pc、スマホの疲れ目はツボを押して改善
「医食同源」「薬石の効なく」などは、東洋医学の立場から発せられた言葉です。
例えば、お腹が痛いときに、手のひらで温めたり、擦って治すのは東洋医学の手技にあたります。
ツボは、古代中国で体系化され、江戸時代に漢方医学として漢方薬と一緒に伝わりました。
世界保健機関(WHO)は、ツボ療法である「鍼灸療法」を有効であると認めています。
具体的には、「神経痛、頭痛、リウマチ、胃腸炎、めまい、眼精疲労」などの症状に効果がある評価しています。
また、京都大学理学部からは、皮膚の中には電気が通りやすいポイントがあり、それがツボとほぼ一致するという研究結果も報告されています。
単なる目疲れとは違う眼精疲労
電子機器の普及により、多くの方の目が酷使されています。
疲れ目の原因は、PCとスマホの画面です。
場所を選ばずどこでもスマホ、会社や自宅ではPC、また、睡眠の直前までPCの画面やスマホのスクリーンとにらめっこ、目が休まる時間がありません。
目薬をさしても、一時的な清涼感はありますが、あまり長続きしません。
慢性的な目の疲労は危険ですので、注意が必要です。
単なる目の疲れと眼精疲労とは違います。
目の疲れだけであれば、睡眠をとり目を休めれば元に戻ります。
しかし、目の疲れを放置すると慢性の眼精疲労になってしまい、目の疲れが取れなくなります。
眼精疲労は不安や抑うつなども自律神経も不安定になることもあります。
そこで、目の疲れをとる目の周囲のツボをご紹介します。
目の周りには多くのツボが集まっています。
目を使い過ぎて眼精疲労を起こした疲れ目に改善効果があるツボをマッサージしましょう。
晴明(せいめい)
疲れ目を改善する1番目のツボです。
晴明は、目がしらの少し上に位置しています。
目薬のCMで、親指と人差し指で清明を押さえているところを見かけます。
晴明が疲れ目に効くツボであることは、よく知られています。
マッサージの方法は、目がしらの少し上を、爪を立てず親指と人差し指の腹で、はさみ鼻骨に対して垂直にゆっくり押しましょう。
強く押さえず、力を加減して押しましょう。
注意する点は、間違って眼球を押さないようにしましょう。
眼の周囲の血行が良くなり、目の下のくまの改善効果もあります。
目頭と鼻の付け根部分の間にあるツボ。指の腹部分を使ってゆっくりと10秒ほど押し込むようにしましょう。5回ほど繰り返しましょう。
承泣(しょうきゅう)
疲れ目を改善する2番目のツボのご紹介です。
承泣は、瞳孔の真下の骨のふちの小さなくぼみです。
軽く押さえても鈍い痛みを感じる部位です。
人差し指か中指の腹を使って、強く押さえず、軽く押さえましょう。
注意する点は、眼球を圧迫しないようにしましょう。
軽い痛みを感じる程度で数分間押しましょう。
指の腹部分を使ってゆっくりと10秒ほど押し込むようにしましょう。5回ほど繰り返しましょう。
太陽(たいよう)
疲れ目を改善する3番目のツボです。
太陽は、こめかみのツボです。
太陽の部位は、眉毛と目尻の端から指1本外にあるくぼんみです。
食べ物を歯でかみしめた時に動くところです。
両方の手のひらであごを抱えるようにして安定させて、両手の中指の腹を使って左右の太陽を同時に押してください。
太陽は、別名「眼医者ごろし」といわれ、眼科医が必要ないくらい効果があるとされています。
陽白
疲れ目を改善する4番目のツボです。
陽白は、眉の上のツボです。
陽白の部位は、瞳孔から垂直に上に伸ばしたライン上、まゆの少しのくぼみです。
押すと軽い痛みを感じるところです。
頭のツボ「陽白」は、くぼみが小さいため、わかりづらいかもしれません。
そのあたりを押してみて、痛みを感じる部分があったら、そこが陽白です。
押すときは、中指を使い人差し指と薬指をそえて安定させましょう。
力が入りにくい時は、両肘をつくと押しやすくなります。
ただし、敏感な部位ですので、強く押さないように注意しましょう。
疲れ目を改善するツボの押し方
目に近い場所は、強い力で押すと、力が余って滑り、指が眼球に入る危険性がありますので、注意が必要です。ゆっくりとジワリ5秒程度押しましょう。
爪を立てると肌に傷が付き効果も期待できませんので、指の腹を使って押しましょう。
PCやスマホの使用時には、定期的に疲れ目を改善させるツボを押しましょう。
また、出来る限り長時間の使用は避けましょう。
ツボの活用の他にも。定期的にパソコンなどから離れて遠くを眺めるなどの配慮をしましょう。
疲れ目は、頭痛やイライラにつながります。
まぶたが重くなり、脳の活動も鈍くなります。
疲れ目を改善するツボをマッサージして、目をリフレッシュしましょう。
眼精疲労に効果のある栄養素はビタミンAとB
ビタミンA
ビタミンAには、角膜や網膜の細胞を保護して粘膜を正常に保つ働きがあります。
また、涙の量を一定に保ち、目に潤いを与えます。ビタミンAが不足すると鳥目やドライアイを起こします。
ビタミンAを多く含む食品は、ウナギや卵、鶏・豚・牛のレバーなど動物性の食品やカボチャ、ほうれん草、ニンジン、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンB
目の健康には、ビタミンB1とビタミンB12は特に重要です。
視神経や筋肉の疲労を解消し視力低下を防ぐ効果があります。
ビタミンB2は、脂肪の吸収を助けるビタミンで知られていますが、疲れ目が引き起こす充血の解消の解消やピント調節機能や瞳孔の光量調節作用を促します。
ビタミンB1とB12を含む食品は、豚肉・椎茸・落花生・うなぎ・ごまなどで、ビタミンB2が多く含まれる食品として、豚レバー・卵・椎茸・うなぎ・チーズ、わかめ、海苔などがあります。
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