血圧サージの原因と予防法・対策
脳卒中や心筋梗塞などの血管事故は、主に高血圧や高血糖の人に起こるリスクが高いことで知られています。
しかし、健康診断などで血圧や血糖値、コレステロール値に異常がなく、正常範囲であっても突然に急血圧が上昇して血管が破裂して脳卒中などの重大な疾患につながることが分かってきました。
命の危険にかかわる血圧サージをご紹介します。
「目 次」 |
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血圧サージとは
血圧が高い状態が続くと、血管壁が厚くなって柔軟性が失われてしまいます。
そして血管の柔軟性が失われると血流の圧力を吸収することが出来なくなり、更に血圧が上昇する負の連鎖に陥り血管が破裂するリスクが高まります。
ご紹介する「血圧サージ」とは、常に血圧が高い状態ではなく、普段は血圧が穏やかで正常であっても、ある条件下で急激に血圧が上昇して、脳卒中や心筋梗塞などの生命にかかわる疾患リスクを高めてしまうものです。
特に高齢者の場合は、動脈硬化が進行し、また自律神経の働きが低下しているため、気温や生活習慣の変化で血圧の正常なリズムが乱れやすく血圧サージを起こしやすいといえます。
血圧サージの人口が1000万人とも
高血圧人口は4000万人ともいわれていますが、この「血圧サージ」のリスクを抱える人は1000万人にも及ぶと推計されています。
「血圧サージ」は症状に出にくいため、分かりにくく若い人でも「血圧サージ」が起きている可能性があります。
「血圧サージ」が、別名「サイレントキラー(静かなる殺人者)」といわれているゆえんです。
普段から高血圧の人が血圧サージを起こすと生命にかかわるリスクが跳ね上がりますが、普段血圧が正常な人でも血圧サージを起こすと危険です。
血圧サージを起こす原因や血圧サージを持っている人の予防や対策をご紹介します。
健康診断などで血圧を測定しても正常範囲に収まっていて異常がなくても、生活の中で色々な条件が重なり合うことで血圧が急上昇しているケースがあります。
これは「血圧サージ」と呼ばれ、血管の老化以外にも臓器の老化、そして脳卒中や心臓病などの血管疾患のリスクが高まります。
サージは英語で「surge」と書きますが、「波」や「うねり」の意味があり、血圧が大波のように急激に高くなる状態を指しています。
血圧が高いと脳や心臓の血管に悪影響を及ぼし脳卒中や心不全などを引き起こすリスクが高まります。
血管・毛細血管を若返らせる食べ物
あなたの血圧サージの可能性は
30代になったら、毎日、朝と夜の就寝前に血圧を測定してリスクの管理をしましょう。
朝と夜の最高血圧の差が「55mmHg」以上あると血圧サージの可能性があります。
毎日2回、血圧を測ることで血圧に対する意識が高まり血圧をコントロールしようと心がけるようになります。
血圧サージを起こす可能性が高いのは早朝です。
朝起きてトイレを済ませた後に血圧を測ってリスクを調べましょう。
普段血圧が正常な方の場合
朝起きて1時間以内に血圧を2回測定して平均値を算出してください。普段の血圧が正常なのに最高血圧(収縮期)が135mmHg以上、最低血圧(拡張期)が85mmHgを超えるようであれば、血管事故のリスクがあるといえます。
高血圧の方の場合
連続5日間、朝起きて血圧を測ることで血圧サージの可能性を知ることができます。以下の手順で測定してみましょう。
1.朝起きて1時間以内に血圧を測定する。
2.連続して5日間測定して上(収縮時)の血圧の平均を算出。
5日間の平均が135mmHg以上で
かつ
5日間で一番高い血圧と一番低い血圧の差が20mmHg。(いずれも収縮時血圧)
以上の条件を満たしていると、血圧サージの可能性があります。
下記のNHKのサイトで危険度のチェックをしてみましょう。
「血圧サージ」危険度チェック(NHKスペシャル)
血圧サージが起こる原因
「憂うつな月曜日」
血圧サージは、朝に起こりやすいので、朝の行動に注意することがポイントです。
特に寒い冬の朝は血圧サージを起こすリスクが高くなります。
また、ビジネスパーソンは、一週間の仕事の始まりの日である月曜日の朝はプレッシャーをより強く感じて血圧が上がりやすくなっています。
