『NHKあさイチ・世界ふしぎ発見』で紹介された希少糖プシコース
■実験では3ヶ月で体重が2kg減少
希少糖プシコースが入ったシロップを調味料として使うだけで、カロリーを20%抑えることができます。
生活習慣病の原因となる肥満の予防や改善が期待されています。
大量生産に成功した香川大学では、人を使った実験で
12週間毎日30グラムの希少糖プシコースを食べてもらい、食べない群の人と比べたところ希少糖プシコースを食べたグループの方が平均で体重が2キロ減少しました。
■世界中の科学者が注目する希少糖
香川大学の希少糖研究センターでは
現在、外見も砂糖に似た希少糖プシコースは世界中の科学者が注目している夢の糖だそうです。
■希少糖プシコースはカロリーがほぼゼロで甘さは砂糖の約7割も
希少糖プシコースそのものはエネルギーがほぼゼロで砂糖は1g当たり4kcalあります。
希少糖プシコースは、同じ1g当たり0.394kcalでほぼ0に近いエネルギーしかありません。
しかし、甘味は砂糖の約7割もありますので、色々な料理に応用できる可能があります。
■希少糖プシコースは驚くべきことに腸壁からのブドウ糖の吸収を妨げる機能も
更に腸壁からのブドウ糖の吸収を妨げる機能があります。
ブドウ糖は腸から吸収され血中に入りますが、プシコース入りの食事を摂れば腸壁からブドウ糖が吸収するのを妨げてくれます。
そのメカニズムは、希少糖プシコースが先回りをして腸壁にあるブドウ糖の入り口をふさぎブドウ糖の吸収を抑えてくれます。余ったブドウ糖は体外へ排出されることになります。
香川大学はプシコースの大量生産に成功
この希少糖はズイナという植物に微量に含まれているのですが、ズイナから抽出するには含有量が微量なので現実的ではありません。
そこで香川大学では30年以上もの研究を重ねて希少糖プシコースの大量生産に成功しました。
その方法とは、果物に含まれる果糖から希少糖プシコースを作る研究に成功し世界で初めて量産化に成功したのです。
きっと、世界中の糖尿病をはじめとした生活習慣病患者に朗報となるでしょう。
■香川県では病院の糖尿病患者にプシコースの活用が広がっています
香川県では色々なところで活用が始まっています。
例えば、病院では病院食のデザートに希少糖プシコース入りのシロップを活用しています。
砂糖の代わりに希少糖プシコース入のシロップを使うことで牛乳寒天のカロリーを約20kcalも減らすことに成功しています。
糖尿病の患者さんからは皆と同じものが食べられて嬉しいとの声が上がっています。
■地元の主婦は毎日の献立とダイエットに
地元の主婦がテレビに出演され毎日の献立に希少糖プシコース入のシロップを活用しているそうです。
肉じゃがやすき焼き等のお砂糖を使う料理をはじめとして、
風邪の引きはじめに生姜湯にシロップを入れて飲むなどに活用されています。
出演された主婦はダイエット効果も狙っているそうです。
まだ、希少糖プシコースそのものは高価で研究用として出荷している程度で1g約1万円の高値です。
しかし、6パーセント入りのシロップが販売されています。
■希少糖プシコースは甘味料を使うケーキなどのお菓子にも
香川県では、このシロップを「ワラビ餅」や「ケーキ」などに活用し、女性を中心に飛ぶように売れているそうです。
また、外国からの観光客も買って行かれるそうです。
女性からは、罪悪感なく甘いものが食べられて嬉しいなどの声が聞かれます。