腸内フローラを整える食物繊維
長寿地域は食物繊維の摂取が多い
沖縄県は昔から長寿県として広く知られ研究の対象になっていましたが、近年食習慣が大幅に変化したことで、今では肥満県とまでいわれています。糖尿病患者数も急増しています。
食物繊維は以前は栄養学的には役に立たない食材と考えられていました。
食物繊維の健康効果が認められてからは、腸のぜん動を盛んにして便通を促す作用や腸内の腐敗物質をスムーズに体外に排出する作用があり、腸内フローラを整える働きがあるので積極的に食べるようにすすめられるようになりました。
世界の長寿地域では、繊維質の多い食べ物を食べていることがわかっています。
日本でも沖縄などの過去に長寿県といわれていた地域が、食事の習慣が欧米型の中心になって、食物繊維の摂取量が減少したため長寿地域とはいえなくなりました。
長寿県から肥満県になった沖縄
長寿で名声が高かった沖縄県は、最近では沖縄クライシス(危機、重大局面)と呼ばれ、日本でもトップクラスの肥満県、糖尿病県になっています。
沖縄では、男性の2人に1人が肥満症で、調査の結果、酒量の多さと肉類の過剰摂取が原因といわれています。
沖縄県民は、海に囲まれていながら最近では魚介類や野菜の摂取量が少なく、仕事が終わった後の飲み会でも、都会のように終電を気にしなくて良いため飲み過ぎと食べ過ぎにつながっているようです。
例えば、沖縄の居酒屋店舗は隣接に駐車場を持っていないと経営が成り立たないといいます。お客は車で乗りつけ時間をあまり気にせずに飲食をして帰りは運転代行に運転をさせて帰るそうです。
また、沖縄には電車が通っていないため終電もありません。よって時間を気にせずについ飲食の時間も長くなってしまいます。
この事から沖縄は昔に比べ生活習慣が悪化していることが推察できます。
食生活が重要であることを裏付ける事例ですが、おそらく昔に比べて腸内フローラが悪化していると考えられます。
腸内フローラと不溶性食物繊維
水に溶けにくい不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維があります。
不溶性食物繊維の特徴は、便のかさを増して腸壁を刺激することで便通が促され腸内の腐敗物質と一緒に排出して、腸内フローラを整える作用があります。
不溶性食物繊維を含む食品として「穀類、野菜、豆類」などがあげられます。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランス良く食べましょう。
腸内フローラと水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、水分に溶けてゲル状になり、栄養素の吸収を緩やかにする作用があります。
また、コレステロールや悪玉菌がつくった発がん物質の二次胆汁酸等を吸着して体外に排出する働きがあります。
腸内フローラを整える作用があります。
水溶性食物繊維を含む食品として「海藻類、こんにゃく、里芋、くだもの」などがあげられます。
精米された米は食物繊維が少ない
食物繊維と糖質を合わせた食べ物を炭水化物と呼んでいますが、お米は精米されることで繊維質の殆どが削り取られてしまいます。
糖質が大部分になり、糖質の吸収を疎外する食物繊維が少ないため血糖値を急激に上げる要因になります。
精米されたお米と肉類が中心の食事では便通が悪くなり、腸内フローラも悪化してしまいます。玄米などを食べるように心がけましょう。
動物性の食物繊維も重要な働き
エビやカニの甲羅に多く含まれるキチン・キトサンは、腸内の老廃物や有害な物質を吸着して体外に排出してくれます。
また、動物の軟骨に含まれているコンドロイチンは、細胞間のクッションの役割や肌のみずみずしさを保つ働きをします。
欧米食の腸内フローラは悪玉菌が優位に
腸内フローラの先駆者である光岡知足先生は、欧米型の食事が中心のカナダ人と日本の地方に住む野菜が中心の食事をしている人たちの腸内フローラを比較しました。
その結果、カナダ人の腸内フローラは日本人に比べ善玉菌のビフィズス菌が少なく、中間菌のクロストリジウムが多い事がわかりました。
クロストリジウムの仲間にはウェルシュ菌やボツリヌス菌などの悪玉菌があります。
腸内フローラを整える食物繊維
野菜、果物
ゴボウ、さつまいも、里芋、プルーン、アボガド
乾物
切り干し大根、寒天、ひじき、干し椎茸
穀類
玄米、押し麦、オートミール、ライ麦パン
豆類
納豆、大豆、おから、いんげん豆
ナッツ類
アーモンド、くるみ、落花生
腸内フローラを整え健康を維持するためにバランスの取れた食生活を心がけましょう。
乳酸菌やビフィズス菌は、水溶性食物繊維を代謝することで乳酸や酪酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸を生成します。
これらの有機酸は腸内環境を弱酸性にして悪玉菌の活動や増殖を抑える働きがあります。
「タイヨーラボ サンファイバー」は、インドやパキスタンで栽培されている天然のグア豆由来の水溶性食物繊維で腸内環境を改善するのに効果的です。
お腹がゆるくなりにくく、善玉菌を増やして腸内環境を改善します。
「タイヨーラボ サンファイバー」は、医療関連施設でも使用されているので安心です。
体験談 26歳 会社員
サンファイバーは水分によく溶ける無味無臭の水溶性食物繊維です。
召し上がり方は基本的にお味噌汁やジュース、スープ、牛乳、水、お湯などに混ぜて溶かし摂取する商品です。
水分に入れるとすぐに溶けるので利用方法は様々です。
また、お米を炊く前に入れたり、炒め物や煮物など広く使用できるメリットがあり、摂取しやすいです。
大学を卒業して21歳で社会人となりましたが、1年目から便秘になり、母が使っていたコーラックを飲み始めました。それから5年が経過しますが、止められずに続けていました。
サンファイバーは、病院のパンフレットにのっていたので試してみたのがきっかけでした。
飲み始めは、便秘が続くことが嫌だったのでコーラックも飲んでいましたが、腸内環境が改善した感覚かあったので、コーラックを飲まずにサンファイバーだけを飲んでみたところ、翌日スッキリ出たのです。
いかがでしたか、大腸に便がとどまると有害物質が発生して健康に悪影響を及ぼします。その点食物繊維は便通を促進して腸内環境を整えてくれてくれます。肉類中心の生活から毎日の食卓に食物繊維の食べ物を取り入れましょう。
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