自律神経の交感神経が優位となる行動が引き金になりますので、朝は出来る限りゆとりをもって行動することが大切です。
交感神経が優位になるとノルアドレナリンが分泌され、血管を取り巻いている交感神経が血管を締め付けるため血圧が上昇します。
「出典:広島文化学園大学 藤原隆教授」
以下の9つの場面は、血圧が急上昇する要素です。これらの9つの要素がいくつか重なり合うことで、血圧がさらに高い状態になり、血圧サージを起こしやすくなります。
血圧を上昇させる行動と上昇数値目安
1.急ぎで通勤する 約9mmHg上昇
2.月曜日(1週間が始まるのプレッシャー) 約19mmHg上昇
3.階段を駆け足で上がる 約19mmHg上昇
4.寒さによる血管の収縮 約9mmHg上昇
5.緊張状態 約20mmHg上昇
6.トイレでいきむ 約12mmHg上昇
7.コーヒーを飲む 約8mmHg上昇
8.深酒をする 約20mmHg上昇
9.タバコを吸う 約21mmHg上昇
朝、コーヒーを飲む人が多いようですがコーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり交感神経の働きを活発にしますので、血圧が上昇する原因となります。
血圧サージで血管事故のリスクが増大
日本高血圧学会理事で、自治医科大学の苅尾七臣教授が全国21000人以上を対象にした疫学調査では、高血圧の人は正常な人の約1.4倍も脳卒中や心臓病などの病気になりやすいことが分かった。
一方で血圧サージを持っている人では、血圧の高い状態が長く続いた場合の脳卒中との関係を調べた研究で、血圧サージを持っている人は、持っていない人に比べて脳卒中の発症リスクが2.5倍も高くなるという調査結果が報告されています。
以上の調査結果から、慢性的に高血圧の人よりも、普段は高血圧ではなくても血圧サージがある方の方が脳卒中などの血管事故のリスクが高くなることが判明しています。
血圧サージを起こしやすい人
朝起きた時の血圧が、寝る前の血圧に比較して「55mmHg」以上高い場合は要注意です。
一般的に朝起きた時は交感神経が緊張しているため血圧が約20 mmHgも上がるため、これに他の血圧を上げる場面が加わると、さらに血圧が上昇してとても危険な状態となります。
血圧を上げる要因が積みあがって、戻らくなった時に脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクが高まります。
一般的に肥満の人は血圧が高く、また糖尿病などの生活習慣病の人は、血管が硬くなっているケースが多くみられ、血圧が上がりやすくなりますので注意が必要です。
冬場に多いモーニングサージ
寒い朝は血管が収縮して血圧が急上昇し血圧サージを起こすリスクが高くなります。
血圧を上昇させる要因が積み重なると、寒い朝血圧が高くなる「モーニングサージ」を起こして危険な状態となります。
危険な積み重ねの例です。
危険な例1
「寒い朝」に「トイレでいきんで」血圧が急上昇。
危険な例2
「寒い朝」に玄関の新聞を取りに行って「タバコを吸って」血圧急上昇。
危険な例3
「怒っている」最中に血圧が急上昇して心筋梗塞。
「怒りは心筋梗塞のリスクを高め免疫低下 コントロール法」
血圧サージの予防、解消法
予防の第一は、前出の血圧を上昇させる場面を重複させないことです。
リスクの重なり避けるためには、血圧を上げる場面を集中せずにバラバラにすることです。
起き抜けには、約2時間も血圧が上昇していますので、解消するまでに血圧が上昇する場面を避けることが大切です。
血圧サージは、自覚症状がなく重大な疾患の発症リスクを高めてしまいます。
血圧サージによって、脳卒中を発症すると生命にかかわることはもちろんですが、例え命が助かっても重度の身体障害や血管性認知症を発症するリスクも大幅に高まり、発症すれば老後生活を暗転させる原因になってしまいます。
血圧を急上昇させないために、以下のことが推奨されています。
タオルを2分間にぎる「タオルグリップ法」
「ハンドグリップ法」といって物を握ると一時的に血圧が高くなりますが、その後血圧が下がります。
「ハンドグリップ法」は、血圧が高くなると脳は交感神経の働きを抑制しますが、この自律神経のバランスを取ろうとする作用を利用して血圧を下げる方法です。
