車体にキズを付けない洗浄のポイント
洗車は手間がかかるのでガソリンスタンドやサービスステーションの機械式洗車機で済ませようと考えていませんか?
洗車機のブラシは硬めで高速回転ですので、車体に押し付けるため塗装に細かいキズをつける可能性があります。
その点で手洗いは愛車に優しい洗車といえます。
愛車を手洗いする時も少しだけ気を付ける点もあります。洗い方や洗う順番で効率よくきれいに洗車して仕上げることができます。
愛車をきれいに洗車するためのポイントをアドバイスします。
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曇りで風のない日は洗車日和
大切な愛車の洗車、キレイに仕上げたいものです。
思わぬトラブルに見舞われないように注意しましょう。後悔しないために最低限注意をしなければならないことを知っておきましょう。
まず、洗車をするかどうかはその日の天気で決めましょう。
晴れの日の洗車は止めて曇りの日や早朝、夕方を選びましょう。
太陽の日差しが当たる天気の良い晴れた日は、水洗いの水滴がレンズ状になり虫眼鏡と同様の作用によって「ウォータースポット」と呼ばれるシミ状の跡を塗装面につけてしまいます。
特に撥水コートをしている車は水玉を作りやすいため同様にウォータースポットが作られますので、曇りの日などの陽射しがない日や時間帯を選んで洗車をしましょう。
また、風の強い日は砂やほこり飛んできて車体に付着すれば、その上からタオルやウエスで擦り付けてキズを付けてしまいますので、天気には注意が必要です。
車の足回りから洗浄
車体を汚さないためにも、一番汚れている足回りから洗車しましょう。
タイヤには油や砂、鉄紛などの汚れが付着しています。
使用するのは、「マイクロファイバークロス」、「ブラシ」、「スポンジ」、「吸水タオル」、「ウエス」、そしてタイヤ専用の「スポンジ」を確保しておき車体の洗浄には流用しないように注意しましょう。
「スポンジ」は、車体に使った後のお下がりを使いましょう。
逆にタイヤやホイールを洗浄したスポンジには鉄粉等が付着している恐れがあるため、その後に車体を洗浄で磨くとキズをつけてしまいます。
タイヤを最後に洗うと汚れが車体に跳ねて、車体に飛び散ってもう一度洗うことになりますので足回りから洗いましょう。
タイヤハウスの洗浄
まず、タイヤの洗浄の前にタイヤハウスの内側を洗浄しましょう。
水圧を強くするか、ホースの先をつまんで水圧を上げて汚れを落としましょう。
タイヤハウスの内側は泥や鉄屑や様々な物が付着しているので錆のもとになりますので、定期的に洗浄して落としておきましょう。
特に寒冷地では、道路にまかれる凍結防止剤は塩化ナトリウムですのでサビの原因となります。
タイヤとホイールの洗浄
タイヤは道路とじかに接するため汚れやすく、また摩擦によって高熱を発するため、サスペンションから漏れた油などが頑固に付着しています。
タイヤやホイールがキレイだと車全体が良く見えますが、洗浄には注意が必要です。
タイヤは素材の大半が合成ゴムで作られているため、石油系の洗剤で洗浄すると耐薬性が低くいため油分が抜け出して変質したりして劣化が早まりヒビが入ることもあります。
そこで、中性洗剤を使用しましょう。中性洗剤は環境にもやさしい洗剤です。
水1Lに中性洗剤を約20mlで洗剤液を作って使います。中性洗剤といえども原液は刺激が強すぎるため希釈して使用します。
洗剤液は、最初にバケツに中性洗剤を入れて蛇口かホースで水を入れましょう。
足回りにバケツやホースで勢いよく水をかけるのは止めましょう。水でブレーキロータが濡れると短時間のうちに錆びる原因になります。
水をちょろちょろ出して汚れに水を浸すようにして濡らし、マイクロファイバークロスでおおまかに汚れを落としましょう。
ブラッシングのブラシは、100円ショップやカー用品店などで販売されている密度が高いナイロンブラシや馬毛のブラシなどもありますので、自分なりに使いやすいものを選びましょう。
繰り返しになりますが、石油系の洗剤でタイヤを洗浄すると黒く泡立ちますが、汚れでなければタイヤの成分が溶解して抜け出しています。
油分などの成分が抜けぬと耐久性が低下しますので、中性洗剤や中性のカーシャンプーを希釈して使いましょう。
また、洗剤を付けたまま放置せずにすぐにしっかりと洗い流します。
以下にホイールとタイヤの洗浄手順のポイントをご紹介ます。
ホイールとタイヤはボディーよりも先に洗いますが、ホイールとタイヤのワックスがけはボディーのワックスがけの後に行います。
ホイールの洗浄の手順
1.ホイールに水をちょろちょろとかける。(ブレーキローターを濡らさない)
2.水に浸して軽く絞ったクロスで目立った汚れを落とす。
3.ブラシに予め作った洗剤液を付けてホイールのすみずみまで洗う。
4.油汚れで固まっている部分やホイールナットの窪みは念入りに。
5.奥はブラシに洗剤を付けたクロスを巻き付けて行えば届く。
6.ホイール全体の洗浄が終わったら、クロスで水分をふき取る。
7.ホイールナットの窪み部分の水もしっかりと取る。
8.頑固な汚れが落ちてない部分はパーツクリーナーをウエスに吹き付けて擦り落とす。
ボディーを洗浄してワックスがけが終わったら、再びホイールに戻ります。
9.水がかかっているのでホイールを乾いたウエスで水をふき取る。
10.ホイール専用の超耐熱性ワックスを吹き付けて乾いたウエスで隅々までしっかりとふき取る。
タイヤの洗浄の手順
1.タイヤを水洗いする。
ボディーを洗浄しワックスがけが終わったら、再びタイヤに戻ります。
