車上荒らし、盗難に対応|後悔しないために車両保険
窓ガラスを割られて車両盗難にあった場合は変わり果てた愛車をみて愕然とします。
犯人に対しての募る憎悪感、やり場のない怒りと憤り、警察に通報しても犯人を特定して逮捕されることは殆どありません。
例え、逮捕されたとしても犯人が補償をしてくれるとは限らないためショックは大きいものがあります。
こんな時のために車両保険を検討してみましょう。
車本体と装備品の被害には「車両保険」です
車の盗難や車上荒らしが増えており、高機能、高性能カーナビなどの盗難被害金額は増加傾向です。
被害にあった車体の損害や貴重品、携行品など必ずしも全てが補償される訳ではありません。
また、「車両保険」の種類や被害にあった時の状況によって保険が適用される場合とされない場合があります。
車両保険は種類により適用範囲が異なります
種類
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エコノミー
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限定A
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エコノミー+限定A
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一般車両
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車対車 | ○ |
○ |
○ |
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当て逃げ | ○ |
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単独事故 |
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○ |
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盗難 | ○ |
○ |
○ |
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火災・爆発 | ○ |
○ |
○ |
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台風・洪水 | ○ |
○ |
○ |
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落書き | ○ |
○ |
○ |
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いたずら | ○ |
○ |
○ |
車両保険でも「一般車両」タイプの契約を結んでおけば、携行品、貴重品以外の全てに対応することが出来ますが、守備範囲が広い分保険料も高くなります。
一方、「エコノミー」タイプの保険は他車との衝突のみにしか適用されません。しかも、事故を起した他車が特定されなければ保険は支払われませんので注意が必要です。
また、壁や電柱にぶつけたなどの単独事故の場合も保険のは適用になりませんので、現在加入している車両保険の内容を今一度確認しておきましょう。
「限定A」タイプは、「一般車両」と「エコノミー」の中間的な位置づけの「車両保険」で、主に駐車をしている時の被害に対して保険が適用になります。
「エコノミー+限定A」は、表のとおり単独事故と当て逃げ以外の被害に対して補償をカバーしていますので、車の用途などを含めて検討しましょう。
守備範囲が広い「一般車両」保険でも適用にならない金品
車体の損傷や車に装着されていたカーナビなど付属品の盗難については、保険の適用となります。
しかし、車内に置いていたゴルフ用品やカメラなどの携行品の盗難被害については、別途「身の回り品特約」の契約を結んでいれば保険金額を限度に補償されます。
また、「身の回り品特約」の契約を締結していなくても、ゴルフバック等の盗難は「家財保険」を適用出来る場合もあります。
特に自宅の駐車場で被害に合った場合は、車も自宅として取り扱いがされ、車両保険が適用されないケースもあります。
更に車のシートの上に置いていた現金や有価証券、貴金属、宝石などは保険が適用になりません。
また免許証などは、再発行にかかる費用は自己負担となります。
盗難被害の保険金を請求する場合には、警察への届出が必要となります。
被害に遭ったら、警察へ速やかに届出をして、手続きをしましょう。
因みに車上荒らしや盗難の場合は、保険を適用しても等級据え置きとなりますので、安心して保険を活用しましょう。
ドアのロックしていなかった場合車両保険が支払われないことも
車にロックをせずに盗難にあった場合保険金が下りない可能性もあります。
保険会社も簡単には保険金を支払いません。自作自演を疑われることもあります。
盗難に見せかけてカーナビなどの付属品を自分で取り外して処分してのではないかと疑いをもたれることもあります。
盗難されたこと実証するには、まず警察に被害届を出しましょう。
被害届けを出さなければ、保険は下りません。
アドバイスとしては、ロックをしたか否か記憶にない場合は、ロックをしていたとして申告すべきでしょう。
窃盗犯は合鍵を作る場合もありますし、プロならドアを簡単に開けることもできます。
車両保険を頻繁に使うと契約拒否されることも
保険会社は、頻繁に車上荒らしや盗難に合って保険金を請求する人には保険の契約継続を断ってきます。
例え、保険金の詐欺的な要素がなくても毎年赤字の契約を継続しません。
保険会社には、保険契約の社内基準がマニュアル化されていますので、その基準を満たさなかったり外れている場合は、契約の継続は出来ないことになります。
精神的、金銭的な負担から少しでも開放
車上荒らしや盗難に合った被害者はとても悲惨です。
変わり果てた愛車を目の前にして心に大きな傷を受けることになります。
まずは、被害に合わないために愛車の駐車場の周辺環境を考慮すべきです。
監視カメラも設置されず、人目に付きにくく簡単に犯行が行われそうな場所には車を止めないことです。
自分自身が少しでも安心できるように、車には、カーセキュリティ機器や防犯装置を設置し、更に車両保険に加入しておけば精神的、金銭的むな負担から少し開放されるでしょう。
「車両保険」を安くする方法
「車両保険」の加入を検討する時は、駐車場の環境や車の使用状況を考慮すべきです。
自動車保険に占める車両保険は高額で誰でも加入できる訳ではありません。
補償は欲しいが、高額な車両保険を支払えない方は保険料を下げる方法があります。
それは、免責金額を大きくすることで保険料を下げることが出来ます。
例えば、事故で修理代が80万円かかるとします。
このとき免責額が20万円に設定していれば差し引きの60万円が保険会社から支払われます。
自動車保険の契約時にこの免責金額を大きくすれば保険料も安くすることができます。
単独事故以外の車対車の事故の場合には、事故の過失割合によって相手の加入保険からも保険料が支払われることになりますので、自分に100%過失がなければ20万円全額を負担する必要はなくなります。
免責金額を高く設定すれば、それに応じて保険料はも安くなります。
いかがでしたか、万が一のために車両保険を検討しませんか。盗難が増えていますので最悪の時には大きなメリットが得られます。