腸内フローラの環境を悪化させる人工甘味料

人口甘味料が糖尿病のリスクを高める

 

人口甘味料の飲み物 

 

コンビニの商品陳列棚には人口甘味料が使用された食品や飲み物が多く並んでいます。
 
この人口甘味料は腸内環境を悪化させることが分かっていますので注意が必要です。
 
人工甘味料は、化学合成された甘味物質の総称で、「アセスルファムカリウム」や「アスパルテーム」、「スクラロース」などが体にはよくない物が多く使用されています。
 
チューインガムなどに使用されている「キシリトール」や「ステビア」は天然甘味料で人工甘味料とは違います。
 
糖尿病の患者は医者や栄養士の指導のもとで食事制限をしていますが甘いものも食べたくなります。
 
そこで砂糖の代わりに血糖値を急激に上昇させない人工甘味料を使った料理やスイーツを食べている方は多いようです。
 
ところが、最近の研究で人工甘味料は糖尿病の原因になる可能性があることが報告されています。
 
人工甘味料は砂糖のように血糖値を上げることはありません。
 
ところが、さまざまな研究によって別のメカニズムで糖尿病の発症に関わっている可能性が解明されています。

 

その理由として人工甘味料を継続的に食べると腸内細菌の集合体である腸内フローラが変化して血糖値が下がりにくくなると説明しています。
 
腸内フローラが変化する
2014年にイギリスの科学雑誌ネイチャーに発表された論文には「人工甘味料の一つサッカリンが腸内フローラのバランスを変化させて、耐糖能の異常をもたらしている」とする研究結果が報告されています。
 
この耐糖能とは「インスリンが血液中のブドウ糖を細胞に取り込む能力」のことで、耐糖能異常になると、血液中のブドウ糖を処理する能力が低くなり、糖尿病予備群となるリスクが高まります。
 
ネイチャーに掲載された論文の詳細は「マウスに人工甘味料を与え、さらにブドウ糖入りの水を飲ませて血糖値の変化をみたところ耐糖能に異常を認められた。また、そのマウスの腸内フローラを無菌マウスの腸に移植すると、同様に耐糖能異常が起こることが明らかになった。」と報告しています。
 
糖尿病の予防や改善のために砂糖の代わりに人工甘味料を使用していた方にはショッキングな内容です。
 
抗生物質は腸内細菌を変化させることがわかっています。
 
抗生物質の常用で腸内に特定の悪玉菌だけが急増して最悪の場合には死に至るクロストリジウム・ディフィシル感染症を発症することもがあります。
 
人に対して有害な細菌を排除するために研究開発された抗生物質が他の有害な細菌の増殖を促し善玉菌を排除する結果になっていることは衝撃的な報告です。
 
特定の有害菌を排除する事が他の有益な細菌をも排除してしまい更に他の有害な細菌を活性化させてしまうことがあるのです。
 
これまでの人類と細菌の歴史は人の体に悪影響を及ぼす細菌が注目され殺菌や抗菌の薬が開発されてきました。
 
しかし、今後は体に有益な細菌を保護し増殖させることで有害な細菌の活動を抑え込む考え方も必要になりそうです。
 
身の回りには人口甘味料を使用した食品が多数存在します。

 

コンビニで買い物をするときは人口甘味料の他にもおすすめできない添加物が入った食品が販売されていますので、普段何気なく購入している食べ物の内容物表示ラベルをチェックする習慣を身につけましょう。

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