水と健康のお話し

 

熱中症予防のための水分摂取、補給の知識を身に着けよう

 

熱中症予防のための水分摂取

 

近年ではスポーツの合間に水分を補給することは、常識になっています。
 
1985年、私は大学でフットボール部に所属しアメリカのスポーツ飲料のゲータレードを練習や試合の合間に適量補給することを初めて許されましたが、その時まではスポーツ中の水分補給はご法度でした。
 
昔は、スポーツの最中に水を飲むことは、「体調を壊す」、「喉の渇きを乗り越えられなければ試合に勝てない」更に「根性が身に付かない」などと言われました。
 
その様な環境下で体内の水分不足で体調を崩しスポーツから離れる人もいました。
 
最近では、医学的にも水分の必要性が強く叫ばれています。
 
スポーツではなくても、高齢者が自宅で熱中症にかかり、病院へ運び込まれて亡くなるケースも多発しています。

 

熱中症のメカニズムと水分摂取の必要性

 

熱中症のメカニズム 

 

スポーツなどで体温が上昇すると、発汗により体内の熱を放出して体温を正常に保とうとします。
 
この時に適切に水分補給をしていれば熱中症になりにくいと言えます。
 
しかし、発汗により体内の水分が失われてくると、塩分濃度が上昇し血液の濃度が上がり心臓にも負担がかかってきます。
 
この時、脳は防衛反応により発汗を抑止する様に働きます。
 
そして、水分が供給されず、この状態が続くと体温が上昇を続け、熱中症に至ります。
 
また、血液の粘性が高まるため血栓が出来やすくなり、最終的には心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。

 

高齢者に熱中症が多い理由

 

高齢者に熱中症が多い理由 

 

高齢者が熱中症にかかりやすい要因として元々体内の水分量が少ないことがあげられます。
 
これに加えてトイレに行くのが面倒なため、水分補給を控えたり、喉の渇きを感じる神経の感受性が衰退しているため、水分補給のタイミングを逃してしまい、熱中症にかかるケースが多いのです。
 
汗からはミネラル分も排出されるので、スポーツドリンクの栄養成分にも気を配りましょう。
 
汗からは、水分の他にミネラル分であるナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが排出されます。
 
水分補給の際には、体液に近い弱アルカリ性でミネラル分やビタミンを適度に含んだスポーツドリンクの摂取をおすすめします。
 
ミネラル分が不足すると足の痙攣を起こす原因にもなりますのでスポーツドリンクの内容成分には気を配りましょう。

 

糖分量の多いスポーツドリンクには注意を

 

糖分量の多いスポーツドリンク 

 

コンビニや自販機で様々な種類のスポーツドリンクが販売されていますが、特に注意をしたい点は、糖分の含有量です
 
多くのスポーツドリンクに多量の糖分が含まれており、水分を摂取しているつもりが、糖分を摂りすぎて、血糖値が上がり、糖尿病予備軍や糖尿病になる可能性もあります。
 
ペットボトル症候群なる言葉も生まれています。
 
スポーツをしていないのに日常的に水分を補給するために、スポーツドリンクを飲むのは避けましょう。

 

お勧めのスポーツドリンクとは

 

糖分を多量に含むスポーツドリンクは避け、ステビアを含むドリンクがお勧めです。
 
以下のドリンクは糖分が多いスポーツドリンクです。
 
1ポカリスエット 246.7 砂糖系
 
2アミノサプリ  246.0 砂糖系
 
3エネルゲン   245.5 果糖系
 
4アクエリアス  215.0 砂糖系
 
砂糖の含有量が多いスポーツドリンクはなるべく避けて、果糖やステビアを含んだ飲料にしましょう。
 
「ステビア」は、南米原産のキク科の植物から採取される甘味料で、低カロリーのうえビタミン群、各種アミノ酸、ミネラル類(リン、カルシウム、マグネシウム)などの体に必須の成分をを多く含んでいます。
 
砂糖が含まれているドリンクでは100ml中5g以上のものは5g以下になるように希釈して摂取する様にしましょう。

 

スポーツの前・中・後に水分補給を

 

スポーツの前・中・後に水分補給 

 

スポーツを開始前には、予め200ミリリットル程度の水分を摂取しておきましょう。
 
また、スポーツの合間にも小まめに水分摂取に心掛けて15分間隔くらいで水分補給をお忘れなく。また、試合や練習後にも水分の摂取を忘れないようにしましょう。
 
軽度のスポーツでは、スポーツドリンクではなくても、水で十分でしょう。

 

理想的なポーツドリンクの栄養成分5つのポイント

 

1.糖分が100ml中5g以下
 
2.甘味料がステビア含有
 
3.アミノ酸含有
 
4.クエン酸含有
 
5.ミネラル分含有

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