腸年齢を若返らせる乳酸菌
腸が健康的に若返れば、お肌や血管も若返り見た目も若くなります。
腸を若返らせるには乳酸菌がおすすめです。
腸の若返りと乳酸菌効果についてご紹介します。
腸内フローラの善玉菌を優勢にすることが重要
腸内細菌は人に与える影響を基準にして「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌又は中間菌」の3種類に分類されています。
この3種類は微妙なバランスをとって生息しています。
この腸内の細菌の生態系全体を腸内フローラと呼んでいます。
この腸内フローラの構成が善玉菌優勢であれば人の体に有益な作用がありますが、反対に悪玉菌が優勢になると中間的な立場の日和見菌も悪玉菌に加担して悪さをすることがわかっています。
善玉菌優勢は悪玉菌の活動を抑える
善玉菌が優勢の時には腸内環境が弱酸性になり悪玉菌の増殖や有害物質の産生を抑えます。
また、善玉菌はコレステロールの抑制やビタミンB群などを生成して腸内環境を整えるとともに便秘を解消する働きも期待できます。
善玉菌の代表が乳酸菌やビフィズス菌です。
悪玉菌が優勢になるとうんちやおならが臭い
悪玉菌が優勢になると腸内環境が弱アルカリ性になり善玉菌の増殖や活動が抑えられてしまいます。
さらに免疫の働きが低下して、悪玉菌は発がん物質や有毒ガスを産生して、これらの物質が腸管から血中に入って全身をめぐり生活習慣病などの病気の原因になります。
このことが肌荒れや体調不良にもつながっていきます。
悪玉菌の代表がウェルシュ菌で若い時は少なくても、年齢を重ね高齢になるほど腸内に増加することがわかっています。
腸内フローラが悪玉菌優勢になると、おならやうんちの臭いがきつくなります。おならやうんちの臭いが少ない方は腸内が善玉菌優位の整った状態であると推測できます。
腸内環境の実態
順天堂大学医学部の小林弘幸教授とヨーグルトメーカーのダノンジャパンが共同で20から50代の女性800人を対象に腸内環境の悪化をセルフチェックできる8項目の実態調査を行いました。
腸内環境をチェックした8項目の質問
1.「下腹部に張りを感じる」
2.「おならが臭い」
3.「おならが出る」
4.「力まないと排便ができない」
5.「排便が定期的ではない」
6.「下痢を繰り返す」
7.「腸の不快感(残便感やゴロゴロしている)」
8.「腹部の不快感(ガスが溜まっている)」
この質問の結果
腸内環境が良好で腸年齢を若い可能性が高い「0個」の人は13.2%でした。
逆に腸内環境が悪く腸年齢を高いと考えられる5個以上の方が40.2%に達していました。
腸内環境は比較的早く若返る
肉類や肉加工食品が中心の欧米型の食事は、悪玉菌優勢の腸内環境になり、発がん物質や有毒ガスなどの有害物質が産生され病気の原因になるといわれています。
また悪玉菌が優勢になると便秘やアレルギーの原因にもなることが研究でもわかっています。
日本でも幼少期から青年にかけてファストフードなどが頻繁に利用されているため、残念ながら若い人は腸年齢が実年齢を上回っている人が多いといわれています。つまり腸の高齢化が進んでいるのです。
沖縄の例が象徴的で、長寿県といわれて久しかった沖縄ではファストフード普及したことが一因となって、不健康な人が多くなったため肥満県、糖尿病県などと揶揄されています。
腸年齢を若くするには若い時から腸内を乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌優位な環境にしておくことが健康の維持に重要といえます。
食事の内容を見直せば比較的はやく腸内環境を改善して腸年齢を若くすることができます。
腸年齢を若返らせる乳酸菌
腸内環境を善玉菌優勢にして腸年齢を若く保つには乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトや食物繊維を摂取する事です。
乳酸菌やビフィズス菌入りのヨーグルトは動物性乳酸菌ですが、納豆や漬物、みそ、キムチなどは植物性乳酸菌です。
植物性乳酸菌は厳しい環境でも生きられる乳酸菌が多く腸まで生菌のまま届く特徴があります。
しかし、死菌で届いても善玉菌のエサになり腸内環境を改善する働きがありますので、両方をバランス良く摂取しましょう。
食物繊維には豆類やイモなどに含まれる不溶性食物繊維と海藻類やキノコに多く含まれる水溶性食物繊維がありますが水溶性食物繊維を中心に摂取して腸年齢を若く保ち、見た目も美肌で若々しく保ちましょう。
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