「ラクトバチルス属ラムノーサス種LGG菌」
「LGG菌」の正式名称は「ラクトバチルス属ラムノーサス種LGG菌」です。
英語表記では「Lactobacillusrhamnosus LGG」となります。
「LGG菌」を発見したのは、米国タフツ大学のゴルバッハ（Dr.Gorbach）、ゴルディン（Dr. Goldin）両教授の2人の医師です。
医師たちは、胃液や胆汁酸などの強い消化酵素に耐えうる乳酸菌を探し求めていましたが、ついに「LGG菌」の分離に成功したのです。
この2人の医師の名前をとって、「LGG菌(Lactobacillus GG菌)」と名づけられたそうです。
「LGG菌」は、世界で最も注目されている乳酸菌の一つであり世界各国で様々な研究がされています。
その証拠に「LGG菌」は30ヵ国以上の国々で活用されているのです。
「LGG菌」の主な効果として、便秘の予防や改善、ダイエット効果、アトピー性皮膚炎や花粉症の予防改善、免疫力の強化作用が報告されています。
「LGG菌」は、形状が棒状をした乳酸菌桿菌の一種で強酸の胃酸や胆汁酸にも耐性があり、生菌で腸まで届き非常に強い健康効果を発揮する乳酸菌であることが解明されてきました。
「LGG菌」の他の乳酸菌には見られない特筆すべき点は、「LGG菌」自身の細胞表面が微細な絨毛におおわれているため、腸内壁に無数に存在する絨毛に絡んで付着することで腸内にとどまると時間が長いので、高い健康効果を発揮できると考えられています。
これまでの研究では、このような性質がある乳酸菌桿菌は「LGG菌」だけです。
長く腸内にとどまる菌種ほど様々な健康効果を期待することが出来ます。
フィンランドのツルク大学が妊婦を対象に実施したアトピー性皮膚炎に関する研究では、妊婦に「LGG菌」を摂取してもらい、新生児が2歳になるまで追跡調査をした結果、子どものアトピー性皮膚炎の発症確率が「LGG菌」を摂取しなかった妊婦と比較して約半分に減少したと報告しています。
また、「LGG菌」のもう一つの注目すべき効果が報告されていますが、それは抗肥満作用、つまりダイエット効果です。
マウスを使った実験で「LGG菌」を摂取させたマウスの体重の減少が有意に認められ、脂肪分解の促進と脂肪合成の抑制の両面の作用があることが分かりました。
最近の研究では、「LGG菌」の効果により肥満細胞の成長を抑えて、長生きホルモンと呼ばれているアディポネクチンの分泌を増やす効果があることが明らかにされています。
アディポネクチンは、体内の炎症を抑える作用がある善玉ホルモンで内臓脂肪が増えると分泌が減少します。
アディポネクチンの分泌が減少すると糖尿病やがんなどの様々な生活習慣病を引き起こすことが分かっています。
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