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炎天下の車内は高温で危険がいっぱい 高温対策と予防

 

炎天下の車内は高温で危険がいっぱい 

 

真夏の炎天下の車内の室温は60℃近くまで上昇することがあります。ダッシュボードに至っては80℃近くまで上昇します。
 
日本自動車連盟(JAF)の調査では、最高気温35度の日の車中温度は、「黒い車の車内温度は最高で57℃に達し、ダッシュボードは79℃」、「白い車でも52℃と74℃」と車体の色でも大差なしの結果でした。
 
更に日本自動車連盟は、エアコンを切ってから約15分で熱中症指数が危険レベルに達することが分かったと報告しています。

 

こんな状況下で、冷房を最強にしても車内はすぐには冷えません。
 
 
車内の熱い空気を効率良く換気する方法
 
車が走行している時の車体周辺を流れる空気圧は「フロントシート(前座席)の窓上近辺は気圧が低く」「リアシート(後ろ座席)の窓付近は圧力が高く」、この圧力差を利用して、車内の空気を素早く入れ換えることができます。
 
フロントシートのどちらか一方の窓を「10p程下げ」、対角線のリアシートの窓をその半分の「5p程下げ」てください。
 
気圧の高いリアシートの窓から入った風が、気圧の低いフロントシートの窓へと車内の空気を押し出します。
 
車内の熱い空気を一度外気と入れ換えてエアコンを入れれば速く冷やすことができます。
 
窓を全開するよりも、より効率的に空気の入れ替えができます。
 
この方法は車内の悪臭を外気と素早く入れ替える時にも役立ちます。
 

サンシェードは気休め、効果なし

 

日本自動車連盟の試験では、銀紙のサンシェードは気休め程度であることが分かりました。
 
日除け対策をしない車が最高52℃なのに対し、サンシェードを装着しても50℃、わずか2℃しか違わなかったという結果です。
 
また、日なたではなく、日陰に駐車しても7℃しか低くならなかったと報告しています。
 

焼け石に水

 

同連盟が行った車体に水をかける実験もご紹介します。
 
車体に8リットル入りのバケツを3杯かけても、下がったのは僅か0.9℃、焼け石に水です。
 
しかし、エアコンを入れ窓を開けて走行すれば、約55℃の車内温度が僅か1分30秒ほどで20℃度台に低下しました。
 

 

お子さんが寝ていても車内に残すのは、短時間であっても危険!
 
 
時々、炎天下の車内に赤ちゃんや子どもを置いて放置し死亡に至る痛ましい事故が報告されています。車内は驚くほどに高温になりますので全く予想できないことが起こります。
 
対策を知っておくことで思わぬ事故を未然に防ぎましょう。

 

高温で注意したいカーナビやスマホ

 

カーナビ

 

高温で注意したいカーナビやスマホ 

 

カーナビの耐熱性はどうでしょうか。炎天下に駐車しておくとカーナビが故障しないか心配になります。
 
各メーカーも夏の高温環境を想定して過酷な高温条件下でも正常に動作するよう対策がされています。
 
カーナビの耐熱温度は、メーカーによって差はありますが、概ね60℃まで耐えられるように作られているようです。
 
しかしカーナビは電子機器ですので長時間にわたって高温の環境に晒しておくのは好ましくないといえます。
 
液晶などは限界がありますので劣化する前に反射カバーなどで防御しましょう。ポータブルで取り外しできるなら外して直射日光から遠ざけましょう。

 

 

スマホは発火や破裂の危険も

 

スマホは発火や破裂の危険 

 

最近スマホの機能が幅広く高度に充実し地図アプリをカーナビ代わりに使う人もいます。
 
スマホは熱耐性が低く熱い環境下では手で触れないほど熱くなり火傷をする危険があります。
 
また車内にスマホを放置し長時間に熱せられて限界温度を超えると外装の変形や内部の電子部品の不具合を起こします。
 
スマホの本体が発火したり、バッテリーに関しては熱で膨張して液漏れや発火、最悪破裂事故をひきおこす可能性もあります。

 

