危険な生活習慣と免疫


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ポリフェノールを多く含む食品と効果

 

ポリフェノールを多く含む食品 

 

ポリフェノール (polyphenol) とは、ポリ(poly)は「たくさん」という意味で、
フェノール(phenol)は、植物に含まれているフェノール性ヒドロキシ基の成分の総称です。
 
ポリフェノールは、大分部の植物に含まれ、その種類は5,000以上にも及びます。
光合成によってできる植物の色素や苦味の成分で、植物が紫外線や微生物、害虫などの外敵から身を守るために作られる物質です。
 
ポリフェノールと聞いて、一番に思い浮かぶのが赤ワインではないでしょうか。
フレンチパラドックスという言葉がありますが、フランス人は、喫煙率が高く、肉類や乳製品の摂取量が多いにもかかわらず、心疾患が少ないといわれています。
その理由は、ポリフェノールを豊富に含んでいる赤ワインが貢献しているというものです。
 
日本でも、ポリフェノールの研究が行われていて、日本人のポリフェノールの摂取量は、コーヒーからが一番多いようです。
 
因みに、赤ワインとコーヒーは、ポリフェノールの含有率がほぼ同じという結果がでています。
 
ポリフェノールは、5大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルと食物繊維に続く7番目の栄養素として注目されています。
 
ポリフェノールは、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用やホルモン促進作用が向上する作用があるとする報告もあります。
また、抗酸化作用や解毒作用があり、生活習慣病やがんの予防、活性酸素を除去して病気を未然に防ぐ効果なども期待されています。
 
最近では、ポリフェノールを含んだ医薬品、健康食品も製品化されています。
 
主なポリフェノールには、カテキン 、アントシアニン、タンニン、ルチン、イソフラボン、クロロゲン酸などがあります。

 

コーヒーに含まれるポリフェノールは「クロロゲン酸」

 

コーヒーに含まれているクロロゲン酸は、フェノール酸の一種で消化器官や代謝性疾患を改善する作用や血糖値の改善作用、血圧の調整作用があるといわれています。
コーヒーには、カフェインも含まれますので、夕方以降は控えた方が良さそうです。
 

 チョコレートには「カカオ・ポリフェノール」

 
チョコレートに含まれているカカオ・ポリフェノールは、動脈硬化の進行を抑制する作用があることが確認されています。
 
また、がんの原因になる細胞DNAの突然変異が抑制されることが明らかにされています。
 
更に、脳の神経栄養因子の血中濃度が上昇して集中力が増し、記憶力を高める効果や
ストレスにうまく適応する作用があることも確認されています。
 
チョコレートを購入するときは、カカオの含有率が高いチョコレートを選びましょう。
一度にたくさん食べないように注意してください。

   

大豆には「イソフラボン」

 
大豆には、イソフラボンが豊富に含まれています。
 
このポリフェノールは、女性ホルモンに似た作用があることは知られていますが、特定の腸内細菌の働きによって、シワを予防する物質のエクオールが作られます。アンチ
エージング効果が期待されています。
 
また、精神を安定させる効果があることも確認されています。

 

ポリフェノールを含んでいる食品

 

カテキン

 
カテキンは、フラボノイド類の一種でお茶に含まれていることで知られています。そのほかの食品では、ワイン、リンゴ、ブルーベリーなどにも豊富に多く含まれています。
カテキンには、コレステロールや体脂肪を下げる作用のほかに、抗酸化作用、抗菌作用があります。
お茶の産地である静岡県の工業技術研究所の研究で、お茶は60℃の温度のときに虫歯菌や歯周病菌など口腔内の菌の殺菌効果が高いことがわかりました。

 

アントシアニン

 

ブドウやムラサキイモ、ブルーベリーなどに含まれている赤紫、青紫色の成分です。
植物が紫外線からを守るために蓄える成分です。
アントシアニンは、視覚機能の改善、メタボリックシンドローム、花粉症の予防効果も報告されています。

 

タンニン

 
茶、赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる渋味成分で。カテキンと同様に殺菌効果があります。
お肌の毛穴を引き締める効果や美白効果があるため化粧品などに配合されています。
また、下痢の改善や生活習慣病の予防効果が期待できます。

 

ルチン

 

ビタミンPの一種でソバに含まれていることで、知られています。
ルチンは、糖尿病や心疾患、認知症の予防効果があります。
また、出血性の疾患や変形性関節症の改善効果が期待できます。

 

エラグ酸

 

イチゴなどに含まれています。美白効果や老化を防ぐ効果があり、化粧品にも使われています。
また、抗菌・抗ウイルス効果、がんの予防効果も期待できます。

 

リグナン

 

ゴマに多く含まれ、セサミンもこの一種です。
イソフラボンと同様に女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするため、更年期障害など女性特有の症状に効果的があります。また、骨粗しょう症を予防する効果やコレステロールを下げ肥満を予防する効果もあります。

 

クルクミン

 

ウコンに多く含まれている黄色い色素のポリフェノールです。
クルクミンは、肝臓の機能を高めるため二日酔いを防止することで知られています。
コレステロール値を下げる効果や脳を活性化させる効果が期待できます。

 

クマリン

 

サクラの葉、パセリ、モモ、柑橘類に多く含まれるポリフェノールです。
植物界に広く存在しており、セリ科やミカン科、マメ科などの植物に特に多く含まれています。抗菌作用、血流を改善し、むくみ防止作用などがあります。


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