腸内フローラ用語辞書「ディスバイオシス」

ディスバイオシス

 

ディスバイオシス 

 

ディスバイオシスの英語表記は、「Dysbiosis」です。
 
「Dys」は「無い」、
 
「biosis」は「腸内細菌の環境」を意味します。
 
日本語では、「悪性細菌症」、「腸環境異常」、「腸内菌共生バランス失調」などと訳されています。
 
ディスバイオシスは、腸内細菌のバランスが崩れている状態をさす言葉です。
 
原因はいくつかありますが、その一つに高脂肪、高タンパクの食べ物が胃酸では消化されず大腸まで達して腐敗し、悪玉菌が増殖し、腸内細菌のバランスが崩れた結果、ディスバイオシスが起こります。
 
また、食物繊維やビフィズス菌の摂取が少なくなると善玉菌のエサになるものが少なくなり、悪玉菌が優位になってディスバイオシスが起こります。
 
更に、年をとるとウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌が増え、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が減少しディスバイオシスが起こりやすくなります。
 
この様に、腸内細菌のバランスが崩れることをディスバイオシスといいます。
 
腸内の悪玉菌が優位になると、発がん物質や有毒ガスなどの物質を産生するため病気にかかりやすくなります。
 
腸管免疫といわれている通り、腸は免疫機能の約8割が集中しています。
 
腸内細菌のバランスが整えれば、免疫機能も向上します。
 
精神状態にも腸内細菌が影響していることがわかっています。
 
精神的に不安定な人や怒りやすい人は、腸内の環境が悪くディスバイオシスの可能性があります。
 
腸内細菌のバランスを整えるためには、食物繊維やビフィズス菌、大豆製品などを習慣的に摂取し、ディスバイオシスを起こさない様にしましょう。

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