副交感神経が働いて短期間に血圧を下げることができます。
「ハンドグリップ法」は、身近なタオルを使って簡単にできます。
タオルグリップ法
1.写真のようにタオルを丸めて、片方の手で握り、握った時に親指と他の指とくっ付かないようにします。
2.タオルを握る力は最大握力の3割程度、時間は2分行い、1分休憩します。
3.タオルを持ち替えて同様に2分握って1分休みましょう。
4.1〜3をもう一度繰り返しましょう。
以下のようになります。
「右手(2分)→休憩(1分)→左手(2分)→休憩(1分)」を2回繰り返します。
タオルグリップ法を行っている時は、普通に呼吸をしながらリラックスして行いましょう。
血圧が下がる仕組み
タオルを握ることで筋肉が収縮して血流が低下し一時的に血圧が高くなります。
次にその情報が脳に伝わり、脳は血圧が上がり過ぎていると判断して交感神経の活動を抑え血圧が低下します。
これを繰り返すことで、自律神経のバランスが取れて血圧サージのリスクが低下すると考えられています。
また、タオルを握った手を緩めた時に血流が増して血管内壁が刺激され一酸化窒素(NO)が分泌されることで血管が拡張され血管が柔らかくなって血圧が下がります。
タオルグリップ法を考案した医師は「タオルグリップ法によって血管の機能が改善して血圧が下がったといえる。足が悪くても雨の日でも簡単に出来る。」と有効性や手軽さを述べています。
以上のタオルグリップを2日1回行い、4週間続ければ8割程度の方に効果がでるという結果が報告されています。
高血圧の人は担当医に相談しましょう
収縮時血圧が180mmHg以上、拡張時血圧が110mmHg以上の高血圧の方は、「タオルグリップ」を行う前に担当医に相談して許可をもらってください。
血圧降下剤を服用されている方は、服用を止めずに継続してください。
鎖骨上窩のリンパマッサージ
血圧の上昇を予防する簡単なセルフマッサージがあります。
鎖骨上窩(さこつじょうか)の上の凹みの部分(図の黄色部分)を2本指でマッサージする方法です。
少し痛くなるくらいの強さで一日左右10回程度行うと効果的が期待できます。
左の鎖骨上窩は、右手の人差し指と中指で、右の鎖骨上窩は左手で行うとマッサージしやすいです。
鎖骨上窩にはリンパ節があり、マッサージすることでリンパの流れが改善し全身の血管の内壁の老廃物が取り除かれて血管にかかる圧力が減少し、血管の柔軟性が向上し血圧の上昇を抑えることができます。
毎日の風呂上りに行うとより効果的で、継続すると効果が高まります。
有酸素運動を習慣化
血圧サージを予防するためにも適度な運動習慣を身に付けましょう。
ウオーキングなどの有酸素運動は血管内壁細胞から一酸化窒素(NO)が分泌されて血管を拡張して血圧を下げる作用があります。
また、血管が柔軟性に富んでいれば、血圧を吸収して血圧の上昇を抑制することができます。
運動に出かける場合も冬場の外出は体をいっきに冷やして血圧サージの原因になりますので、外出の前30分くらいは室内でマフラー着けて体を十分に温めてから出かけましょう。
深酒を控える
お酒を飲むと一時的に血圧は下がりますが、深酒をして寝ると舌を支える筋肉がゆるんで、呼吸がスムーズに出来なくなって、眠りも浅くなって血圧が上昇します。
特に「睡眠時無呼吸症候群」の方は、睡眠中に短時間呼吸が止まることで急激に交感神経が活発となって、血圧が急激に上がる血圧サージを起こしやすくなることが分かっています。
また、睡眠時無呼吸症候群を持っていない慢性いびき症の人でも飲酒後に睡眠時無呼吸症を起こすことが報告されています。
「出典:日本大学医学部附属板橋病院」
お酒は適度なら健康効果も期待されますが、飲み過ぎるとさまざまな健康リスクが起こります。深酒は避けましょう。
ベルトをゆるめる
特に太っている人はベルトを緩めると血圧が低下します。
ベルトが強く締まっていると大動脈を圧迫して血圧が上がります。
部屋ではスリッパをはく
足元は血圧に反応しやすい部位です。
寒い部屋でフローリングを裸足で歩く足元が冷えて血圧が上昇する原因になります。
新たに床暖房を設置するのは高額な費用がかかりますが、靴下を履いたりスリッパを履くだけでも効果がありますので、特に冬場は注意しましょう。
