認知症・高齢の親に車の運転を止めさせるには
今後、益々高齢のドライバーが増えて交通事故も確実に増加するでしょう。
高齢になったら、自主的に免許証を返納して頂くのが一番良いわけですが、自治体でも自主返納を呼び掛けていますが、実際には返納率は低調に止まっているのが実情です。
高齢者にとって、国家が許可した資格を持ち自動車を運転出来るということは、ステータスであり生きている証でもあり自立していることを意味しています。
ストレートな言葉は伝わらない
家族から「危ないから車の運転は止めて」、「事故を起こしたらどうするの」「危ないから免許証を返納してよ」等といわれると、プライドを傷つけられた気持ちになり逆効果です。
例えば、高齢のお父さんに息子や娘が単に「車の運転は危ないから止めて」と持ちかけてもまず受け入れてもらえないでしょう。
そして「お父さんは、子どもの言うことを全く聞いてくれない」等と言えば更に頑なになってしまいます。
やって欲しい事をストレートに言ってもなかなか受け入れられないのが人情です。
このように思いが伝わらないのは、言葉がお父さんの心に達していないからだといえます。
では、イエスと言ってもらえるにはどのように言葉を表現したら良いのでしょう。
それは改めて父と子ども娘との信頼関係を確認することが必要です。
家庭以外の場所に誘い出して心に届く言葉
毎日顔を会わせている家庭ではなく気楽にお話ができる公園などにお父さんを連れ出しましょう。
そして普段の会話の中に「普段お父さんに車の運転の事を言っているけど、愛情の裏返しだものね」(ギャップ法)や「お父さんいつもありがとう」(クライマックス法)などの感謝の気持ちを伝えましょう。
親子関係が良好であれば頼まれたことをやってあげたいと思います。
人の心を動かすのは信頼関係です。信頼なくしては頼まれてもやりたくないものです。
説得するには、言葉の伝え方の技術が必要です。
ギャップ法
ギャップ法とは、反対の言葉を並べて対比することで印象に残る。
「天才とは1%のひらめきと99%の努力」や「美女と野獣」
赤裸々法
赤裸々法とは、普通ことばにしないことをあえて言葉にする。
「息が止まるほどあなたが好き」
「気持ちいい ちょー気持ちいい!」
クライマックス法
クライマックス法とは、伝えたいことを前に、注意を引く言葉を使う。
「ここはテストに出るぞ」や「ここだけは覚えておいて」
「唇が震えるほど、あなたが好き」
リピート法
リピート法とは、言葉をあえて繰り返すことで印象に残る。
「おおロミオ、ロミオ!あなたはなぜロミオなの?」
「だめよ だめだめ」
YESを引き出す三つのポイント
1.自分の頭の中をそのまま言葉にしない
2.相手のメリットを考えて頼みごとを伝える
3.言葉に高低差をつけて、相手の心を動かす
認知症の事故が増えている
高齢者の増加に伴って認知症の人が起こす事故が増えています。認知症の人が運転するのはやめさせましょう。
車にキズが増えてきたら、極力早めに運転を止めさせましょう。認知症の人は自分が認知症だと気づいていません。
認知症が進行すると「自分は健康で正常だ」と思い込み、周囲の人の意見を聞かなくなります。
よって、周囲の人は思い切った決断が必要です。
例えば、
車のキーを取り上げる。
車の処分をする。
事故を起こしてからでは遅いのです。特に人を巻き込んだ事故は取り返しのつかない事態になります。
認知症になると機械の操作が出来なくなります。また、目に入った人や物を正しく把握して判断することが出来ません。車間距離を保つことも難しくなります。
道路のセンターラインが何を意味しているのかも分からなくなり、反対車線に入り込んだり、高速道路を逆走したりすることになります。
認知症の人の事故発生率は、同世代の健康な人に比べると3倍から5倍といわれています。
周囲の説得に応じないときは、かかりつけの医師や警察に相談しましょう。
免許の取り消しの最終判断は、診断書をもとに公安委員会が行っています。
免許証を自主返納した人には「運転経歴証明書」が交付され、金融機関などで身分証明書として使えます。
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