盗難・車上荒らし被害の多い車種と盗難被害の物品
車両の盗難や車上荒らしが増えています。
自動車メーカーも盗難防止装置の高性能化を進めていますが、窃盗グループも解錠の仕方を研究するため「いたちごっこ」の状況です。
愛車を盗難から守るために盗難や車上荒らしの傾向を知って対策をしましょう。
車両盗難と車上荒らしの傾向
日本では、車両の盗難件数は年々減少傾向となっているものの、車上荒らしの件数は急増しています。
日本車の性能の良さから外国人の窃盗グループに狙われているようです。
愛車を盗難や車上荒らしから守るのは所有者ご本人です。警察が盗難防止や盗難された車探しに奔走してくれるわけではありません。
自動車メーカーでも盗難防止のためのセキュリティ機器を車の製造過程で組み込むなどの対策を講じていますが、完全に防げる訳ではありません。
窃盗グループは新しく導入されたセキュリティ機器の攻略法を日々研究しています。
一度攻略されると同一車種の結線配線は同じで、その車種の盗難が増えてしまうのです。
車両盗難と車上荒らしの被害の多い車種と被害品
所有者の盗難防止意識も高まりつつあり、セキュリティ機器の販売も伸びてはいますが、日本ではまだまだ意識が低いのが実情です。
最近の統計では、盗難被害の多い車種はハイエース、セルシオ、ランドクルーザー、クラウン、プリウスの順番となっています。
一方、車上荒らしの多い被害車種では、プリウス、ヴォクシー、ワゴンR、ウィッシュ、エスティマの順番です。
クラス別だと、盗難車も車上荒らしも同様に高級乗用車、ＲＶ、ミニバンの順番となっています。
犯行グループに人気となっている盗難件数の多いこれらの車種の所有者は特に盗難や車上荒らし対策を強化すべきです。
また、車上荒らしの盗難被害品としては、カーナビを筆頭にバック類、外装部品、タイヤ・ホイール、金銭・カードなどが上位を占めています。
カーナビは、純正、後付けともに２０万円以上の多機能、高性能機器の盗難が約半数になっています。
盗難や車上荒らしで被害に遭遇しやすい場所や環境
盗難や車上荒らしで被害に遭遇しやすい場所や環境として、屋外の自宅駐車場や契約駐車場車での被害が全体の７割になっています。
夜間照明の設備がなく壁や看板などの視界を遮るものがある駐車場は、犯行を行いやすい環境といえます。防犯カメラや照明が整った駐車場を利用しましょう。
日中でも人通りの少ない道や駐車場では盗難や車上荒らしがおきています。
短時間車から離れる時も必ず施錠しましょう。
警視庁の報告によれば、約３割がカギの付けっぱなしでの盗難になっています。
また、車内にバックや貴重品、上着などを置かないように心掛けましょう。
ドアガラスを割られての盗難被害が増えています。
自ら盗難を誘発しかねない状況を作らないように心掛けましょう。
イモビライザー搭載の状況
高年式の車については、キーに内蔵されているＩＣコードと車に記憶されているＩＣコードが合致しなければエンジンが作動しないイモビライザーが純正装備されつつあります。
イモビライザーは、高級車ベンツの盗難が多かったドイツで開発されましたが、ドイツをはじめとしてヨーロッパ各国では法律でイモビライザーの設置が義務化されています。
法制化後は、盗難車が大幅に減少し大手保険会社アリアンツの盗難保険金の支払いも４０%以上減少したとの報告があります。
日本では、まだ法制化されてはいませんが、各自動車メーカーは製造過程でイモビライザーを組み込む標準搭載が進んでおり車両盗難は減少の傾向にあるもののカーナビや金品等を狙った車上荒らしは増えています。
日本でも法制化される日が近いと言えます。
換金・転売できるパーツは根こそぎ奪われる
乗り捨てによる車上荒らしにあった被害者はとても悲惨で被害にあって変わり果てた愛車の前に呆然と立ち尽くすことになります。
手口は人気のない山中やヤードに車を持ち込みカーナビは勿論、タイヤ、ホィール、サスペンション、ブレーキ、エアロパーツなど換金や転売できる部品は根こそぎ外して奪っていきます。
最終的には、これらのパーツの多くは海外に輸出されることになります。
最近、警視庁や税関でも違法なパーツの輸出の摘発に力を入れており、正規の手続きを経て解体されたバーツであることを証明する書類の提出を義務付けています。
盗難され、パーツを取り外された車は最後に消化剤と呼ばれる薬剤を撒いて証拠隠滅を図ります。
車はその場に放置され後日、警察から持ち主に車が発見されたのでと連絡が入るパターンです。
消化剤を散布された車は、電装基盤が頻繁に故障するようになります。
自分で盗難対策をしましょう
キープログラマーには抜本的な対策がありません。
電子的ではなく、物理的に盗難することが難しい装置を取り付けることが有効です。
警察は取り締まりの強化する方針ですが、まずは盗難に合わないために、自分で出来る対策を取りましょう。
以前、盗難装置として人気があったハンドルロックが有効です。ハンドルロックを設置してあると盗難に時間がかかるため、盗難を止めさせることにつながります。
人気が感知した時にライトがつく装置を設置する
駐車場に防犯カメラを取り付ける
車の被害は取り返しがつかず、多くの場合泣き寝入りとなります。
特に駐車場選びには慎重になりましょう。出来れば夜でも人通りの多い見通しの良い駐車場を借りられればベストです。
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