血圧を下げる呼吸法
ストレスは血圧を上げる大きな原因になります。
深呼吸は短時間で血圧を下げることができます。
約2万人を対象にした疫学調査では、深呼吸によって、20〜25mmHgも血圧が下がるという結果が出ています。それも血圧が高い人ほど下がり効果があると報告されています。
深呼吸は、鼻から息を吸ってお腹に空気を入れ、口から吐きましょう。横隔膜が刺激されるように意識して腹式呼吸で行うことがポイントです。
こわばった筋肉がほぐれて副交感神経が優位になり血圧が下げることができます。
即効性がありますので、忙しい時でも緊張している事に気が付いたら意識的に深呼吸を繰り返してみましょう。
呼吸法は、30秒に6回の深呼吸、つまり5秒に1回のペースで深呼吸を行いましょう。
呼吸法では効果はあまり持続しませんので、ストレスを受けて血圧が上がっているときにタイムリーに行いましょう。
減塩に心がける
塩分を多く摂取すると血圧上昇につながります。
塩分を多く摂ると血中の塩分濃度が上昇するため、体は血中の塩分濃度を一定に保持しようと血管内に水分を取り入れるため血液量が増して血圧が上昇します。
厚生労働省は成人の一日の塩分の摂取目標量を男性8.0g未満、女性7.0g未満としています。
世界保健機関(WHO)では1日5g、さらにアメリカでは心血管疾患の予防のためのガイドラインとして塩分の最大摂取量を1日3.8〜6.0gにしています。
日本人は、昔から塩分摂取が過剰で高血圧の人が多く、特に和食は塩分が多く使用されていますので塩分の過剰摂取には注意が必要です。
料理に塩分が少ないと物足りなく感じますので、塩の代わりに「カレー粉やコショウ」、「ハーブ」、「ショウガやニンニク」、「レモンやゆず」などで代用すると減塩につながります。
血管・毛細血管を柔軟にして強くする
出典「NHKエンタープライズ 毛細血管」
全身に張り巡らされている血管・毛細血管は、体の隅ずみ、末端まで栄養や酸素を届け老廃物を回収している大切な役割を担っている臓器です。
また、全身の各臓器が分泌しているホルモンを運んだり各臓器が発している大切なメッセージ物質を交換する連絡網の役割もしています。
血管・毛細血管が老朽化して硬くもろくなると、これらの大切な物質の運搬が出来なくなる他にも、血圧サージを起こした時に血管が破れ脳卒中などのリスクが高くなります。
高血圧や高血糖の人は、血管内壁を傷つけて動脈硬化を起こしている恐れがあります。
日頃から、血管・毛細血管の柔軟性を高めて強くしておきましょう。
血管・毛細血管を若く強くする生活習慣や食べ物を詳しくご紹介しています。
血管・毛細血管を若返らせる食べ物
ぬるめのお風呂
熱いお風呂は、交感神経が優位に働き血圧を急上昇させて脳卒中などの血管事故につながります。
冬は、体が冷えていますが急に熱い風呂に入ることで、体は急激な寒暖の差にさらされるため、脳卒中や心筋梗塞を引き起こしてしまいます。お風呂の事故死は交通事故死の4倍という統計があります。
ぬるめのお風呂は、副交感神経を優位にしてリラックス、血圧の急上昇を避けることがてきますので、湯船の温度を38℃〜40℃のぬるめにしましょう。
また、冬は脱衣所やお風呂は冷えていますので、脱衣所は暖房器具などで予め暖めておき、バスルームは壁に熱いシャワーをかけることで効率よく室温を上げることができます。
お部屋と脱衣所、バスルームの温度差を少なくすることで急激な血圧の上昇も防ぐことができます。
湯船につかる前にも注意が必要です。心臓から遠い末端の手足から体の中心部へと順番にかけ湯をしましょう。
湯船につかるときは首までつつかると水圧がかかり血圧上昇につながりますので、心臓や血管への負担が少ない半身浴がおすすめです。
「血液循環を良くする安全な入浴法」
リラックスできる時間をつくる
趣味や自分の好きな事をしている時は、自律神経が副交感神経優位になって血圧を下げることにつながります。
また、好きな音楽やお笑い番組を見て笑えば血圧も下がり、免疫細胞のナチュラルキラー細胞が活性化して免疫機能が向上することが分かっています。
気の合う友人と会ったり話したりすることも心が落ち着いて血圧の安定に寄与します。
