チーズなどの食べ物が体内の脂質の排泄を促進させていることが解明されました。
チーズを習慣的に食べると腸内にバクテロイデス菌が代謝する短鎖脂肪酸や酪酸などが多く、脂肪が蓄積しにくいことが明らかになりました。
2015年3月 ニュース
デンマークのオーフス大学を含む研究グループが、米国化学学会(ACS)が発行するジャーナル・オブ・アグリカルチュラル&フード・ケミストリー誌に「チーズかミルクを含む食事が、尿中の「TMAO」と呼ばれる腸内細菌による代謝産物が減少し、脂質などの排泄が増加させている」と報告しました。
「TMAO」とは
リン脂質の一種でリン酸と脂質が結合してできているレシチンは、卵黄や大豆、レバー等にに豊富に含まれており、腸内細菌によりトリメチルアミン(TMA)に代謝され、さらに肝臓においてFMO酵素によりTMAOへと代謝されますが、これが増加すると心臓や血管の病気になりやすい事が報告されています。
研究では、チーズかミルクを含む食事のグループでは脂質などの排泄が増加しているとわかりました。
さらに、チーズを含む食事のグループでは、腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸の酪酸などが多く、腸内環境を整え改善し、コレステロール値も下げることがわかりました。
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