らない方を対象にした自社ローンは自動車販売会社にとって大きなリスクでもあります。
自社ローンの貸出残高が大きくなると自動車販売会社にとって経営を左右する問題にもなりかねません。
以上のことから、多くの場合で自社ローンによる車の購入は140万円までの車が対象になっており高級な中古車にはローンが適応されない可能性があります。
金利が0%でも手数料は別途とられる
自動車販売会社は自社ローンを組むには他の金融機関から資金調達をしなければなりません。
よって、金融業ではない自動車販売会社は金利が取れない代わりに手数料や保証料という名目で別途費用を請求されるのが普通です。
この様な費用を合算するとディーラーローンよりも総額が大きくなることもあります。
頭金を入れなくても自社ローンを組める販売会社もありますが、手数料としてローン総額の5%〜10%程度請求するところもあります。
販売会社によって異なりますので、事前に支払い金額や頭金、支払い回数等を確認しましょう。
ディーラーローンに比べ値引きを期待できない
販売会社は、信販会社と提携していて、ディーラーローンを仲介すると信販会社から仲介料としてバックマージンが支払われます。
このバックマージンの一部が車の値引きに使われますが、自社ローンではディーラーローンに比べて値引きが期待できません。
以上のように自社ローンでは、デメリットも多いので、利用するにしてなるべく短期間に返済できるように組むべきでしょう。
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