ポリフェノールの抗酸化作用


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フェルラ酸はポリフェノールの一種で植物中に存在する天然の化学物質で植物の細胞壁などに存在する炭素を含む有機化合物です。
 
フェルラ酸はポリフェノールの共通の特色である抗酸化作用や善玉コレステロールのHDLを活性化し悪玉コレステロールであるLDLを減少させる作用のほか、アルツハイマー病の症状改善、高血圧改善効果があり注目を集めています。

 

コーヒーに含まれるフェルラ酸がコレステロールを抑制

 

コーヒーに含まれるフェルラ酸は血液をサラサラにする 

 

フェルラ酸は、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が変化したものです。
 
コーヒーに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は体内に入り肝臓で代謝されるとカフェ酸とフェルラ酸に変化します。
 
このフェルラ酸は血管内で血小板が固まるのを防いで血液をサラサラにする働きがあり動脈硬化を抑制します。
 
脂っこい食事は血液をドロドロの状態にして血栓をつくり動脈硬化を招き心筋梗塞や脳梗塞につながりますが食後にコーヒーを飲むことでフェルラ酸が血液をサラサラにしてくれます。
 
防衛医科大学の准教授近藤春美氏が行ったコーヒーと紅茶を比較した研究では、毎日コーヒーを5杯ずつ2週間続けて飲んだ群と紅茶を同様に飲んだ群とを比較したところ、コーヒーを飲んだ群の方が優位に善玉コレステロールのHDLが増加する結果が得られています。

 

また、コーヒーに含まれているポリフェノールとカフェインは抗炎症作用と抗酸化作用の両方の作用をもっており「ポリフェノールとカフェインの相乗効果」と呼ばれています。
 
同教授は、コーヒーは深煎りすればするほどフェルラ酸を含んでいるクロロゲン酸が失われる性質があるので浅煎りのコーヒーを1日に数杯ずつ飲むことをすすめています。

 

浅煎りコーヒーとは

 

浅煎りとはコーヒー豆を浅く煎る事でコーヒー豆に含まれている苦味・酸味成分であるポリフェノールを多く残すことが出来ます。
 
また、カフェインが多く含まれているので多量に飲みすぎないように注意する必要があります。

 

主にコーヒーに含まれているフェルラ酸が、アルツハイマー型認知症の原因物質である脳内のアミロイドβの低下に関与していると推測されています。

   

フェルラ酸がアルツハイマー病を予防

 

フェルラ酸はアルツハイマー型認知症の予防に有効とする論文 

 

フェルラ酸がアルツハイマー型認知症に有効とする論文が複数あり、そしてフェルラ酸にはオートファジーを誘導する作用があることが報告されています。

 

オートファジー とは

 

オートファジー とは、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解する仕組みの一つで、自食とも呼ばれ細胞内を浄化する作用です。
 
細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防ぎ、細胞質内に侵入した病原微生物を排除することで生体の恒常性維持に関与しています。
 
フェルラ酸は、コーヒーの他にも多くの食品に含まれていますが、炭水化物を含む米ぬか、米、小麦、大麦、などの穀物類が多いため、これらで補給する場合に特に高齢者は糖尿病にかかるリスクがあります。

 

1日3杯以上のコーヒーは脳腫瘍リスクを低下

 

コーヒーは一日3倍以上で脳腫瘍が低下した研究"" 

 

国立がん研究センターの多目的コホート研究で、コーヒーを1日3杯以上飲むグループで脳腫瘍のリスクが低下したと報告しました。
 
平成2年と平成5年に、全国10保健所の管内の住民、40〜69歳の約10万人を対象に平成24年まで追跡した調査結果にもとづいてコーヒーおよび緑茶摂取と脳腫瘍罹患との関連を調べた結果を発表しました。
 
この調査では、コーヒーや緑茶を飲む頻度で「週に4日以下」、「1日1−2杯」、「1日3杯以上」の3つのグループに分類して脳腫瘍のリスクを比較した結果、コーヒーを1日3杯以上飲むグループでリスクの低下がみらたと報告しています。
 
一方で緑茶摂取と脳腫瘍との明らかな関連は見られなかったそうです。
 
以前より、コーヒーには活性酸素を抑える抗酸化作用のカフェインやポリフェノールが多く含まれており、がん予防効果があります。
 
ただ、コーヒーの多量摂取(1日7杯以上)では健康リスクが上昇するという研究結果があることからコーヒー摂取には予防的に作用する適切な量がある可能性が示唆されると追記しています。
 
コーヒーに含まれる、抗酸化作用やインスリン抵抗性の改善作用のあるクロロゲン酸やトリゴネリンなどの物質が脳腫瘍の発がん抑制に関与している可能性があるようです。

 

バターコーヒーをご存知ですか

 

コーヒーにオイルを入れることでダイエット効果 

 

コーヒーにバターやオイルを入れて良く混ぜて溶かすことでミセルという状態に分解され、脂肪がエネルギーに変換されやすくなります。
 
体内にミセルが多いほど脂肪が使われやすいことがわかっています。つまり、バターをコーヒーにブレンドすることが、脂肪をエネルギー源とする体の働きをサポートするのです。
 
バターコーヒーは、シリコンバレーの起業家であったアスプレイ氏により発案されました。
そのきっかけとなったのは同氏が、チベットの高地で出会った小柄な女性から伝統的なヤクのバター茶をふるまわれて生き返った心地になった経験からでした。
 
試行錯誤の末にバターコーヒーを生み出したそうです。
 
同氏は、長年肥満に悩まれ多額のお金を使って様々な減量法を試しましたが、効果がありませんでした。
しかし、このバターコーヒーで驚異的な減量に成功することになります。
 
それは、カロリー計算やエクササイズなしで、体重を45kg減量し、IQ値を20ポイントも向上させたそうです。


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