下剤の乱用が腸の病気を誘発する可能性
下剤を乱用した私の体験
私自身の体験も述べた記事です。
54歳の時に健康診断で血便があり、大腸の内視鏡検査で潰瘍性大腸炎と診断されました。
潰瘍性大腸炎は、大腸がんのリスクを高めるとする研究結果もあります。
もう40年も前になりますが、私は大学時代に頑固な便秘になり、排便するために毎日下剤を飲み続けました。
便秘を過度に気にする原因もありました。当時は顔に吹き出物ができていて、便秘が続くと吹き出物が増えるのがすごく嫌だったからです。
大学では運動クラブに所属していたのですが、活動中の時は便意が生じた時にすぐにトイレに行けなったことも便秘を誘発した可能性もあります。
当時は2〜3日排便がないことはごく普通で1週間も排便がないこともありました。
母に相談し大塚製薬の下剤「サラリン」を飲みはじめました。飲み始めて最初の頃は1日1錠から2錠の用法用量を守っていれば、必ず毎日便通がありました。
しかし、しばらくすると所定の量では便秘が解消しなくなり、だんだん量が増え10錠飲むこともありました。
排便がない日は、便秘の事が頭から離れず、精神的にも辛い思いをしておりました。
社会人になって便秘はだいぶ改善しましたが、便秘だった時のことを忘れられず、便秘になりそうな時には下剤を服用していました。60歳が近くなった今でも排便を気にしています。
学生時代から社会人になってからの下剤の乱用が潰瘍性大腸炎を引き起こしたのかは定かではありませんが、消化器官に大きな負担をかけていたことは間違いないと思います。
下剤と大腸がんの関連性
最近の研究で、下剤の乱用と大腸がんにある程度の関連かあるという医師の記事を拝見しました。
その記事によると、「下剤の乱用は使用した期間や量に関連し大腸がんに関連があるといわれています。しかし、便秘は大腸がんのリスクを高める可能性があるので、その原因が下剤なのか便秘なのかは判明できない。」と書かれてありました。
ある看護師は「下剤の種類、服用期間や量などの目安は分かりませんが2年以上、毎日10錠以上の服用で腸の機能に障害が出やすい。」と述べています。
また、前出の医師によると「下剤は無理に排便をすることになり、長期間多くの下剤を服用すると腸のぜん動運動などの排便機能が低下する可能性かあります。ひどい便秘のままでいるよりは下剤を服用してでも適度に排便があった方がよいというのが一般的な考え方ですが、便秘がないのであれば、不必要な下剤は服用すべきではありません。」と述べています。
結局、下剤の乱用と大腸がんの関連は明確になっていませんが、便秘で下剤を乱用した経験がある方は、健康診断で便の潜血検査を受けましょう。
便検査で潜血反応があった場合は、大腸の内視鏡検査を受けることをおすすめします。
食事で改善した私の潰瘍性大腸炎
私の潰瘍性大腸炎の発見は、正に上記のルートで発見され診断されました。
定期的に便の潜血検査をしましょう。
ここからは、潰瘍性大腸炎と診断されて5年が経過した私の現状です。
テレビや雑誌で腸内フローラと健康の関係が毎日のように取り上げられています。
私もこのサイトを作成するきっかけになったのが、ＮＨＫスペシャルで放映された腸内フローラでした。
自身の潰瘍性大腸炎を日々の食事で改善できるのではないかと考えたからです。
腸内の善玉菌を増やせば、悪玉菌が減少して腸内環境が改善すると知ったからです。
このサイトで腸内フローラを改善する食品や食材について記載していますが、私の食生活もこの内容に従っています。
潰瘍性大腸炎が見つかってから、毎年1度受けてきた大腸内視鏡で潰瘍性大腸炎の症状が治まり、担当医と相談して経過観察、現在は薬を止めています。
食事を変えれば、約2週間で腸内フローラが変化するといわれています。
腸内フローラに善玉菌を増やす食事に変えてみませんか。
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