ダイエット・健康増進・生活情報館

植物から恵みポリフェノール

 

活性酸素 
「活性酸素」

 

ポリフェノールは5000種類以上も存在するといわれています。
 
大部分の植物がポリフェノールをつくり、一つの植物が何種類かのポリフェノールを生成します。
 
ポリフェノール(polyphenol)の、「ポリ」は「たくさんの」、「フェノール」とは芳香環(ベンゼン環、ナフタレン環など)に水酸基が結合した化合物群のことです。
 
ポリフェノールの水酸基が害を及ぼす活性酸素分子種をとらえて解毒します。
 
これを抗酸化作用といいます。
 
ポリフェノールの抗酸化作用
人が生存するためには活性酸素が必要不可欠ですが、活性酸素が多すぎても問題です。
 
活性酸素は、体内に侵入したウイルスや細菌などの有害物質を除去するために体内で作られています。
 
しかし、活性酸素が多すぎると体内の自分自身の細胞や有益な物質も攻撃するため様々な疾患や老化の原因になります。
 
ポリフェノールは、体内の細胞や有益な物質の身代わりとなって活性酸素の攻撃を受けて体を守ってくれる抗酸化作用があるのです。
 

フレンチパラドックスとは

 

 

活性酸素を抑える作用があるワイン 

 

脂質の多いバターや牛脂、ラード、マーガリンショートニングなど飽和脂肪酸の多い食事は、心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率と相関関係にあることが分かっています。
 
しかし、こうした高脂質、高たんぱくの食事をしているフランス人には冠動脈疾患による死亡率が低いという統計データがあり、これを「フレンチパラドックス」といいます。
 
このフレンチパラドックスの理由として、赤ワインに含まれているポリフェノール類の抗酸化作用や抗炎症作用が動脈硬化の防止に貢献しているという説がだされています。
 
今日では、赤ワインの効果があったとしても、フランス人はもともと食事の時に野菜や果物をたくさん食べ生活を楽しむ地中海地方のライフスタイルも影響しているのではないかと考えられています。

 

ポリフェノールは、赤ワインに限らず、他の多くの食品にも含まれています。
 
ポリフェノールには、強い抗酸化作用があることで知られていますが、体内に発生する過剰な活性酸素を消去する作用があります。
 
ポリフェノールは、植物の光合成によって生成される色素や苦み、渋みの成分となる化合物の総称です。ポリフェノールには様々な種類があり、その数は5000種類以上あるといわれています。

 

なぜ活性酸素は悪いのか

 

悪者扱いされている活性酸素ですが、人の体に必要不可欠な物質です。
 
活性酸素の強い酸化力は、人間の生命維持に重要な役割を果たしています。
 
活性酸素は、体内に侵入したウイルスや細菌などの病原菌を殺菌する作用があります。
 
また、肝臓は有毒物質を解毒する作用がありますが、解毒するときに活性酸素の強力な酸化作用を武器にしています。
 
そして通常は、体内に余った活性酸素は、酸素によって中和され無害化されます。
 
しかし、余った活性酸素は強力な酸化力を持っているため、 体内で必要以上に発生することで、体に害を及ぼすことになります。
 
体内に活性酸素が増えすぎると正常な細胞を傷つけて、老化や心筋梗塞、がんなどの原因になることもあります。
 
活性酸素の発生には、食品添加物、排ガスなどの大気汚染、喫煙、ストレスなどが影響しています。
 
ポリフェノールや抗酸化作用の高いビタミンCやビタミンE、リコピンなどを多く含んでいる食品の摂取に心がけましょう。

   

 

活性酸素が体に与える悪い影響

 

活性酸素は細胞を傷つける作用が確認されている 

 

動脈硬化を起こす原因は活性酸素にあり

 

動脈硬化は、悪玉コレステロール(LDL)が活性酸素によって酸化されることで起こります。
 
悪玉コレステロール(LDL)が活性酸素によって酸化されると(酸化コレステロール)異物とみなし、白血球の一種である免疫細胞のマクロファージがこれを捕食します。
 
捕食するとマクロファージは変質して血管の内壁に付着し、血管壁が盛り上がって狭くなります。
 
いびつになった血管内壁が破裂を起こしてそこにキズが付くと、キズを治そうとして血液中の血小板がこびりつき、最終的に血管が狭く硬くなり、動脈硬化がすすみます。

 

 

活性酸素ががんを発生させる

 

活性酸素が体内に過剰に発生すると、正常な細胞の細胞膜や核膜を傷つけます。
 
そして、DNAを構成する物質を変質させ、別の細胞が再生される突然変異を起こす原因になります。
 
突然変異の細胞の発生で、すぐにがんにはなりません。
 
抑制遺伝子が働いて変性した細胞の修復をしますが、これが繰り返し起こることで修復が追いつかなり、がん遺伝子が目覚めて、細胞ががん化していきます。

 

活性酸素が糖尿病の原因

 

糖尿病患者の血中には、活性酸素と悪玉コレステロールが結合した過酸化脂質の量が多いことが分かっています。
 
また、強力な抗酸化作用を持つ酵素であるスーパー・オキサイド・ディスムスターゼ(SOD:Super Oxide Dismutase)やビタミンEなどのスカベンジャー(体内の不要物質や毒性物質を処理する物質)の量が少ないことも分かっています。
 
活性酸素により、すい臓でインシュリンを生成するβ細胞が傷害を受けてインスリンの分泌が悪くなる可能性が指摘されています。

 

老化を早める

 
体内で作られる抗酸化酵素SODは、加齢とともに減少します。体内でSODを作る力は40歳前後から急激に低下することが分かっています。
 
活性酸素が必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまうため、老化の引き金になります。
 
老化により、眼の白内障、皮膚のシワ・シミなども活性酸素が関係しています。


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