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血液循環を強くする安全な入浴法

 

間違った入浴法は血管が収縮して事故につながる 
 
1日の疲れを癒してくれるお風呂は、ゆっくりと湯船につかって体の芯から温まれば心身ともに癒されて血管を強くすることにつながります。
 
リラックスすると副交感神経が優位に働き血管が拡張して血液の循環を良くする事ができます。
 
しかし、入浴法を間違うと生命の危険が高まります。
 
特に熱いお風呂が好きな方は注意してください。
 
42度以上の熱いお風呂は刺激が強く交感神経が優位になり血管が収縮して血圧が上がりやすくなります。
 
また、熱いお湯は血液を固める血小板の働きが活性化して血栓ができやすくなるので注意が必要です。
 
日本では入浴時に亡くなる方が年間に14,000人もいます。そのほとんどが冬場に集中しています。
 
2015年に報告された東京都内におけるお風呂での高齢者の死亡事故の件数は、2009年から2011年の総数3289人で、このうち解剖を実施した550人のケースで次の原因が明らかになっいます。
 
◎おぼれて水を飲んでいた(溺死)  435人(79.1%)
◎循環器系の疾患と死因に関係がある 300人(54.5%)
◎心臓に病変が認められた      250人(45.5%)
 
以上の様に「おぼれて水を飲んでいた」方の中には「循環器系の疾患と死因に関係がある」や「心臓に病変が認められた」も多く含まれております。

 

浴室と浴槽の温度差によって脳梗塞や心筋梗塞で亡くなる方もいますが、最も多い死因は意識の消失による溺死なのです。
 
特に冬場は寒さで血管が収縮して血圧が急上昇した直後に42℃以上の浴槽に入ることで急激に血管が拡張して手や足に血液が取られ、脳の血液が減少し、急激な血圧の低下によって意識が消失し、そのまま浴槽で溺死するケースが多く発生しています。

 

また、体の異変に気付かないままいると体が熱をどんどん吸収して熱中症を起こして、脈が速く、弱くなるため、めまいや一時的な失神、顔面そうはくなどの症状が生じて意識がもうろうとなって溺死するケースも多く報告されています。

 

特に心臓に疾患をかかえている方の場合、42℃以上のお湯に浸かると1から2分で急激に血圧が上昇し、その後血圧が下がるため血圧の変動幅が大きなり心臓に負担がかかり危険ですので注意しましょう。

 

   

入浴法を間違うと死亡のリスクが高まる

 

お風呂で血管事故で死亡するケースが多発している 

 

お風呂で事故を起こす人の特徴は次の通りです。
 
1.浴槽の水温が42℃以上の熱いお風呂が好きで習慣化している人。
熱いお湯に入ると脳内ホルモンが分泌されて病み付きになる傾向があるためとても危険です。
 
2.動脈硬化の方
心臓や血管に疾患がある方は長湯や首まで浸かるのは負担がかかりすぎて危険です。
 
3.高齢者、特に血圧が高い方
 
4.飲酒後の入浴
 
入浴は熱いお湯に短時間入るよりも、ぬるめのお湯に長時間ゆっくりと浸かって体の芯から温めることをおすすめします。

 

入浴法を知れば事故を防止、血管が強くなる

 

正しい入浴法で事故を防止する 

 

夜の入浴の習慣は血圧を低下させて血管を守り心血管疾患の予防に有効であるとする研究報告があります。
 
シャワーだけで済ませている方も、入浴は血管を強くする作用がありますので是非とも入浴の習慣を作りましょう。
 
睡眠前の温かい湯船は、心身ともにリラックスして副交感神経が優位に働きます。
 
入浴すると体温が少し上昇し、その後体温が下がる過程で自然に眠気が訪れます。
 
入浴は血流を促進して血流を改善して血管のケアに貢献してくれます。
 
また、入浴の時に浴槽に炭酸を入れることで、炭酸の泡が皮膚に刺激を与えて毛細血管のゴースト化を防いで増やす働きが期待されます。

 

 

1.湯船の温度を38から40℃にすることで血管の事故を防ぎストレスの緩和につながります。
 
2.湯船と浴室の温度差を少なくする。
温度差が血圧を乱高下させて血管事故の原因となりますので、特に冬は入浴前にシャワー等で浴室の壁にお湯をかけて温度差を少なくしましょう。また、脱衣室の温度も25℃程度に温めておきましょう。急に熱いお湯に浸かると大変危険です。
 
3.食後すぐの入浴は避ける。
特に高齢者は食後1時間くらい低血圧になるため注意が必要です。
 
4.半身浴にする。
肩まで浸かる全身浴では水圧によって胸や腹が圧迫を受けて縮みます。
その結果、横隔膜が上方へ上がり心臓から肺への血流が減少するため心臓の負担が大きくなります。
更には下半身にたまった大量の血液は心臓に戻されて心臓から送り出されますので、ここでも心臓の負担が大幅に増えることになります。
水面がおへそのあたりにくる半身浴にすればこれらの水圧を軽減することができます。
 
5.湯船で手足の指運動
湯船につかったら手と足の指を握ったり開いたりして動かす「グーパー運動」をしましょう。手足の末端の毛細血管まで血流が促されて血管を良くすることができます。
 
6.水分を摂取する
入浴中でも水を飲めるようにペットボトルなどで水を持込ましょう。

 

入浴後の体の保温が大切

 

入浴後は体を冷やさない様に保温することが大切 

 

また、お風呂から上がった後は体を冷やさないようにしましょう。
 
せっかく体を温めて血液の循環を良くしても体を冷やしてしまっては意味がありません。
 
入浴後は、バスタオルやバスローブで体を包んで保温しましょう。
 
1時間ほどリラックスしてくつろぎましょう。
 
この方法は「和温療法」と呼ばれ鹿児島大学医学部の研究で心不全・閉塞性動脈硬化症などの難治性の疾患に効果があることが報告されています。
 
「和温療法」とは温熱療法の一種で60℃の低温サウナで全身を均等に保温することで深部体温を約1.0〜1.2度上昇させた後に30分間安静にしながら保温する方法です。
 
体の深部が温まって安静保温することで血管内にNO(一酸化窒素)が増加ます。NOが増加すれば血管が拡張されて血液の循環が高まります。
 
この「和温療法」は高血圧や糖尿病にも効果があるといわれています。
 
お風呂で発汗が促進していますので入浴後は適度な水分補給をしましょう。
 
常温か温めの飲み物が推奨されています。
 
冷えたビールなどの飲み物は避けましょう。せっかく体の深部を温めたのに冷えた飲み物で体を冷やしては元も子もないありません。また冷たい水分は吸収効率が低い事がわかっています。
 
ビールなどのアルコール類には利尿作用がありますので、飲む場合は1時間のリラックス後にしましょう。
 
中高齢者が入浴した時は、家族は「湯加減はどう?」「シャンプー、リンスは入っている?」など時々声をかけて確認をしまょう。


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