希少糖アロースの効果と魅力、生活習慣病の予防と改善
■希少糖アロースは生活習慣病の予防と改善に効果発揮
プシコースと並び最も研究されている希少糖がアロースと呼ばれる六単糖に分類される自然界に存在が少ない単糖です。
自然界に多く存在している糖は、グルコースと呼ばれているブドウ糖やガラクトースなど7種類あり細胞を構成する成分に活用されたり、エネルギーに変換されます。
種類は希少糖の方が多く約60種類と言われています。一般的に知られ既に食べ物などに活用されているキシリトールやエリスリトールも希少糖の仲間です。
キシリトールは、ガムや歯みがき粉に用いられており、虫歯を予防する「抗う蝕性」や「非う蝕性」を有しています。
このキシリトールは、白樺の木の樹液やトウモロコシを加水分解するとヘミセルロースという物質が抽出され、その後ニッケルを触媒にして高温高圧環境下で生成されます。キシリトールは、低カロリーの糖なので甘味料としても重用されています。
長年の研究の結果、希少糖プシコースと酵素の反応により精製される希少糖アロースには「抗酸化作用」、「血圧低下作用」、「抗癌作用」、「虚血障害保護作用」、「抗酸化作用」、「抗骨粗鬆症」、「寿命延長作用」などの生理活性作用が認められており、今後日常的に摂取するためのサプリメントや医薬品などへの開発期待が高まっています。
■希少糖アロース癌細胞増殖抑制作用
シャレーで癌細胞の増殖させる試検では、癌細胞が増殖しやすい環境下、グルコースでは5日間で癌細胞がシャレー一杯に増殖したのに対して希少糖アロースを加えた方のシャレーは5日前と殆ど状況は変わらず増殖を抑制作用があることがわかっています。
様々な種類の癌細胞で調べた結果、癌細胞により増殖抑制作用に差がでています。
今後は、他の抗癌剤などと併用することで相乗効果が得られるかどうかの研究も進められるようです。
■希少糖アロース抗酸化作用
抗酸化作用とは、活性酸素の産生を抑制する作用です。
活性酸素は、体内に侵入した細菌やウイルスに対して殺菌の役割を担っており必要不可欠なものですが、過剰に産生されると体に悪影響を与えるという面もあります。
人間の体の細胞の細胞膜は不飽和脂肪酸という脂肪で作られ活性酸素と結びつくことで酸化して過酸化脂質となりますが、この酸化した細胞が老化の原因となります。
体内に取り込まれた酸素は赤血球によって細胞へ運ばれ、ブドウ糖をエネルギーに変えますが、その時に活性酸素が産生されます。
その他にも活性酸素が産生される生活環境や条件として「紫外線」「喫煙」「ストレス」「激しい運動」「運動不足」「脂肪の多い食事」などがあげられます。
希少糖アロースには、活性酸素の産生を抑制するとともに消去する機能があります。
■希少糖アロースの寿命延長(アンチエージング)効果
以前、NHKの放送で大きな反響を呼んだサーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子とも呼ばれ、サーチュイン遺伝子が活性化することで生命が延伸すると言われています。
この長寿遺伝子は、体が飢餓状態にある場合や摂取カロリーを制限した状態のときに活性化することがわかっており、加齢性の病気の予防や延命効果があると考えられています。
既に赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールによってもサーチュイン遺伝子が活性化されることがわかっています。
サルを用いた実験でも、カロリー制限することで死亡の時期を遅らせたり、疾病にかかりにくくなることがわかってきました。
また特にBMI30以上となると糖尿病や心臓病の罹患率が上昇しますので、肥満には注意が必要です。
世界でも注目度の高い希少糖、特に肥満大国である米国では、今後は希少糖のニーズが更に高まってくると予想され、米国食品医薬品局(FDA)の承認取得が待たれるところです。
また、脂質代謝と寿命にも密接な関係があることが確認されています。
希少糖アロースを線虫に対して行った実験では約20%の寿命延長効果があることが確認されています。
レスベラトロールと同様にサーチュインを介していることもわかっています。
他の希少糖であるプシコースにおいても線虫を使った実験で同様に延命効果があることが確認されています。
希少糖プシコースは、既に製品化されて販売されています。主にシロップが主流ですが、お菓子作りや料理に使用することで、血糖値の上昇を抑制したり、肥満予防が期待されています。