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運動中の突然死は心血管疾患の人が多い

 

ランニング中の突然死 

 

運動中の突然死は元気に生活していた人に突然に起こるショッキングな出来事です。
 
周囲の人にも心にとても大きなダメージを与えます。
 
市民のスポーツは、生活に様々な楽しみやアクセントをもたらすとともに、生活習慣病の予防や改善に大きな効果があります。
 
自己管理が大切
運動を安全に楽しむためにも、自分自身の体の状態やその日のコンディションを知って、毎日自己管理することが大切です。
 
熱中症のように外からの負荷がかかって死に至るケースもありますが、専門家は全く健康な状態の人が運動中に突然死亡することはないと述べています。
 
運動突然死については、世界各国ごとに集計されていますが、原因疾患として心臓や血管の疾患による突然死が多く報告されています。
 
原因疾患では、冠動脈疾患が48%、心筋症が12%、他にも不整脈、心筋炎、大動脈破裂などがあげられます。

 

   

 

運動中の突然死の原因

 

運動中の突然死

 

運動中の突然死の大きな原因は、体に普段はかからない大きなストレスがかかるからです。
 
体へのストレスは、自律神経系や内分泌系などの生体調節機能に大きな影響を及ぼし、潜在的に持っている疾患を顕在化させると考えられています。
 
運動開始や継続が大きなストレスとして働く場合や運動の突然の中止などによって、循環器や自律神経が大きく変動して生体調整のバランスが崩れて突然死に至る場合があります。
 
例えば、慢性的な動脈硬化を持っている人の場合、スポーツによる血圧上昇や心拍数増加によって悪化し突然死に至る場合やプラークが破壊して血栓を形成して虚血性の心筋梗塞が起こることもあります。
 
また、運動終了直後では、自律神経や血行動態が急激に変化して冠動脈血流や心拍数が大きく変化することで突然死が起こると考えられています。

 

   

 

運動中の突然死の対策

 

運動前には健診を受ける 

 

運動中の突然死は、健康そうに見える人に起こることが多いといわれています。
 
特に中高年の急性心筋梗塞による突然死が多く、事前の予防は難しいといわれています。
 
中高年は何らかの疾患をもっている
中高年の場合は、何らかの生活習慣病をかかえている場合が高く、健康と思っている方でも動脈硬化や脂質異常症、高血圧、糖尿病などのリスクとなる疾患を確認しておくことが重要です。
 
例えば、心電図の検査で異常が見つかった場合は、メディカルチェックや運動負荷試験を受けて運動中の安全性を確認しておく必要があります。
 
スポーツへの参加者は、自己を管理することが前提です。
 
運動前後に出来ることは、血圧の測定や脈拍のチェックです。
 
また、発熱や胸部の不快感、動悸、息切れ、めまい、吐き気、頭痛、冷や汗、けいれん、関節痛などの自覚症状がある場合は運動を中止することが大切です。
 
40歳を超えてからの運動は注意
特に40歳を超えて運動を始める場合は、健康診断を受けて医師から運動しても良いかを確認しましょう。
 
健康のために運動することは健康増進につながることは数々の疫学調査でも証明され推奨されていますが、行き過ぎた強度の運動は逆効果となりますので、ブレーキをかけるべき段階を明確にしておく必要があります。
 
心臓の発作は、午前中に発症するリスクが高いといわれています。
 
特に新血管系の疾患がある方が運動する場合は、午前中のリスクが高いといわれています。
 
運動の可否について医師の指導を受けながら、運動の許可がある場合でも、しっかりとウオーミングアップをするなど体か温まってエンジンがかかってから行う様に心がけましょう。


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