2.ボディーを洗った時についた水滴を乾いたウエスでふき取る。
3.タイヤ専用のワックスをホイールやボディーにかけないようにして軽く吹き付ける。(ワックスがけは路面と接触面の手前詩トレッドまで)
4.タイヤワックスを吹き付けたら素早く拭き上げる。
車体はルーフから順番に下に向けて洗車
次に車体の洗浄です。
水が流れる方向に上部のルーフからボンネット、トランク、両サイドの順番に全体に水をかけて流して埃や砂などを流し落としましょう。
車体の洗浄には又はマイクロファイバークロスを使いましょう。
スポンジを使う場合は柔らかくて目が粗いものを選びましょう。
まずは、ルーフからホースの水をかけながらマイクロファイバークロスで洗い流しましょう。
高圧洗浄機があれば水圧で埃や鉄屑等も一気に落とせますが、なければホースの水で流し落としましょう。
水の勢いだけでは洗い流せない時は水を流しながらマイクロファイバークロスを使います。
この時、水を流しながら洗うことで車体に付着した砂や鉄屑などによるキズを防ぐことができます。
カーシャンプー洗車の手順とポイント
車体には埃や泥、排ガス、油分など様々な汚れが付着しています。
特に長期間洗っていない車の汚れは水洗いだけで簡単に落とすことは不可能です。
水で洗っても弾いて落ちない汚れには中性洗剤を使いましょう。
油分など水では落とすことが困難な物質を落とすことができます。
出来れば、防錆剤を配合したカーシャンプーを選びましょう。
洗い残しの錆びを防止します。
車専用のシャンプーを使用するときは、車体の塗装の種類によって分かれていますが出来るだけ研磨剤の含有量が少ないカーシャンプーを使いましょう。
バケツに適量のカーシャンプーを入れて少し強めの水圧をかけて水を注入すると水とシャンプーが混ざり合って泡は立ちが良くなります。
カーシャンプーの泡が潤滑剤となって摩擦を低減して車体のキズを防いでくれますのでカーシャンプーの泡をしっかりと泡立てることがポイントです。
ただし、カーシャンプーは汚れ落としの性能を重視しているため、洗浄力が強い特徴がある半面で、すすぎが不十分でボディーに洗剤が残ると乾燥した時に黒ずんで塗装にこびり付くことがあるので十分に洗い落とすことが大切です。
泡立てることで滑りと粘り気によってマイクロファイバークロスと車体との摩擦を避けて擦りキズを防ぐことができます。
マイクロファイバークロスにたっぷりのシャンプーを含ませて左右に小刻みに動かし洗車しましょう。
決して強く擦る必要はありません。
シャンプー後のすすぎでしっかりと泡を落としましょう。
ルーフから下への十分な水を流して車体についた洗剤をしっかりと落としましょう。
流し残しで放置すると塗装を劣化させるほか、シミになる恐れもあります。
最後の拭き上げでは吸水性が高い合成セームが最適です。
エンブレムなどの細部にはキッチンペーパーなども有効ですので、適材適所に使いましょう。
いかがでしたか。愛車の洗車には意外に注意することがたくさんありますので、車体にキズを付けないようにくれぐれもご注意ください。
ボディ洗浄の手順
1.シャンプーで洗浄する前ルーフから水をかけてほこりを洗い流す。下に向かうほど汚れがひどいので、必ず上から下の順番に洗い流す。
2.バケツにカーシャンプーを水で薄めて洗浄液を作る。この時にラベルに表示してある希釈通りにする。濃度を濃くし過ぎるとすすぎ洗浄の時に水を使いすぎることになる。洗浄効果が良くなるわけでもない。
3.バケツの洗浄液をスポンジに十分に含ませてルーフから洗う。背の高い車では脚立を使って洗う。車の進行方向に平行に洗う。水での洗浄と同様に上から下へと洗う。
4.グリルなどの狭い部分もしっかりと洗う。スポンジが大きすぎる場合は切って適当な大きさにして使う。
5.すすぎでは、カーシャンプーのアルカリ性洗剤の成分がボディに残ると黒ずんで跡が残るため、十分な水を使ってしっかりと洗い流すことがポイント。ここでも上から下へと洗い流す。
6.ドアー雨どいの部分には洗剤が残りやすいのでしっかりと流す。
7.特にサイドミラーの裏やバンパーの下やステップ裏など死角になっている部分は洗い流しが不足しがちなので特にしっかりと洗い流す。
8.拭き上げ、水切りの前に車を少しだけ前後するとすき間に入り込んだ水が落ちる。また、ドアを開け閉めすることですき間の水を落とすことができる。
9.拭き上げの時にもボディに洗浄液が多少残っているので、ウエスを小まめに洗いながら、残らない様に拭き上げる。
10.水分は完全にはふき取れないので、仕上げに吸水タオルでふき取る。サイドミラーの内側やフロントグリルなどの狭い部分はティッシュペーパーなどで吸い取ると良い。
洗車の後は少し走らせて乾燥させましょう
昔の車は塗装が甘く頻繁に洗車やワックスをかけると塗装が薄くなるといわれていました。
最近の車は塗装の質が良いためワックスをかけたからといって塗装が薄くなる事はありません。
しかし、洗車は少し注意しなければならないサビの問題があります。
最近は車体のデザインが重視され強度を保つために形状が複雑化しています。
洗車では放水の角度が雨とは異なるため予期しない所に水が入り込んでサビの原因となります。
洗車の後はしっかりと奥まで水分を拭き取るのは当然のことですが、それでも水分を取りきれないところがあるかもしれません。
この対策としては、周辺を走らせることで風を取り入れて蒸発させましょう。
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