中古車の納車日と注意する事 納車が遅い理由
中古車ディーラーでお気に入りの車種が見つかり購入後は納車までとても待ち遠しいものです。
早く乗りたい気持ちは理解できますが、納車を急ぐあまりに点検や整備がおろそかになっては元も子もありません。
やはり、しっかりと点検、整備をしてもらってから納車してもらいましょう。
しかし、購入時に約束した納車予定日に納車されず遅れると、誰でも約束を守ってもらえなかった事についてとても残念な気持ちになります。
また、納車予定日に納車されずに翌月に持ち越しとなれば、自動車税を1ヶ月分余計に支払うことになります。
中古車を購入してから納車までにかかる期間は、一般的に10日〜2週間前後とされていますが、何らかの事情によって遅くなるケースがあることも理解しておきましょう。
中古車の購入後は、様々な手続きによって日数がかかりますが、実際に納車されるまでにどのくらいかかるのか、おおよその日数を知っておきたいですね。
また、納車時に注意する事もありますので、ぜひ知識として持っておきましょう。
納車日は中古車の状態やディーラー、その他の条件によって変わってきます。
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車庫証明は最長で1週間みておきましょう
車を駐車する場所があることを証明する車庫証明はお住まいの管轄の警察署に申請します。
書類に不備がなければ申請から2〜3営業日で発行してもらえます。
ただし、土日や祝祭日は窓口が受付をしていないため申請できませんので注意しましょう。
また、都道府県によって多少の違いがあり余裕をみて1週間程度と考えておけば無難でしょう。
車庫証明は車を購入したディーラーにたのむと代行してやってくれる場合もありますが手数料がかかります。
軽自動車の場合は車庫証明が不要な地域もありますので、納車までの日数が少なくて済む可能性があります。
車検は2日から3日程度かかる
中古車を購入して車検の残存期間がない場合は56項目に及ぶ24ヶ月法定点検を受けて新しい車検証を発行してもらいます。
もし、車検で不具合が見つかり保安基準を満たしてなければ整備して最後に検査を受ける必要があります。
通常では車検は2〜3日かかりますがフランチャイズ系の検査工場では検査方法が機械化、分業化され効率良く実施されていて1時間程度で終了することもあります。
この時に、不具合が発見され簡単に修理できるものであればさほどの時間はかかりませんが、特殊な交換部品が必要な場合には部品が届くまでに数日かかることもあります。
別途、付属品などの取りつけがある場合は、在庫がなければ取り寄せなどの日数も考慮しなければなりません。
そして納車は出来る限り平日の午前にしましょう。
ディーラーは、土日や祝日は店舗への新規の来客が多くなるため、十分な対応をしてもらえない可能性があります。
また、ディーラーに自宅まで届けてもらうか、引き取りにいくかを決めておきましょう。
納車時には、車体を確認するため夕方や夜ではなく平日の明るい午前中がベストです。
納車の時に確認するポイント
納車時には、注文書の内容と車を照らし合わせてチェックしましょう。
車体のキズ
実車を確認してからの購入であれば車の状態を覚えているはずです。
まずはディーラーの立会いのもと、ボディーにキズがついていないかを確認しましょう。
納車後にキズに気付いてディーラーにクレームをつけても対応してもらえない可能性が高いと思われます。
ディーラーに引き渡し後にキズがついたと言われても反論てきません。
車内もチェック
特にディーラーオプションを選択した場合は取り付け時にキズをつけられている可能性も否定できませんので取り付けた周辺を確認すべきです。
また、契約したディーラーオプションが全て取り付けられているか、不備がないかをチェックしましょう。
車の部品は主に機器ですから、納車前に整備されたとしても、納車時に部品の不備が発見されることもあります。
特にカスタマイズを注文したケースでは、取り付け中、周辺にわずかに傷を付けてそのまま納品されることもあります。
運転には差支えのない範囲のオーディオ機器などであれば、一旦、納車をしてもらい部品が到着後に車を預けて交換や取り付けをしてもらうことができます。
このような時にも、やはりディーラーの対応が良ければ仕方ないと諦めもつきますが、対応次第では非常に不快な気持ちになるものです。
納車時に解決できない問題があれば、受け取りを拒否しましょう。いったん受け取ってしまえば、現状に納得していると誤解される可能性もあります。
ベストな納車日は平日の午前中
仕事の都合が付けば納車は平日の午前中がベストです。
ディーラーにとって土日や祝日などの休日は稼ぎ時でお客がたくさん来場します。予約も受けているでしょう。
また、大安の日は納車が多いことが予想されます。
そんな忙しい時の納車はディーラーの社員も成績を上げるために新しいお客様のことで頭がいっぱいになっている可能性があり、十分な対応をしてもらえません。
納車の時は少し時間をかけてメンテナンスなどの大事な話を聞く大切な時間です。
納車は比較的お客が一番少ない平日の午前中にお願いしましょう。
遠隔地の中古車を購入した場合
今やインターネットで中古車の検索して探していた車が見つかることが多くなっています。
しかし、遠すぎて現地まで実車を下見にいくこともままならず、ネットの情報やディーラーとの電話やメールでの会話で購入を決断するケースが増えています。
初めて対面する中古車が注文書通りの内容かどうかをしっかり確認しましょう。
購入した車のグレードやカラー、メーカーオプションなど、またディーラーオプションを付けた場合は全て注文した通り揃っているかをチェックしましょう。
通常では、ディーラーから注文書に基づいて説明と確認が行われますが、万が一のためにも注文書を持っていきディーラーと一緒にチェックしましょう。
約束の納車日が過ぎた時
中古車を購入した時に、ディーラーから大よその納車日が知らされます。
しかし、その納車日が守られずに納車が遅い時の対応について心得ておきましょう。
