花粉症には乳酸菌の死菌に効果がある
厚生労働省の研究班の花粉症の調査を行いました。
この調査で花粉症の症状の緩和には乳酸菌の食品が一定の効果があることが分かり報告されています。
これまで食品メーカーが独自の研究で、乳酸菌の効果を示した研究はありましたが、公的機関が乳酸菌の効果を公表したのは初めてです。
実験では、乳酸菌摂取グループに一日に100g程度の市販の乳酸菌を約6ヶ月間摂取してもらい、各被験者には症状を日記につけてもらい、血液検査を実施しました。
その結果、乳酸菌摂取グループは、鼻水と鼻づまりの症状でスギ花粉の飛散時期についても通常期と症状がほとんど変化がありませんでした。
この研究に用いた乳酸菌は、死菌(不活化の菌)で、生菌の乳酸菌ではあまり効果が表れなかったそうです。
死菌はビフィズス菌や乳酸菌のエサになります。これらのエサを善玉菌が代謝するときに人に有益な酢酸や酪酸、プロピオン酸などの有機酸を産生します。
これらの有機酸は、抗菌性が強く腸内環境を弱酸性にして病原菌の増殖を非常に強く抑えることがわかっています。
病原性大腸菌o157やサルモネラ菌、赤痢菌などの悪玉菌の感染も予防することが報告されています。
乳酸菌摂取によって産生された有機酸が、花粉症の症状を緩和した可能性が考えられます。
また、血中のアレルギーに関わっているリンパ球や抗体の量には差が出なかったということです。
乳酸菌は、毎日継続して摂取することで健康効果が現れますので、夜食べるとより効果が高いことが報告されています。
毎日、ヨーグルトを召し上がりましょう。
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