五大栄養素 ミネラル
栄養素の概要 |
人体の組織や器官を構成する元素は「炭素、水素、酸素、窒素」が主要な有機質で、全体の約96%を占めています。残りの4%は無機質がミネラルで構成されています。これらを総称してミネラルといいます。
体内に必要な16種類のミネラルは必須ミネラルと呼ばれています。
ミネラルのうちで、一日の摂取量が約100mg以上の主要ミネラルは、7種類(カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウム)です。
「日本人の食事摂取基準」では13種類(イオウ、塩素、コバルト以外)のミネラルが示されています。
体内で、最も多いミネラルは、カルシウムで体重の約2%を占めています。
ミネラルのリンは、約85%は、骨や歯に存在しています。残りは、細胞膜のリン脂質や核酸の成分として、細胞に存在しています。アデノシン三リン酸(ATP)の成分として、エネルギー代謝にも関係しています。
ミネラルの鉄は、血中のヘモグロビンが酸素を運搬するために必要な要素であり、体内の約65%がヘモグロビンと結合しています。
ミネラルのナトリウムと塩素は、細胞外の主な電解質として作用します。
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主な働き |
「ミネラルの主な働き」
◎骨や歯などの身体の構成成分になる。
主にミネラルは、小腸から吸収されますが、亜鉛の一部は胃から吸収され、ナトリウムの一部は大腸からも吸収されます。
鉄はビタミンCとの組み合わせで、カルシウムはマグネシウムやビタミンDとの組み合わせによって吸収率が高めらます。
ミネラルは吸収されたあと、肝臓に運ばれ、他の物質と結合するなどして、全身の必要とされる組織に運ばれます。
それぞれの組織はミネラルが補われることによって、本来の機能が発揮されます。
ミネラルのうち、「マグネシウム、銅、亜鉛、マンガン、セレン」は補酵素として働きます。
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含まれる食品 |
◎主要ミネラル
カルシウム 「牛乳、ひじき」
リン 「ちりめんじゃこ、プロセスチーズ」
カリウム 「こんぶ、バナナ」
マグネシウム「乾燥わかめ、そば」
◎微量ミネラル
鉄 「干ひじき、豚レバー」
亜鉛 「牛ロース、かき」
銅 「ココア、くるみ」
ヨウ素 「焼き海苔、鱈」
セレン 「まぐろ、ぶり」
マンガン 「くり、レンコン」
モリブデン「豚レバー、木綿豆腐」
クロム 「干ひじき、豚レバー」
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