プラズマ乳酸菌ヨーグルトの特徴
プラズマ乳酸菌ヨーグルトは、キリンと小岩井乳業が共同研究を行った乳酸菌「プラズマ乳酸菌」と腸まで届く「KW乳酸菌」の2つのパワーの食べやすいヨーグルトです。
「プラズマ乳酸菌」の正式名称は「ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株」といいます。
「KW乳酸菌」の正式名称は「ラクトバチルス属パラカゼイ種KW3110株」といいます。
プラズマ乳酸菌の研究結果と効果
プラズマ乳酸菌は、免疫細胞の司令塔的な働きを担っているpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化する働きがあることを突き止めて「プラズマ乳酸菌」と命名されたそうです。
免役とは、非自己である異物を排除するシステムをいいます。
免役システムは人の体を守るために非常に複雑な働きをしていますが、樹状細胞、細胞、キラーT細胞、B細胞などが働いて細菌やウイルスを撃退して私たちの体を守ってくれます。
プラズマ乳酸菌は、これらの免役細胞を活性化して働きを活発にする作用があることが報告されています。
免役の司令塔「pDC」は、普段は活性化していませんがプラズマ乳酸菌を加えること活性化して外敵であるウイルスや細菌と戦っている免疫細胞たちに活性化するように指令を出して指示を送ることが明らかになっています。
アンチエージング、寿命延長効果
マウスを使った実験で、エサにプラズマ乳酸菌を加えた結果、摂取したグループは老化スコアの有意な改善が認められて加齢に伴って進行する毛艶、皮膚表皮、薄筋肉量などの悪化や現象が緩和されたことが確認されています。
また、プラズマ乳酸菌を摂取したグループは生存率、プラズマサイトイド樹状細胞の活性度が有意に高いことが報告されています。
インフルエンザ緩和効果
人を対象にした風邪・インフルエンザの罹患率について調べた研究では、プラズマ乳酸菌を摂取していないグループと摂取していたグループとで比較したところ摂取していないグループは35.1%、プラズマ乳酸菌を摂取していたグループは28.8%という結果が報告されています。
また、プラズマ乳酸菌を摂取していたグループは、「のどの痛み」「せき」などの自覚症状が低減し、特に重症者の症状が大幅に減少したことが確認されています。
ロタウイルス感染症状の緩和効果
ロタウイルスは感染力が強く、乳幼児では急性重症胃腸炎に陥ることもあります。
マウスにロタウイルスを経口感染させプラズマ乳酸菌を投与した結果プラズマ乳酸菌を投与しなかったマウスのグループは下痢によって体重が増えなくなる傾向が見られたのに対し、プラズマ乳酸菌を投与したマウスのグループは、順調に成長していくことが確認されています。
また、プラズマ乳酸菌を投与したウスのグループは、感染後の糞便中ウイルス量の有意な減少が確認されました。
さらに、腸管内の抗ウイルス因子が上昇傾向となり、脾臓中プラズマサイトイド樹状細胞の有意な活性化を確認されています。
以上のようにプラズマ乳酸菌は免疫力を調整してアレルギーを緩和する研究が数多く報告されています。
「KW乳酸菌」の研究結果と効果
「KW乳酸菌」は、免役のバランスを整える乳酸菌として知られています。
免疫細胞のT細胞には免疫力を調整するヘルパーT細胞とウイルスや細菌、がん細胞などを殺傷するキラー細胞の2種類があります。
さらにヘルパーT 細胞には、T h 1細胞とT h2細胞があって、T h 1は免役に関係しT h2はアレルギーに関係していることが解明されています。
例えば、T h 1とT h 2のバランスが崩れて、T h 1よりもT h 2が増えると花粉やダニなどのアレルゲンに強く反応するためアレルギー症状を起こしやすくなることがわかっています。
アレルギー疾患の方は、このT h 1とT h2のバランスが崩れていると考えられていて、この2つの免役細胞のバランスを改善すればアレルギー疾患も改善されると考えられています。
マウスにKW3110株を投与した実験では、アレルギーに関連する免役グロブリンのI g E抗体の生成が抑えられてT h 1とT h2のバランスが改善することが示されています。
また、マウスを用いた実験でアレルゲンのスギ花粉を投与したマウスをふたつのグループに分けてKW3110株を与えたマウスと与えなかったマウスを比較したところ、与えたマウスは明らかにくしゃみの回数や鼻を引っかく回数が少なくなったという結果も報告されています。
以上の結果からKW3110株は花粉症などのアレルギー症状を緩和する働きがあると考えられます。
更にマウスを使った実験でマウスにアトピー性皮膚炎を起こさせてKW3110株を投与したところ免役グロブリンのI g Eの生成が抑えられてT h 1とT h2のバランスが改善された結果も得られています。
小岩井乳業 プラズマ乳酸菌ヨーグルト
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