 

 

ハンドルやダッシュボード

 

ダッシュボードの上は80℃に

 

ダッシュボードの上は80℃ 

 

炎天下の車内で最も温度が上昇するのはダッシュボードで80℃近くまで上がります。
 
ダッシュボードの上にうっかり物を置いておくと物によっては爆発することもあります。
 
ダッシュボードは黒い革張り仕上げのものが多くフロントガラスから入る日光を吸収して温度が上昇します。
 
実験でダッシュボードの上にフライパンを置いて生卵を落とすと目玉焼きができるほど高温になることが分かっています。
 
他にも飲み残しのある密閉されたペットボトルは熱で空気の部分が膨張して破裂することがあります。
 
また、缶入りの炭酸飲料などは空気や炭酸ガスが膨張して爆発の危険が高いといえます。
 
さらに、ガスライターや電池なども爆発する危険がありますので夏場は車内に放置しないように細心の注意が必要です。

 

 

ハンドル

 

ハンドル 

 

炎天下に駐車してハンドルが触れないくらい熱くなります。
 
ハンドルは概ね黒でカバーされているため、熱を吸収しやすくダッシュボードと同じく熱を帯びて高温となります。
 
ハンドルカバーが便利です。
 
ハンドルカバーはアルミ素材の断熱材でハンドルにかぶせておけば熱対策となります。

 

座席シートも熱い

 

座席シートも熱くなる 

 

座席が革シートは熱を吸収して50℃にもなります。背中やお尻が密着するため通気性に劣ります。
 
座席シートにはメッシュカバーを装着して通気性を確保することでムレ感が緩和されます。

 

 

 

サンシェードで防熱対策

 

フロントガラスサンシェード

 

ハンドルやダッシュボードの高温防止には車を炎天下に駐車するときはフロントガラスを覆うサンシェードをかけておきましょう。
 
直射日光をカットして車内の温度を15℃程度抑えることができるといわれています。
 
使用しない時はたためてコンパクトになりますので、大変便利な断熱グッズです。

 

リアサイド用サンシェード

 

炎天下に注射する場合、フロントガラスのサンシェードとともにリアサイド用のサンシェードも高い効果を発揮します。
 
座席の横の窓ガラスに貼りつけて、日差しをガードすることができます。
 
運転中は、運転席と助手席の窓ガラスは視界を遮るため使用禁止です。
 
罰則金と減点をとられてしまいますので注意しましょう。
 
運転中でも後部座席は使用可となっていますので日差しが強い時に便利なグッズです。
 
取り付け取り外しが便利な吸盤や吸着シートで張り付けるため簡単で便利です。

 

 

 

遮光・断熱カーフィルム

 

断熱・遮熱で効果が高いといわれているのが遮光・断熱フィルムです。
 
ガラスに直接フィルムを貼るので車内への直射日光を完璧に遮断するだけでなく、ボディの温度上昇も抑える効果が期待できます。
 
黒色の断熱フィルムはフロントガラスや運転席、助手席では可視光線70%以上をクリアできない恐れがありますので透明のフィルムを選びましょう。
 

空気の入れ替え(再掲載)

 

炎天下に駐車した車の車内は60℃にもなります。
 
冷房を最強にしても車内はすぐには冷えません。
 
車内の熱い空気を効率良く換気する方法をご紹介します。
 
車内の悪臭を短時間に一掃する時にも有効です。
 
車を走らせたときに乗用車の車体周辺を流れる空気圧はフロントシートの窓上近辺が低くリアシートの窓付近は圧力が高いのでこの圧力差を利用することで車内の空気を素早く入れ換えることができます。
 
フロントシートのどちらかの窓を10p程下げて対角線のリアシートの窓を半分の5p程下げてください。
 
気圧の高いリアシートの窓から入った風が気圧の低いフロントシートの窓へと車内の空気を押し出します。
 
車内の熱い空気を一度外気と入れ換えてエアコンを入れれば速く冷やすことができます。

 

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