ロズマリン酸の血糖値を抑え糖尿病を予防する作用

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血糖値を抑えるロズマリン酸

ロズマリン酸は、ローズマリー酸ともいわれ、シソ科のローズマリーやシソに多く含まれているポリフェノールです。

ローズマリーの名前の由来には諸説ありますが、主に地中海沿岸の岸辺に生息しブルーの花びらが海の白玉のように見えたことからラテン語のロスマリヌ「ＲＯＳ（霧の）ＭＡＲＩＮＵＳ（海）」と命名されたとする説がとてもロマンチックです。

ロズマリン酸を含むローズマリーは、ヨーロッパでは昔から料理やハーブティーとして重宝されてきました。

抗酸化作用や殺菌作用が強いことから、肉の保存にも活用されてきました。

最近では日本でも肉料理やハーブティー、アロマテラピーとしても人気があります。

ロズマリン酸の主な働きとして、免疫システムの過剰な作用を抑えて、整える作用があることが報告されています。

ロズマリン酸の血糖値を抑え脂肪の蓄積を予防する作用

ロズマリン酸には、血糖値の上昇を抑えて、脂肪の蓄積を予防する働きがあります。

炭水化物などの糖質は、体内の酵素によってブドウ糖に分解され、小腸から吸収され血中に入ります。

ロズマリン酸は、糖質をブドウ糖に加水分解する腸液酵素のマルターゼの働きを抑えて、ブドウ糖の産生を阻害する働きがあります。

以上の作用があることから、ロズマリン酸には、血糖値の上昇を抑制して、脂肪の蓄積を予防する働きがあります。

ロズマリン酸は花粉症などのアレルギー疾患に有効

アレルギー疾患に有効なロズマリン酸

東北大学未来科学技術共同研究センターの石英一郎医師の花粉症と活性酸素の研究では「シソに含まれるロズマリン酸は、抗酸化作用が非常に強く花粉症への効果を証明したことで国際的に高い評価を受けています。

人にはロズマリン酸50mgほどの量が効果的で、赤シソに換算すると20枚程度になるでしょう」と述べています。

ロズマリン酸はパーキンソン病の予防効果

金沢大のグループが行ったパーキンソン病に対するロズマリン酸などのポリフェノールの効果についての研究では、パーキンソン病は脳神経細胞内のたんぱく質が線維化することが原因の一つといわれていますが、ロズマリン酸などのポリフェノール類にはたんぱく質の線維構造を分解する働きがあることが確認され、パーキンソン病を予防する可能性があることが報告されています。

ロズマリン酸の美肌効果

ロズマリン酸には、強い抗酸化作用があることから、活性酸素の発生を抑制して、正常な細胞を守り、肌のシワやシミなどの老化を防止します。

この作用から、ロズマリン酸にはアンチエイジング効果が期待されています。

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ポリフェノールの抗酸化作用