ポリフェノールの抗酸化作用


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カカオ・ポリフェノールは認知症の予防効果も

 

カカオ・ポリフェノールは、カカオ豆に含まれるポリフェノールのことです。
 
カカオの歴史は、4000年とも言われ、古代アステカ人やマヤ人たちは、薬として珍重された記録があります。
 
カカオポリフェノールにはアミロイドβを除去する働きが確認されている 

 

米国マウントサイナイ医科大学を含む研究グループは、動物実験でココアに含まれるポリフェノールには、アルツハイマー病になると脳にたまっていく「アミロイドβ」のほか異常なタウ・タンパク質などの毒性のあるタンパク質を除去する作用があると報告しています。
 
さらに、研究グループによると、人での臨床研究でも、ココアの抽出物が認知機能の老化を遅らせる効果があると確認されたと発表しています。
 
ココアには神経細胞同士をつなげる「シナプス」の喪失を遅らせ、シナプスの機能を保持および回復させる効果があると報告、この効果が認知機能の維持に重要で、アルツハイマー病の発症や進行を防いでくれると解説しています。
 

ココアにアルツハイマー病の予防効果、米国から解説

 
「言葉解説:シナプスとは」
シナプスは、神経と神経などの情報を伝達する場所のことです。
シナプスには突起部分と受け皿部分が必ずあって、神経細胞はこのシナプスと接することで情報を伝達します。しかし、接するためには神経伝達物質が必要になります。
高齢になると、シナプスの突起自体も死滅、神経伝達物質も少なくなってしまいます。
この状態では、神経細胞はシナプスと接することができなくなり、思考力や記憶力の衰えなどの脳の老化につながります。
 

カカオ・ポリフェノールの肥満防止、動脈硬化予防効果

 

カカオポリフェノールには動脈硬化の予防作用が確認されている 

 

カカオ・ポリフェノールは、血糖値の上昇を抑えるとともに、脂肪の蓄積を抑えて肥満を防止する効果が知られています。
 
また、悪玉コレステロールと呼ばれているLDLの酸化を防止して動脈硬化を予防する効果があり、アンチエージング効果のある素材といえます。
 
更にカカオ豆には精神安定作用があるGABA(ギャバ)が含まれ リラックス効果も確認されています。
 
カカオには、食物繊維が豊富に含まれており、便通促進効果とともに腸内環境を改善して、糖質の吸収を抑制する作用が確認されています。
 
更に、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などミネラルも豊富に含んでいます。
 

   

ココアの医療期間での活用例

 

カカオポリフェノールを豊富に含むココアは医療機関でも使われている 

 

森永製菓は、「バンホーテン」という純ココアを製造販売していますが、医療や看護・介護の現場での使用状況を調べたところ、以下のように有意義に活用されている事がわかりました。
 
1、便秘、難治性下痢、便臭の改善。
 
2、床ずれを防ぐ。
 
3、銅や亜鉛 などのミネラル分の摂取不足よる貧血の予防改善。
 
4、濃厚な流動食の風味を改善。
 
チョコレートやココアに含まれているテオブロミンは、自然界ではココア豆のみに含まれている成分で、血管拡張薬、中枢神経刺激薬、利尿薬としても用いられています。
 
テオブロミンは、その他にも大脳を刺激、活性化して集中力や記憶力を高める作用がありますので、認知症の予防効果があります。
 
注意する点は、チョコレートやココアには、少量のカフェインが含まれており覚醒作用がありますので、子どもや妊娠されている方は、多量摂取に注意しましょう。

 

 

チョコレート、ココアの選び方

 

チョコレートやココアを選ぶときに、表示のカカオの量が多いほどカカオ・ポリフェノールが多く含まれています。

 

チョコレートの選び方

 

チョコレートの包装紙にカカオの含有量が%表示されています。
含有率の高いチョコレートを選びましょう。
また、ビターチョコレートやダークチョコレートにはカカオが多く含まれています。

 

ココアの選び方

 

ココアには、調整ココアと純ココアがありますが、純ココアを選びましょう。
純ココアは、ココアパウダーが100%ですので、カカオ・ポリフェノールが豊富に含まれています。
純ココアは、カカオリグニンと呼ばれる食物繊維を豊富に含んでいます。

 

 

一日の摂取目安

 

カカオの含有率が高いダークチョコを習慣的に摂取する 

 

チョコレートやココアは、脂質を含んでいますので、多く摂取しすぎると逆効果になります。
 
チョコレートとココアでは、ココアの含有量が異なりますので、適量を食べるようにしましょう。
 
健康効果に関する研究からすると、純ココアで一日1杯程度、ビターチョコレートで2切れ程度が良いようです。
 
カカオ・ポリフェノールは、消化吸収が速いため、抗酸化作用などの効果も早く発揮されますが、持続性に劣るため適量を継続的に食べるようにしましょう。
 
毎日継続することでより長い効果が得られます。
 
ちなみに、ホワイトチョコレートにはカカオ・ポリフェノールはほとんど含まれていません。

 

チョコレートとニキビの関係

 

チョコレートの原料であるカカオは植物性の脂肪分が含まれていますが、1970年代後半に行われた米国の研究では、ニキビの原因にはならないという結果が出ています。
 
チョコレートには、カカオの他に糖分が添加されていますので、この糖分がニキビの原因になっているといえそうです。

 

チョコレート、ココアのカロリー

 

チョコレートやココアに含まれているカカオ・ポリフェノールには、脂肪蓄積を抑える効果が報告されています。
 
ココアよりもチョコレートの方がカロリーは高い傾向にあります。
 
チョコレートは、製造段階でカカオ豆の脂質であるココアバターや糖分を加えられるからです。
 
◎チョコレートは100g当たり550〜600Kcal。
 
◎純ココアは100g当たり約360Kcal。
 
抗酸化作用をはじめ様々な健康効果があるカカオ・ポリフェノール、毎日適量を摂取して健康の維持増進に活用しましょう。


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