血圧サージを予防したり改善する方法をご紹介しましたが、これらを毎日の生活で意識して実行しましょう。
血圧サージの共振仮説とは
血圧は1心拍ごとに、1日の中、日間、季節、年ごとによって変動がみられますが、これらの変動が一度に重なって「共振」することで、ダイナミックな血圧サージが起きることを「血圧サージの共振仮説」いいます。
そこで最新の技術で、家庭血圧、特に早朝血圧を基礎とした血圧管理、そして夜間血圧管理のための夜間家庭血圧計が開発されています。
全身血行動態アテローム血栓症候群のある患者において特に血管事故のリスクが高くなるため、1 心拍ごとの血圧を測定するウェアラブル・サージ血圧計が開発されています。
研究では、血圧変動をとらえ「パーフェクト 24 時間血圧コントロール」を目指しています。
米国では高血圧の定義を130/80に厳格化
2017年11月に開催された米国心臓協会学術集会で、米国心臓協会(AHA)/米国心臓病学会(ACC)の高血圧の定義が140/90mmHg以上から130/80mmHg以上に引き下げられました。
また、夜間血圧の治療目標レベルも明記され、110/65 mmHgへ引き下げられ、24時間にわたる厳格な降圧の達成が、より低い基準値をもって推奨されています。
高血圧の定義が厳格化されたことにより、米国内では高血圧の有病率がこれまでの32%から46%に上昇しますが、大部分には非薬物療法が推奨されています。
すなわち薬物による血圧コントロールではなく、生活習慣の見直し、より早期からの管理の重要性が強調されています。
具体的には、体重の減量、食事においては、健康的な食事(DASH食(※)、食塩摂取量の減少、カリウム摂取量の増加など)、身体活動の増加、飲酒量の減少が最も重要であるとされています。
脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患は、生活習慣との関連性が高く日常の管理が大切ですが、特に病的な著しい「血圧サージ」は非連続であるところに循環器疾患のリスクがあると言えます。
血圧をより低いレベルに保つように管理することで血管障害の進展が抑制され、血圧サージによる循環器疾患が回避されます。
高血圧を防止するDASH食とは
DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension)とは、アメリカで成果を上げている「高血圧を防ぐ食事方法」です。
DASH食で摂取を増やす栄養素として「カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、たんばく質」、減らす成分は「飽和脂肪酸、コレステロール」です。
日本人の塩分摂取量は、先進諸外国に比べて多いため、血圧と関連が非常に高い塩分摂取のコントロールが重要です。
「記事参照元」
高血圧の定義を130/80に厳格化
「血圧サージ」をご紹介しましたが、血圧を低めに安定させるためには常日頃の生活習慣がポイントになります。
減塩に心がけ野菜や果物、食物繊維の摂取や運動の習慣化、そしてストレスマネジメントにも心がけましょう。
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- 危険な生活習慣と食べ物を知っておきましょう。梅雨時は体内に水分と老廃物が滞ります「むくみ解消法」を実践しましょう。
- 夏の熱中症に気をつけたい水の摂取法
- 危険な生活習慣夏の熱中症に気をつけたい水の摂取法と食べ物を知っておきましょう
- 夏こそ注意したい女性の冷え性対策
- 夏は冷たいものを飲みますね。夏こそ注意したい女性の冷え性対策がとても重要です
- 梅雨時にかかりやすい病気と食べ物の注意点
- 梅雨時にかかりやすい病気と食べ物の注意点をご紹介します
- 健康診断で見つかりにくいすい臓がん
- 健康診断で見つかりにくいすい臓がんに注意しましょう。症状がないため気づきにくい特徴があります
- 安眠は頭を空っぽに・プライドを捨て・生活リズムが大切
- 安眠するには頭を空っぽに、プライドは捨て、生活リズムが大切です
- 砂糖入り清涼飲料水は関節リウマチのリスクを高める
- 砂糖入り清涼飲料水は関節リウマチのリスクを6割も高める報告があります
