乾燥肌の痒み原因と対策、お風呂と食事、保湿
木枯らしが吹く季節になると空気が乾燥するために、お肌の保湿などのケアをしないと乾燥してかゆみもでてきます。
女性だけではなく、最近は男性も乾燥肌に悩まされている方が多くいます。
痒みの出るメカニズム、原因
かゆみがでる部分は、足や首、背中、太もも、全身がかゆくなることもあります。
寝ている間に、かきむしってしまい目が覚めて出血していることもあります。
乾燥した肌を拡大して見ると、皮膚の表面がめくれています。
この様な状態のお肌の水分量を測定すると正常値の10分の1以下になっていることがほとんどです。。
角質層が保湿のバリアを失って、お肌の水分が無くなりカサカサになってかゆみがでます。
乾燥肌になると肌の深部にある神経がお肌の異常を脳に知らせるため表皮近くまで神経が伸びるために刺激されてかゆみがでます。
この様な乾燥肌には、いちどお肌のターンオーバーを整えると改善されます。
新陳代謝である新しい皮膚と入れ替わるターンオーバーは、若い人で約1ヶ月です。
乾燥肌の痒み対策
乾燥肌は自分自身でつくっている可能性が高いのです。原因を取り除いて改善すれば乾燥肌は予防改善できるのです。
下着など装着品に原因がある場合の対処法
下着のしめ付けが強いとかゆみがでることがあります。
特に女性の場合の首周りにイボができる方がいますが、お肌の乾燥している時にマフラーやネックレスの刺激が原因になってかゆみがでることが多いようです。
予防改善対策として、ローションや保湿剤でお肌をケアして、下着をゆったりした綿100%のものに替え、マフラーは刺激の少ない線維の物に、そしてネックレスはお肌のケアをしてもかゆみがでる時はしばらく外して様子をみましょう。
お風呂の入り方や洗い方に問題がある場合の対処法
お風呂に入ったときナイロンタオルでゴシゴシ洗いすぎるとかゆみがでます。
また、肌が傷つき赤くなったり、また水分も無くなりますので乾燥肌となります。
そして肌が傷つくとメラニン色素が増え黒くなります。
風呂に入る順番も大切です。
先に湯船に浸かった後に体を洗う方は、皮膚の表面がふやけているため肌を傷つけてしまう可能性があります。
湯船の温度が高いと風呂から上がった時に体温が高くなり肌が乾燥する原因になります。
予防対策として、ぬるま湯に長くても15分程度で上がりましょう。
そして、体を洗うときは石鹸を泡立てて使えばお肌の摩擦を低減できます。
液体石鹸は界面活性剤で皮膚の脂を必要以上に落としてしまいますので注意が必要です。
液体石鹸は週に1回程度の使用に抑えましょう。
洗いすぎは常在菌のブドウ球菌がいなくなる
しっかりと洗わないと、体臭やすっきり感がないという方もおられますが、皮膚には常在菌のブドウ球菌が住みついていて、皮脂や汗を食べて保湿成分を作り出しています。
お肌にブドウ球菌がいなくなると悪臭菌やカビが繁殖して悪臭を出して臭くなります。
シャワーだけの人の注意
浴槽に入らず、シャワーで洗う方は洗い残しが意外に多く、すすぎ残しがあるとかゆみの原因になります。
シャワーの方の洗い流し方は、上部から洗い流します。
髪が最初で上半身、下半身、足と上から順番に洗うとすすぎ残しが無くなります。そして最後に顔を洗いましょう。
体の拭き方と保湿のタイミング
体の拭き方にも注意が必要で、お風呂上がりには保湿を心がけましょう。
風呂上りのお肌はふやけているので、こすらずに押さえるように拭いてお肌のケアをしましょう。
拭いた後は、素早く保湿クリームを塗って水分の蒸発を防ぐとお肌の乾燥を低減させることができます。
お肌は脂ぎっているからといって安心出来ません。多くの人が皮膚の乾燥を防ぐために脂を分泌していますが、実は皮膚の下が乾燥しています。
保湿剤の塗り方は、お顔や体に乳液を付けた後に保湿クリームを塗るのが適切です。
肌を保湿する食べ物
外からだけではなく、内部からもお肌の保湿に効果のある食品を食べて保湿効果を上げましょう。
1.タンパク質を含む食品の魚や肉、豆類を摂取しましょう。
2.銅を含むうなぎやレバーを摂取しましょう。
3.ビタミンCを含む野菜や果物を摂取しましょう。
4.ターンオーバーと腸内環境を整える乳酸菌を摂取しましょう。
5.ぬか漬けも保湿効果が得られます。
かゆみは恐ろしい病気の場合もあります
足のかゆみ、むずむずするかゆみ、かゆみで仕事に集中できないなどの症状があらわれて、皮膚科では診断できない場合には内科の血液検査で重大な病気が発見される事もありますので、かゆみが続くとき、改善しないときは放置しないようにしましょう。
足の浮腫や高血圧の方は特に注意が必要です。
腎臓に疾患があると血液を濾過する機能が低下して、体に老廃物が溜まるためかゆみが出ることもあります。
人工透析が必要な場合もありますので、かゆみを軽く考えてはいけません。
痒みの原因が重大な病気
1.糖尿病
2.腎不全
3.肝硬変
4.胆管がん
5.すい臓がん
お肌の乾燥とかゆみについてご説明を致しましたが、普段の生活で保湿に心がけることが大切です。
また、保湿をしてもかゆみが収まらず続く場合は重大な病気を引き起こしている場合もありますので、皮膚科ではなく内科の受診しましょう。
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