タイヤにはまざまな補強素材

 

タイヤにはまざまな補強素材

 

 

自動車のタイヤは、車体を支えて路面からの衝撃を吸収して、ドライバーのアクセルやブレーキ、ハンドルの動きを路面に伝える役割を担っています。
 
自動車が前進するには、タイヤと路面との間に発生する摩擦力が必要です。摩擦力はグリップ力とも言われますが、摩擦力が生まれると、逆方向に駆動力が生まれることで車は前進します。
 
タイヤには、大きな負担がかかりますので、タイヤの製造には様々な材料が使われています。
 
タイヤは、天然ゴムや合成ゴム、イオウ、カーボンブラックなどで製造されますが、実に100種類以上もの原材料が使われています。
 
タイヤの色は「黒」と決まっていますが、デザインや色彩が重んじられている昨今、赤や緑などのタイヤがあっても良さそうに思いませんか。

 

 

 

補強材としてのカーボンブラック

 

タイヤの大変重要な役割を担っている補強材がカーボンブラックといわれる素材です。
 
カーボンブラックは石炭から作られる真っ黒の素材です。 
 
タイヤの大半はゴムで作られていますが、ゴムは柔軟性があって強い印象があります。
 
しかし、ゴム単独では強度不足で時間がたつと欠けたり、ボロボロと崩れてしまいます。
 
カーボンブラックはゴム製品の補強材としての使用されていますが、タイヤへの需要が最も高く実に約70%を占めています。
 
1900年初頭にカーボンがタイヤを飛躍的に強化することが発見されましたが、以後カーボンに代わる素材は見つかっていません。

 

柔軟性を向上させるイオウ

 

カーボンブラックはタイヤの強度を飛躍的に向上させます。
 
そして、タイヤを成型するためには柔軟性が必要になります。そこで登場するのがイオウ(硫黄)です。
 
弾力性の低いゴムにイオウを混ぜることを加硫といいますが、この加硫をすることで柔軟性が向上してタイヤに成型できるようになります。
 
この発見は1839年にアメリカ人のチャールズ・グッドイヤーによってもたらされました。
 
この発見により加硫ゴムの開発につながりました。

 

強度を上げるポリエステルなど

 

タイヤの骨格部分にあたるコード層を「カーカス」といいますが、このコード層はナイロンやレーヨン、ポリエステルなどの強度部材が使用されています。
 
これらのコードをすだれ状に被覆してタイヤが受ける荷重や衝撃、空気圧に耐えて走行の安定性を維持する役割をもっています。
 
タイヤのサイズや種類によってカーカスに使用される素材は異なります。

 

 

 

強度を上げるピアノ線

 

強度を上げるピアノ線 

 

ピアノ線は鋼線を束ねたもので「ビードワイヤー」と呼ばれる部分に使われています。
 
ビードとはタイヤのホイールとの接点部分です。
 
この部分がしっかりと組み合わさることでタイヤの強度が増強されます。
 
乗用車タイヤの場合で20本前後のビードワイヤーが使用されています。
 
また、カーカスもこのビードワイヤーに固定されタイヤの形を作り重量を支えます。
 
車の重量に応じてワイヤーの太さと本数が異なります。
 
よって、タイヤが支えられる重量は「ビードワイヤー」の強度に比例します。

 

補強と衝撃吸収のスチールベルト

 

スチールベルトはラジアルタイヤのトレッドとカーカスの間に層で直径0.2〜0.3mmのスチールコードをスダレ状にした補強材です。
 
スチールベルトはタイヤのトレッドが路面に接地する度に変形して衝撃を吸収する役割を担っています。
 
また、タイヤにかかる遠心力でタイヤが膨張しないように防御する仕組みになっています。
 
ラジアルタイヤにはスチールベルトはなくてはならない素材です。

 

タイヤの部位によって異なるゴムの種類

 

タイヤには機能や特性に応じて様々な種類のゴムが使用されています。
 
タイヤは各部位によって受ける力が異なりますので、その力の種類や性質に対応できるゴムが選ばれます。
 
例えば、路面に接着するトレッドの部分では耐摩耗性や弾性などの強度のバランスに優れた合成ゴムが使用されています。
 
また、ホイールと接する部分のゴムは金属に密着してしなやかに変形する性質のゴムが使われています。

 

 

 

タイヤサイズ表記(例)

 

タイヤサイズ表記(例) 

 

タイヤサイズは、通常サイドウォールに数字と英字が記載されています。
 
「 205 / 55 R 16 91 V 」
   @   A B C  D E
 
@タイヤの幅(mm)
断面幅ともいわれ、総幅からタイヤ側面の文字などを引いた幅。
 
A扁平率(%)
タイヤの高さ÷タイヤの幅×100
扁平率を小さくするとタイヤの接地面が増えて駆動力や制動力を高めることができる。乗用車では40から70%が一般的。
 
Bタイヤ構造
「R」はラジアルタイヤ、「−」バイアスタイヤ
 
Cリム径(タイヤ内径)
ホイールのリム径(インチ)
 
D負荷能力指数
規定条件下でタイヤに加えられる最大の質量
「91」は615kg
 
E速度記号
規定条件下で使用できる最高速の速度区分
「V」は240km/h

 

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