水が豊富な惑星は地球だけ
地球の表面は7割が海洋で、惑星の中でも唯一地球だけが豊富な水でおおわれています。
それは何故でしょうか?
実は神様の存在を認めない限り、納得できないくらいの多くの偶然が重なっています。
太陽から地球までの距離や地球自体の質量や重力など多くの条件が偶然にも重なり地球は豊富な水分を保有する惑星になったといわれています。
例えば、太陽からの距離が地球より少し近い金星では、太陽熱の影響により表面温度が500℃の高温に達するため水は蒸発して無くなります。
逆に太陽からの距離が地球の次に遠い火星では水は、氷や雪の状態として存在しています。
更にある程度質量がなければ、例え水が存在しても宇宙空間へ飛び去ってしまいます。
地球は、水を引き留めておくのに丁度良い質量をもっています。
以上のような、偶然が幾つも重なり、生き物にとって都合のよい環境が出来上がりました。
地球は膨大なスケールの水の循環システム
水の循環システムの原動力は太陽の膨大な熱エネルギーです。
この太陽の熱エネルギーが程よく地球に降り注ぐことで海面の水を蒸発させる事から水の循環システムが始まります。
地球では、海面や河川、小沼から水分が蒸発し、上空に上がった水蒸気は大気圏に滞留して凝結し雲をつくり、飽和状態に達すると雨や雪となって地表や海洋に降り注ぎます。
降り注いだ雨は河川水や湖沼水となり、やがて海に戻ります。
また、地面から浸透した雨水は地層を通って地下水になり、途中で湧き出てきたり、場所によっては人に井戸として掘られて汲み上げられ生活用水として利用され後、河川などを経て最後は海に戻ります。
水は地球全体の大切な持ち物ですか、水は経済発展の犠牲になっています。水の汚染によって健康被害が起こり、毎年多数の死者が出ています。汚染すれば必ず自分達に降りかかってきます。天に向かってつばを吐いているのと同じです。
そろそろ、地球のために、人のために、水や空気を大切にきれいにする時がきています。
蒸発水量と降雨水量は同じ
海面や河川、湖沼から蒸発した水分量と、蒸発した水分が雨となり降り注ぐ水分量の関係を調査した科学者がいます。
17世紀のイギリスの天文学者エドモンド・ハレーは、ハレー彗星の軌道計算をしたことで有名ですが、蒸発水量と降雨水量の大規模な測量調査を行いました。
調査の結果、蒸発した水分量と雨となり地表に降った水分量が等しいことを突き止めました。
水は失われることなく循環をしていることを突き止めたのです。
太陽の熱エネルギーにより大気圏で包まれた地球内での独立した蒸発、凝結、降雨、浸透の水の循環システムといえます。
そして、この循環システムこそが、私達動物や植物等全ての生命を育み続けているといえます。
この循環システムの中で私たちが生活をしているわけですが、空気や水を汚染すれば循環して人に降り注ぎ、健康被害をもたらすことになります。
そのためにも、個人が水の汚染に注意を払って生活する必要があります。
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