走行距離から見た中古車の売買のタイミング
中古車業界では5万kmを超えると「多走行車」、10万kmを超えると「過走行車」などといわれています。
昔に比べて最近の車はエンジンの性能が格段に上がり、20万km以上走った車でも全く問題なく走れる車が多くなっています。ただ、タイヤや付属品は経年劣化がありますので、交換の必要があります。
日本の中古車は性能が良いため10万kmを超えた車でも需要の高い東南アジアなどに輸出されています。
特に人気の車種は、海外への販売ルートを持つバイヤーによって積極的に購入されている実態もあります。
通常、中古車査定では、「年式」、「グレード」、「車内外の状態」、「修理歴」、「走行距離」などがチェック項目になっていますが、日本では特に「走行距離」を気にする人が多いといえます。
「3万km」や「5万km」「10万km」が価格変動の目安
国内の中古車市場では消費者が中古車を探す場合「3万km」や「5万km」、「10万km」がひとつの目安になっています。
昔から走行距離が「3万km」や「5万km」、「10万km」を超えると心理的に多く感じてしまうようです。
この点を考慮することで、中古車の売買を戦略的、かつ有利にすめることができます。
キリのいい「3万km」や「5万km」の走行距離を境に需給が大きく変わる特徴があります。
走行距離が多いほど車のエンジン回りや内外装の傷みが多いと考えるのは当然のことです。
実際には、この「3万km」や「5万km」、「10万km」の走行距離をオーバーした途端に敬遠して人気が下がるため、価格も下がります。
おおよそ、3割以上の人が「3万km」、「5万km」未満の車を探しているといわれています。
例えば、大手ディーラーの在庫車をインターネット検索で調べたところ、ほぼ同等のグレードのプリウス2台の比較で4万5000km走行した車と5万2000km走行した車では、その走行距離差が7000kmあるものの車体価格は約12%も安く購入することができます。
この消費者の心理を理解したうえで中古車の購入や売却をすることで金銭的なメリットを享受できるといえます。
走行距離から見た中古車の売買のタイミング
中古車を購入するときは、その車の整備記録や内外装をチェックすることは前提としての話ですが、「3万km」や「5万km」、「10万km」を少し超えた走行距離の車は割安であるといえます。
逆に愛車を下取りや買い取に出す場合は、走行距離の「3万km」や「5万km」を超える前の「2万km台」や「4万km台」が絶好のタイミングといえます。
車の売買をする場合、「3万km」や「5万km」、「10万km」を意識して行うことでメリットを享受できます。
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