- 熟したバナナは白血球を活性化 免疫増強剤に匹敵
- 熟したバナナは白血球を活性化力は免疫増強剤に匹敵する作用がある
- アドレナリン分泌を抑えて1分で簡単に眠れる方法
- 血圧や脈拍を高める作用がある副腎皮質から分泌されるアドレナリン抑えるこで簡単に眠ることができます。アドレナリンを抑える方法を覚えましょう
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- 孤独は死亡リスクが高いのは人は一人では生きて行けないという証明でしょう。タバコや過度の飲酒よりも孤独は市のリスクが高いという研究結果
- 加糖ジュースの量を減らし糖尿病リスク2割低下
- 加糖ジュースの量を減らせば糖尿病リスク2割低下することが調査の結果明らかになっています。生活習慣病のリスクも低くなります
- 米国で禁止になったトランス脂肪酸は加齢臭の原因
- 米国で禁止になったトランス脂肪酸は加齢臭の原因になることが報告されています
- 歯周病の原因と引き起こす病気を知り予防しよう
- 歯周病の原因と引き起こす病気を知り予防しましょう
- 大腸がんや食物アレルギーを抑えるPGD2
- 大腸がんや食物アレルギーを抑えるPGD2が発見されています
- 美肌になるための肌ケアと食と睡眠の守るべき生活習慣
- 美肌になるための肌ケアと食と睡眠の守るべき生活習慣があります
- ポリフェノールを多く含む食品と効果
- 抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含む食品と効果のご紹介をご紹介します
- 高齢者は肉、魚、卵、大豆を毎日食べて健康長寿
- 高齢者は健康と長寿のため、毎日、肉、魚、卵、大豆を毎日食べて健康長寿を全うしましょう
- ホウレン草の食べ過ぎは結石や骨粗鬆症の原因に
- ホウレン草の食べ過ぎは結石や骨粗鬆症の原因になります
- マグロなどの大型魚には水銀が多く小魚には少ない
- マグロなどの大型魚には水銀が多く含まれ小魚には比較的少ないことが報告されています
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- 暑い夏の水の飲み過ぎは「水中毒」を引き起こします。自宅で経口補水液を作りましょう
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- 子どもの糖尿病など生活習慣病の改善は運動と食習慣です
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- 納豆を夜に食べるとより質の高い睡眠が得られる
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- 砂糖入りのジュースは糖尿病のリスクが高い
- 砂糖入りのジュースは糖尿病のリスクが高いことがわかっています
- トマトはメタボを予防する多くの抗炎症成分を含有
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- アーモンドは若返りの栄養素ビタミンEを豊富に含有しています
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- 春の新野菜でため込んだ老廃物をデトックスしましょう
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- 世界ででお酒とがんの研究がなされていますが、飲酒量が多くなるほど発がんリスクが高くなり、タバコが加われば飛躍的に発がんリスクが高まることが分かっています。
- 覚せい剤より怖い危険ドラッグの毒性や依存性
- 危険ドラックは成分が明らかにされていないため、どの程度の量でどのように作用するのか分かっていません。使用後に記憶もなくなり脳や神経系が壊れ死に至ることもあります
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- 怒りは血管を収縮して酸素や栄養が届かず、やけどやキズの治りが遅くなります。他にも体調不良や睡眠不足の原因に、怒りのコントロール法をご紹介します