腸内細菌は人と共生の関係にあって、腸内細菌が産生する物質が健康にも深く関与していることがわかってきました。
腸内細菌は脳に指令を出して肉体や精神の状態をコントロールしているともいわれています。
思考力や集中力などに関係している脳の神経伝達物質のドーパミン、セロトニン、アセチルコリンなどは大部分が腸内細菌によって産生されて脳に運ばれているといいます。
善玉の腸内細菌を育てることで体と心の健康を良好な状態に保つことが期待できます。
私たちは善玉の腸内細菌が好んで食べる食品を摂取すれば、善玉菌が活性化して増加し健康な体を手に入れることができることになります。
善玉菌のビフィズス菌や中間菌のバクテロイデスを増やす食品として「らっきょう」「寒天」「オートミール」等があげられます。
主に水に溶けやすい水溶性の食物繊維が善玉菌のエサになります。
生菌のまま腸に届くシロタ株
ヤクルト中央研究所が培養に成功した「ラクトバチルス属カゼイ・シロタ株」は、菌の約8割が胃酸で死滅せずに腸まで生きて届く貴重な乳酸菌です。
以前、俳優の渡辺謙が白血病を患いましたが、シロタ株が含まれたヤクルト400を飲んで白血病が治癒したことからCMに起用されたそうです。
因みにヤクルト400の「400」は乳酸菌シロタ株が400億個含まれているそうです。
ヤクルト400を1本で約8割の320億個の乳酸菌が生菌の状態で腸まで届く計算になります。
残念ながら、シロタ株は非常にデリケートな乳酸菌なので、ヤクルト400は、通販での取り扱いがなく、またスーパーでも購入することが出来ません。
購入は、町中を自転車で回っている「ヤクルトおばさん」から購入するか、販売所まで出向いて購入するしかないのです。
ヤクルト400に限らず、ヤクルトは、自社の乳酸菌を良い状態で消費者に届けることが会社の理念であり、また自信を持って販売している証拠といえます。
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