「ビフィドバクテリウム属ロンガム種JBL05株」
「JBL05株」の正式名称は「ビフィドバクテリウム属ロンガム種JBL05株」です。
英語表記では「Bifidobacteriumlongum JBL05」となります。
「JBL05株」には、お肌の保湿効果や肌荒れの改善、免疫力の向上や抗アレルギー作用があるビフィズス菌であることが分かっています。
「JBL05株」は、ビフィズス菌「JBL01株」と同じく森下仁丹が開発したビフィズス菌で菌体外多糖(exopolysaccharide; EPS)を産生することで知られています。
ビフィズス菌や乳酸菌などが菌体の外に産生する菌体外多糖類(exopolysaccharide;EPS)は、グルコースやガラクトースなどの多糖類から構成されており、免疫細胞の一種であるNK細胞を活性化して免疫力を増強する作用が明らかになっています。
「JBL05株」の他には、ラクトコッカス・クレモリス菌で知られているカスピ海ヨーグルトやラクトバチルス・ケフィラノファシエンスのケフィアヨーグルトなど発酵によって独特の粘り気を有しており粘性が優れた保湿性を発揮することが報告されています。
研究の結果、菌体外多糖(EPS)はピルビン酸を有しており化粧品の成分として使用されている保湿成分のヒアルロン酸に匹敵するほどの保湿作用があることが分かりました。
菌体外多糖(EPS)の溶液をお肌に塗って水分の蒸発の度合いを調べた研究では、菌体外多糖(EPS)の溶液を塗らなかった時と比べて、明らかに水分蒸発が減少してお肌の水分量が増加したことが確認されています。
また、菌体外多糖(EPS)のフィルムシートを使った研究でも、ヒアルロン酸よりも水分の保持能力が高いことも解明されています。
菌体外多糖（EPS）をマウスに投与した研究では、コラーゲン誘導関節炎を改善した報告がされています。
アレルギーと「JBL05株」の研究では、人為的に皮膚炎を発症させたマウスに「JBL05株」が産生した菌体外多糖（EPS）を投与したところ、アレルギー症状の緩和がみられています。
菌体外多糖（EPS）の作用によってアレルギー症状の原因物質であるIgE抗体の産生が抑えられ、逆に粘液バリアーを強化して抗原となる物質を排除する免疫グロブリンIgA抗体が増えたことが分かりました。
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