腸内フローラ辞典

 

 エンテロ・コッカス・フェカリス菌の作用と機能

 

乳酸菌エンテロ・コッカス・フェカリス菌(EF-621K株)は、他の乳酸菌に比べるて特に免疫の働きを高める効果が確認されております。

 

小腸は5から7mの長さがあり、表面は絨毛と呼ばれる突起で覆われ表面積を広げることで栄養や水分の吸収を高めています。

 

小腸は胃や大腸よりも重要な器官でとても大切な働きをしています。

 

小腸には、多種多様で無数の細菌が生息していますが、中でも善玉菌と呼ばれている乳酸菌が免疫力を高めて病気を予防しています。

 

しかし、加齢とともに善玉菌が減少して免疫力が下がって抵抗力が低下します。また、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病にかかりやすくなります。

 

この善玉菌が減少して悪玉菌が増えてくる中年以降にがん疾患が増えてきます。

 

腸内細菌の善玉菌を増やす工夫して、がんをはじめ生活習慣病を遠ざけたいものです。

 

腸内環境を整えて免疫力を高めるためには乳酸菌を摂取することをおすすめします。

 

しかし、乳酸菌は何百種類もあるため、どの乳酸菌を選択すれば良いかわかりません。

 

乳酸菌の効果は人によって異なるため、ある人に効果がある乳酸菌が、別の人には全く効果がない場合もあります。

 

 

 

乳酸菌の死菌も効果が高い

 

以前は、乳酸菌は生きた生菌でなければ効果がないといわれていましたが、死菌でも生菌に引けを取らない位の十分な効果があることがわかってきました。

 

生菌の事をプロバイオテイクス、死菌の事をプレバイオテイクスと呼びプレバイオテイクスの方が効果を発揮した研究結果もあります。

 

生菌を飲んだからといって、その乳酸菌がすぐに腸内に定着することはありません。

 

腸内細菌が定着している場所は腸の内壁にある粘液層です。

 

腸内に入ってきた細菌の全てがこの粘液層に入れる訳ではなく、厳選されたほんのわずかな細菌だけが粘液層に定着することができるといわれています

 

特異的IgA抗体と呼ばれる粘液免疫により厳選され、特異的 IgA抗体に選ばれた細菌だけが粘液層に引き込まれ定着するといわれています。

 

乳酸菌は、数百種類もあると説明ましたが、乳酸菌の形状は、棒状をした桿菌と球状をした球菌の2種類が発見されています。

 

球菌「EF-621K株」ぱ白血球を活性化するパワーが強い

 

主にヨーグルトまれている乳酸菌はガゼイ菌やビフィズス菌などの桿菌です。

 

これに対してセルビシェ菌などの球菌は、白血球を活性化させて、TNF(腫瘍壊死因子)を活性化させてがん細胞を殺す働きがあることがわかっています。

 

健康な人でも、常時体内に数千単位のがん細胞が発生しているといわれています。

 

免疫システムがしっかりと働いている健康な体であれば、これらのがん細胞は白血球によって死滅されがんを抑制する作用があります。

 

しかし、免疫力が低下していると、がん細胞を死滅することが出来ず、がん細胞はすごい勢いで増殖して大きくなります。

 

ですから、私たちは免疫システムが正常に働く状態にしておく必要があります。

 

免疫力を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。

 

 

 
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乳酸菌「EF-621K株」サイトカインTNFの産生量が多い

 

人を対象にした疫学調査では、野菜を毎日食べる人は、食べない人と比べ、がんにかかる率が約2割減少するという結果が報告されています。

 

マウスを使った実験では、がん細胞を死滅させるサイトカインTNFの産生量を検査したところ、乳酸菌エンテロ・コッカス・フェカリス菌(EF-621K株)が免疫賦活剤を上回ってマクロファージ活性した結果が得られています。

 

マクロファージは、体内に侵入してきたウイルスや細菌などの有害物や体内で発生する老廃物やがん細胞を片っ端から飲み込んで退治する免疫細胞です。

 

次のサイトでマクロファージについて詳しく解説しています。

 

「マクロファージを活性化させて免疫を高める食べ物」

 

サプリメント選びのポイント

 

サプリメント選びで以下の4項目を満たす効果があるものを目安にしましょう。

 

1、免疫を高めるもの

 

2、抗酸化作用のあるもの

 

3、アポトーシスを促進させるもの

 

4、血管新生を抑える作用があるもの

 

「アポトーシス」とは、がん細胞などの細胞死を促す作用、「血管新生」はがん細胞が栄養を引き込んで補給するために新しい血管を作ること。

 

以上の作用がある健康食品をバランスよく摂取することが大切です。

 

 

乳酸菌は、シワやシミ、アトピー性皮膚炎や花粉症にも改善効果があることがわかっています。

 

 

参照資料
「がんを倒す勝利の方程式 それは腸免疫力で決まる!」やわらぎクリニック院長 北廣美 他5医師共著

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