カカオチョコレートにはさまざまな健康効果が
カカオチョコレートには、非常に多くのポリフェノールが含まれていることが分かりました。
ポリフェノールを含んでいる食べ物として、リンゴや赤ワインが知られていますが、カカオチョコレートには、これらよりもはるかに多量に含まれています。
100g中のポリフェノールの含有量
(株式会社明治)
◎カカオチョコレート 840r
◎リンゴ 220r
◎赤ワイン 180r
◎コーヒー 87r
特にカカオを多く含んでいるカカオ72%のカカオチョコレート25gには、約635rものポリフェノールが含まれています。
この量は、リンゴ1個に含まれているポリフェノール220rの約3倍にあたります。
カカオポリフェノールは動脈硬化を防ぐ
カカオポリフェノールには強い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールであるLDLの酸化を防ぎ動脈硬化を予防することが分かっています。
カカオポリフェノールのがん予防
がん細胞は、活性酸素で傷つけられた細胞のDNAが突然変異を起こして発生することが解明されています。
健康な人でも、一日に数千個ものがん細胞が発生するといわれています。
カカオポリフェノールの強力な抗酸化作用によって活性酸素を低減させることが出来ます。
カカオポリフェノールがストレスの順応性を向上
マウスを使った実験で、マウスに人工的に身体的なストレスを加えた後にカカオポリフェノールを投与したところ、ストレスに対して順応性が高まることが分かりました。
ストレスによって、体内に発生した活性酸素を抑えられる事が分かりました。
カカオポリフェノールがアレルギー疾患を改善
同じくマウスを使った実験で、マウスにカカオポリフェノールを投与したところ、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状に対しても改善効果があることが確認されています。
カカオポリフェノールが、アレルギー疾患の原因のひとつである活性酸素の働きを抑える作用があることが分かりました。
人に対してもカカオチョコレートを摂取してもらった実験で、同様に活性酸素の作用が抑えられることが分かっています。
ココアがピロリ菌の増殖を抑制し、死滅させた研究
ヘリコバクターピロリ菌は、胃に寄生して胃潰瘍や胃がんの原因になる悪玉菌として知られています。
昔、不衛生な井戸水を使っていた団塊の世代以上の高齢者は感染率が高く約80%がピロリ菌に感染しているといわれています。
森永製菓と杏林大学医学部は、ピロリ菌を24時間で約30倍に増殖する培地環境に置きココアの熱水抽出液を添加しピロリ菌の増殖に対する影響を調べました。
その結果、飲用濃度の約3.5%のココアを添加した場合でも顕著なピロリ菌増殖抑制効果が確認されています。
さらに、ココアの濃度を10%にして添加した場合は1時間経過後に約80%のピロリ菌が死滅する結果が得られています。
カカオポリフェノールは虫歯菌を抑制
スウェーデンで行われた間食にお菓子を食べて虫歯の発生を確認する実験を行いました。
その結果。キャンディやトフィーなどのお菓子に比べてココアやココアチョコレートは虫歯になりにくいことが解明され、カカオには虫歯菌を抑制する成分が含まれていることが確認されています。
しかし、カカオを含んでいるココアやチョコレートを食べた後には歯磨きを行いましょう。
以上の様に、カカオポリフェノールには、様々な健康効果があります。
食品からの摂取する分には、摂り過ぎになることはなく、余分ものカカオポリフェノールは体内から排出されます。
サプリメントでカカオポリフェノールを摂取する場合は、摂りすぎになって、頭痛などの症状が現れる事もありますが、体への悪影響はないようです。
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