バイオガスから質の高い水素を生成する技術
2014年6月に政府は水素社会を目指すと宣言し、明確なビジョンを打ち出しました。
汚染が続く地球環境を考慮すれば、環境保護の観点からバイオガスから水素燃料を取り出すことは大変意義のあることです。
資源のない日本が、自国でエネルギーを生み出せる可能性が広がってきました。
九州では産官学で汚泥から水素を生み出す研究
福岡の下水処理施設では、福岡市と九州大学が参画して下水から排出される汚泥を温めてタンク内で発酵させると水素などを含んだメタンガスが発生します。
そこに水蒸気を加えると水分とメタンが化学反応して水素を取り出すことが出来きます。
この研究では、メタンガスバイオガスから質の高い水素ガスが採取できる事を九州大学が確認しています。
そして、現在ではこの取り組みが認められて国の推進事業として実施されています。
この敷地内には、水素ステーションも設置され、水素エネルギーの生成から供給まで一貫体制のモデルケースに位置づけされています。
日本より一歩先んじるドイツの水素社会
水素先進国ドイツでは、風力発で余った電力を使って水素に変換して貯留するシステムを開発しました。
風力発電は自然の風に依存しているので、生み出せる電力量はその日の風の強さに左右されます。
これまでは、風の強い日は電力が余り無駄になっていました。
この余った電力で水を分解することで水素を取り出し貯留することに成功し、一般の家庭に供給するシステムをスタートしています。
また、都市ガスの一部に水素を混ぜて供給することも始めており、風力などの再生エネルギー無駄にすることなく使い、将来は船舶やバスなどの交通インフラに生かすことを研究しています。
日本でも2015年3月から水素燃料の供給開始
水素は様々な再生エネルギーから生成することが可能です。
汚泥に限らず、化学工場の化学製品の製造過程で副産物的に水素を作り出すことも可能です。
政府は、今後水素を生成する工場が予定通り稼働すれば、2030年には、1300万台の燃
料電池車が1年間走れる量か確保できる可能性があるとみています。
トヨタの燃料電池車FCVの納車が始まる2015年3月からバイオガスから生成した水素燃料の供給が始まります。
水素の生成コストを下げ全国的な普及に期待
現在はまだ水素の生成コストが高いため、普及のポイントは価格面で安定することと、いつでもコンスタントに供給できることです。
現在は化石燃料からの生成が中心に考えられていますが、将来的には地球に優しいバイオガスなどの燃料から水素燃料を生成することが望ましいと言えます。
化石燃料は、水素を生成するときに二酸化炭素を排出しますが、排出を最小限に抑える研究もされています。
ガソリンと水素の安全性
例えば、不運にして給油所などでガソリンが漏れた場合ガソリンは空気より重たいので床方向に漂いますが、逆に水素は空気よりも軽いので、上昇拡散するので例え引火した場合でも水素の方が危険性は少ないと言えます。
また、水素はガソリンよりも一瞬で燃焼する特徴があり、被害か広がりにくいと言えます。
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