まずは、ディーラーに問い合わせて納車が遅れている事情について説明を受けましょう。
(通常、納車が遅れる場合は事前にディーラーから連絡が入るのが普通です)
中古車の納車が遅れの大きな原因として整備に時間がかかっているケースがあります。
好意的に考えると、ディーラーは信用にかかわるため中古車をしっかり整備している可能性もあります。
また、特殊な部品などを取り寄せていて時間がかかることもあります。
特に車検切れで車検を通すときはスケジュール通りに進まず多少の時間がかかる場合もあります。
中古車を購入する際には納期や契約内容をよく確認してディーラーからの説明がなければ積極的に遠慮せず聞きましょう。
ディーラーや修理工場などの都合もあり、計画通りに進まないことが多々ありますので多少の遅れは承諾して待つようにしましょう。
でも、約束した納車の期限が過ぎているのにディーラーから連絡がないのは不信感を抱いてしまいます。
余りにも遅い場合は、はっきりと理由を聞くようにしましょう。ディーラーにも遅れた理由を説明する義務があります。
中古車購入において納車までのスケジュールは変動することが多々ありますので、納得のいく説明があれば少し待ってみましょう。
しかし、納車が遅れて、翌月となれば自動車税を1か月分余計に支払うことになりますので、「車の登録を翌月にしてほしい」と交渉しましょう。
更に駐車場を借りていればその費用も無駄になってしまいます。
月内登録などが前提で値引き条件等が決められていることが多いので、最初の商談時に確認しておくことをおすすめします。
ディーラーの納車遅れで、予期せぬ費用が発生した場合は遠慮なく交渉しましょう。
ディーラーの対応が悪い時はどうする
通常、約束した日に納車できないと分かれば、ディーラーの担当者は、事前に購入者にその事を伝えて謝罪し、納車がいつ頃になるかを説明して理解を求めるでしょう。
しかし、ディーラーの中にはサービス業であることを忘れ、納車が遅れていることで購入者から問い合わせがあっても、謝罪もなしに、適当に返答されるケースもあります。
購入者としては、約束を守らない上に謝罪もなく、納車の日も分からないとなると気持ちは収まりません。
約束を守らなかった場合に法的にはどのように解釈されるのでしょうか。
法的に遅延とは
中古車を契約して購入した場合、通常、ディーラーから納車される日を提示されますが、提示された日に納車されない場合、法的にはどのように解釈されるのでしょうか。
例えば、納車をする特定の日(法的には確定期限)が決められている場合、その日を超えた場合に遅延(法的には履行遅滞)となり、契約違反(法的には契約不履行)となります。
納車が特定の日ではなく契約日から2週間程度などと提示されている場合は、2週間後から5日から1週間程度超過した約3週間を過ぎると遅延となり契約違反になると解釈されます。
購入した車の納車が少し遅れても販売店が事前にその理由を丁寧かつ真摯に説明し適切に対応してもらえれば、事情をおもんばかって納得しますが、遅れる理由がはっきりせずに、かつ対応が悪ければ、不安になって怒りもこみ上げてきます。
余りにもひどい対応でいつ納車されるか分からない場合、いくつかの方法がありますが、国民生活センターに消費者生活センターに相談しても良いとおもいます。
また、ローン契約で購入した場合は、契約したローン会社に相談することも考えましょう。
対応策
1.メーカーに対応してもらう
ディーラーは、自動車メーカーの看板を掲げて営業しているので、基本的に対応は確りしているはずですが、人手不足などの理由によっていい加減(個人の営業マンのレベル)になっていることもあります。
まずは、ディーラー店舗の責任者に連絡し納車が遅れている状況を伝え対応してもらいましょう。
それでも、改善されない場合はメーカーに直接連絡して状況を説明して対応の改善を促してもらいましょう。
2.消費生活センターに相談
商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問合せなど、消費者からの相談を専門の相談員が受け付け、公正な立場で処理にあたっています。
3.ローン会社に相談
ローン契約で中古車を購入した場合は契約のローン会社に相談してみましょう。
ディーラーにはローン会社から既に代金が一括で支払われている可能性があります。
ディーラーが中古車の販売代金を受領しているにもかかわらず、購入者に納車されず引き渡しされていなければ「契約不履行」となります。
この様な事案が消費者からローン会社にクレームとして入るとディーラーは信用を無くしてしまいます。ディーラーはローン会社に対して、納車が遅延している理由を説明する義務もあります。
4.地域の弁護士会の無料相談
地域には、自治体が主催する弁護士会の相談センターがあります。
相談料は、無料または低料金で応じてくれます。
ディーラーの対応の悪さをボイスレコーダーなどに録音しておけば、証拠にもなります。
出来れば、法的手段までは取りたくないところですので、弁護士から内容証明などの通知が届けば、すぐに対応すると思われます。
中古車の購入後、納車が遅延するケースをご説明しましたが、出来る限りスムーズな取引をしたいと思うのは人情です。
ほとんどの中古車ディーラーは、丁寧、親切に対応していますが、一部のディーラーで人手不足などよって対応に問題があるケースもあるようです。
約束の納車日に納車されずに、連絡もない場合は遠慮せずに、まずはディーラーを訪問するなど積極的に問い合わせをしましょう。
中古車購入にはガリバーをおすすめします。
1.在庫が多くお気に入りの車種やグレードを選べます。
2.返品もOKです。(有料)
3.長期保証のサービスが充実しています。(有料)
修理歴はチェック済 返品OK 最長10年保証
「愛車の査定金額や中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。
ガリバーから電話がかかってくるのでそこで詳しい話を聞いてみましょう」
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